008白銀の職人騎士
作品のアイです。
今回は、冒険者プレートが、すぐに10級から9級へ上がってしまったお話です。
食べ物が気管に入ったらしく、激しく咳をしながらキャサルが涙目でこちらを見る。
上着は噴き出した食べ物で、ベトベトになっている。
「ジェスさん! 10件こなすと10ポイントで、昇級ですよ。
依頼を失敗すると、マイナス2ポイントです。
何も失敗しないでストレートで、しかも1件で最低でも半日かかる案件が多い中で、難易度が低い10級依頼ですが今迄で最短記録の昇級です! 9級おめでとうございます」
「今後も頑張ります」
パワードスーツを装備しているので、顔は見えないだろうが苦笑いして回答する。
「報酬銀貨10枚とプレートを書き換えるので貸してください」
プレートを渡すと受付横の機械に、当てて何やら打ち込んでいる。
そのうち、その機械も調べさせてもらおう。
色が茶色から赤茶色に変わったプレートと、10枚の銀貨を渡される。
「早く着替えなきゃ!」
キャサルが、服に付いた汚れを拭いている。汚れが1番酷い胸が揺れている。
「一度宿に戻って昼御飯を食べたら、また来ます」
服を着替えに受付の奥にキャサルが行こうとしているので連絡して別れた。
一度宿屋に戻り部屋でパワードスーツを脱いで食堂へ行き、また涙を流しながら食事をした。
もう、この味を知ったら宇宙食は食えない!
宇宙食しか食べた事がなかった理由を考えて、過去を思い出そうとしたが思い出せない。
エースパイロットと呼ばれていた頃からの記憶は思い出せるが、小さい頃の記憶が思い出せない事に気がついた。
そのうち思い出せるのだろうか?
零さんが、気がついたら私を見つめている。
私の行動に変な事があったのだろうか?
食事後に冒険者ギルドへ着いて、今度は9級の依頼を探して見る。
既に着替えてキャサルが受付に座っていた。
9級の依頼は、主に10級の仕事を街の外で、行う内容の様だ。
8級の依頼を見ると、街のそばの怪物駆除になっている。
キャサルに聞くと、9級でも8級の依頼は受けれるそうだが、報酬は9級相当となっているとのこと。
まだ、街の外での行動は早いと考えて、10級の依頼の中で力仕事の内容のパワードスーツを使えば、すぐに終わる仕事を選んで、依頼書を剥ぎ取ってキャサルまで持って行く。
「9級になっても10級の仕事を受けるって、職人ギルドでは良くありますが、冒険者ギルドだと変わり者ですよ!
ジェスさんには、常識が……外見も非常識だし……
ジェスさんは9級ですが、仕事をこなしても10級の報酬しか出ませんが、どうします?」
「かまいません」
私は、即答する。
「職人騎士...」
ボソっと言ったキャサルの言葉が、私の二つ名になってしまう事は予想していなかった。
ジェスは、過去の記憶が無いようです。
何故でしょう?謎が増えます。




