表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/186

011過去の回想

作者のアイです。


不気味な連邦軍の謎がわかるお話です。


今回は、連邦軍の首都でのお話。

 宇宙歴 7983年


 連邦軍

 首都 マインゴーシュ内

 連邦研究所


 部屋が2つ並んでおり、強化ガラスで仕切られている。

 レック・アイリスが隣の部屋を見ながら、ガラス越しに隣の部屋にいる研究員が言う。


「クロードファイルのサンプルの作製に成功しました。

 今は無くなってしまったロストテクノロジーが多く使用されていたため、再現迄に時間がかかりましたが99.9%の精度です」


 研究員の前には、鉄製のベットに横たわるジェス・クロードが寝ている。


「これが単騎で皇帝を倒したと言われている、ジェス・クロードか………」


 レックが当時の戦闘データを見て感嘆する。


「あとは貴方の記憶を、この体に移せば完成です」

 研究員が言う。


「失敗の確率は、あるのか?」

 レックの質問する。


「今のままでは、ほぼ失敗します」


「どう言う事だ?」


「生身の脳の記憶を取得する際は、取得した生身の脳が焼き切れます。

 この素体は人間の脳そっくりな記憶媒体なので、大変複雑であり、一回の書き込みで記憶を移せる可能性は限りなく低いです。

 一回で成功しなければ、生身の脳は既に焼き切れているので再度使用できません」


「か、解決方法は?」


「一度、脳をデーター化してから、データーのコピーと言う形で移していけば、何回でもやり直しが効くのでほぼ成功します」


「一度、帝国人になれば良いと言うことか?」


「そうなります」

 これが、この計画が破棄された理由なのか?


「当時は、そのような事をしていなかったはずだが?」


「その場合は、脳に制御用の記憶チップを埋め込んで、そこに擬似記憶を植え込み運用していましたので、意識はない状態です。

 その運用だと、ほぼ自律性はないのでファジー的に動くだけのロボットと変わらないです」


「戦闘データーを見る限りファジー的な動きだけで、あの戦闘は可能なのか?」


「人間の脳の真似をしているナノマシンで出来ているため、反応速度があり得ない程のためにそう見えるのでしょう。

 帝国人は、機械処理的に1個の問題に10通りあるならば、1つ0.01秒で判断すると0.1秒で選択します。

 連邦人は、脳のシナプス的に1個の問題に10通りあるならば、個人差があるものの10個同時に0.5秒で判断します。

 試験素体は、機械的にシナプスを形成しているので、10個同時に0.01秒で判断します。

 単純計算でも帝国人の10倍、連邦人の50倍の反応速度であり、機械的にシナプスを形成しているので最適化が容易で理論値では100倍以上になります」


「す、素晴らしい。しかし何故、禁忌のプロジェクトになってしまったのだ?」


「それは、提督権限のみの閲覧になっており、現在は、提督不在のため閲覧は不可能です」


「わかった。私が一度、脳をデーター化しよう」


 レックが研究室にある、脳のスキャニング装置に座り装置を被る。


「後戻り出来ませんが、実施しますか?」


「今更、後戻りは出来ないのでな。やってくれ」


 装置が動き脳だけが焼けたレックが装置に残る。


『あはは、素晴らしいぞ!思考の靄が消えたかのようだ。提督権限の部位も見れるようになった。ん! なんだと! なんだこの内容は!」


 パワワ!パワワ!


 施設内に警報音が響き渡る。


『施設内に侵入者が発見されました。第1級臨戦態勢が発動しました。最終プロセス。全隔壁を閉じます。直ちに武装してください』


『衛星軌道上から友軍からの攻撃が来ます』


『待機中の戦艦および駆逐艦は、直ちに離陸してください』


『システム内に帝国軍のハッキングを確認、アンチウイルス行動をするため、一部システムがダウンします』


『侵入者をシステム内および施設内に確認、強化兵は直ちに排除行動をしてください』


『私は、帝国ではない!連邦だぞ!』

 レックの意識体が叫ぶ。


 提督権限の機密には、実験時に誰かが脳をデーター化した。データー中の意識体を帝国軍と誤認識して研究施設ごと、インプラント(脳内チップ)の命令に従って、判断能力がない友軍に完全破壊された内容が書かれていた。

 これにより脳のデーター化に関わる可能性があるプロジェクトは、誤認識により自爆する可能性が高いので全て破棄されていたのだった。


 研究員を見るとコンソールで、レックの意識体があるデーターをデリート(削除)しようと、激しく操作をしていた。


『な、何をしているんだ!』


「すみませんレック大将閣下、脳に埋められたインプラント(記憶チップ)が、貴方を敵と認識してしまい勝手に体が動いて……助けて……」


 ドカーン! ババン! ドキュン!


 軌道上からの攻撃が首都にめがけて降り注ぐ。

 研究室が激しく揺れ天井が崩れて研究員が潰される。


『そんな馬鹿な話があるか! お父さまと、お母……』


 ドーーーン!


 首都のメインコンピュータフレームに質量兵器の隕石が直撃する。


 この日、連邦の首都はなくなった。

自動化した弊害か?

連邦軍の末期がひどい状態です。


次回は、ジェスのお話に戻ります。

木星攻略のお話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=202206315&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ