081再会
ギルド受付のキャサルです。
ジェスさんの噂を最近聞かないと思ったら、突然に師匠が現れて昔の記憶を戻されました。
「あ! 私って帝国軍のオペレーターだった!」
ギルドを他の人に任せて、軍に戻ることになりましたが、初任務が、ジェスの輸送だとは……
非常識ですねジェスさん。
今回は、そんなお話。
駆逐艦に乗り込むと通信オペレーターの席に、金髪でショートヘアの眼鏡で外見は16歳ぐらいの巨乳女性が座っている。
「ギルド受付のキャサル?」
「ジェスさんに付き合いに来たよ。
師匠に言われて困惑したけど、記憶戻ったら全部わかったよ。
やっぱりジェスさんは、非常識な人でしたね。」
船長席には、2m以上ある大男のハゲ親父が座っている。
「ギルド長のグラパ・ハーゲ?」
「ジェスさん手伝いに来ました。
第2帝国軍の合流までは、船長をやらせてもらいます。地球でも普通じゃないと思いましたが、まさか帝国軍の上層部方々とは驚きましたよ」
「第2帝国軍に合流するまで人手が足りないので、【メトロノームシンドローム】が治っていて元帝国軍人の2人には、記憶を戻して来てもらったのよ。
アルテアは民間人で軍人ではないので置いていく事になります。
精霊王の城の管理を任せます」
セシルが、説明してくれる。
「わかりましたセシル様」
辛そうにアルテアが答える。
「ラクアは?」
「凄い確率なのだけど、彼女は帝国最高評議会のトップよ……あまりのギャップに名前が一緒なだけかと思ったら本人だったわ……」
「私、そんなの知らないよ」
ラクアが戸惑う。
「ラクアの記憶は戻さないのですか?」
「ラクアは【メトロノームシンドローム】が治っていないので、まだ戻せないのよ」
「難しい事は、いいからジェスさんと一緒に行きますよ」
ラクアが真面目な顔をして言う。
今思えば、パワードスーツの適正や闘技場で優勝する戦略性を踏まえると本来ならば優秀な人なのだろう。
普段は何故か天然なのは何故だ?
「我も忘れてもらっては困るのじゃ。最高評議会の一員じゃぞ」
ケリテファ迄も、重要人物だったのか……
「セシルとケリテファとラクアが帝国トップって事ですか?」
「過去は、そうなるかもしれないわね。
今は、お兄様の帝国皇帝が復活したので大丈夫です。
お兄様とコヒネタが研究所施設から首都にリンクして帝国の運営を始めたので、私たちは連邦軍の掃討に専念できるようになっています」
「お前ら今は俺が船長だ!
いくぞ!
アルテアは下船してくれ!
キャサルは、通信!
セシルは、操縦!
ラクアは、探知機!
ケリテファは、武装制御!
ジェスは、格納庫でパワードスーツ待機!
目標 木星 ロンギヌス!!」
グラパが叫ぶ。
私だけ艦橋から追い出されるのか!
アルテアが下船したのを確認して発進する。
水路を通って突き当たりまで来ると後ろの通路の隔壁が降りて水が注入され、水で満たされると突き当たりの隔壁が開いて海中へ出る。
そのまま海上に浮上する。
「全エネルギーで高度36000kmに転移した後にエネルギーが空になるので、補給基地ゲオルグに接岸して補給してから木星に向かう」
大質量だとやはり転移にかかるエネルギー膨大である。
36000kmだと補給基地は、精霊の塔の先端の所かな?
転移が始まり視界が変わっていく。
目の前には直径10kmのドーム状の街が宇宙空間に浮かんでいる。
ハーゲが、船長!
木星への旅が始まりました。
次回は、補給基地のお話。




