075セシルの故郷
帝国皇帝のナクトです。
セシルが、もうすぐ私に逢いに来ます。
1万年以上振りで、何から話そうか?
今回は、セシルの病気が治った時の部屋のお話。
地球に初めて私が来た場所にやってきた。
おまけでケリテファが付いてきた。
セシルが驚く。
「ケリテファ!どこ行ってたの?」
「その声は、セシルなのじゃ?」
セシルがパワードスーツのフェイス部分を解除する。
「セシルなのじゃ! でも老けたのじゃ! 私と同じ歳でロリペッタンのはずが、胸があるのじゃ! 偽物じゃ!」
「……それは、仮の姿よ」
ケリテファと出会った頃のセシルは、13歳ほどの白髪で、赤目の可愛い女の子であったそうだ。
ケリテファをもう一度よく見ると、純白の服を着て14歳ぐらいの金髪で赤い瞳のショートカットの女の子なので、友達として関係を築いていた。
思わず、声に出てしまう。
「2人とも、年齢詐称?」
ギョロ!
2人に睨まれる。
恐ろしい空気が流れるが、セシルがケリテファに話しかける。
「見つかって良かったわ。探しても見つからないので心配したわよ」
「【精霊の塔】で修行してたのじゃ。ジェスにプロポーズされて、付いていく事にしたのじゃ」
「へ?」
セシルとアルテアが驚く。
「ジェス様は、結婚なさっていたんですね」
「それはない」
アルテアがボケるので全否定する。
「塔から出る際に、一緒に出るか聞いただけですよ」
「そう言う事ね」
セシルがホッとした表情をして、フェイス部分を再度パワードスーツで装備して言う。
「セシルさん、地下に施設は確認出来ていませんが、空洞があります。この場所は記憶の場所ではないですか?」
「花は咲いてないし、森が無いはずだが近くに森がある。けれど、地形データは、ほぼ一致。こ……こ…です」
セシルの声が感動したような感じになる。
その後、調査した結果で縦12m横12mの空間が地下に斜めに伸びているのが確定する。近いので目視出来ないが、座標特定を解析して内側にゲートを開いて入る。
「真っ暗なのじゃ!」
「電源が落ちてますね」
大剣を投影機器に再構築して周囲を明るく照らす。
かなりの急勾配で地下に続く四方が鋼鉄製の通路がある。
歯車が刺さるレールが地面に4本伸びているので、床ごと動く昇降機が下にあると考えられる。
出口は、厚いハッチで閉じられている。
「一回滑り落ちたら、下まで滑って行き……」
「きゃあァァァ……」
「…そうですね」
ケリテファが足を滑らせて、下まで落ちて行った……
「追いますか?」
「そうしましょう」
ケリテファを追いかけて、私とセシルとアルテアが傾斜を火花を出しながら滑って行く。
長い……地下4kmで昇降機がある大広間に滑りでた。
電源が落ちている施設のため、地熱で気温が80度近い。
早急に空調だけは、復帰させないとケリテファが大変だ。
ケリテファを見ると、落下の途中から自分で氷のソリを作って乗ってきたらしく、壁に砕けたソリが散乱して、その横に頭をぶつけて気絶してる。
冷却魔法の使い手だから、空調は無用な心配だったかもしれない。
昇降機のコンソールにアクセスしてみる。
物凄い旧式であった。
昇降機以外の制御は出来ないよだ。
昇降機には、10m四方の部屋が1つ乗っかっていた。
セシルがその部屋のドアをこじ開けて、中を覗いてすすり泣く。
「ここです。ジェスさん……私が生まれた場所です」
中を覗くと埃が凄いが窓がなく、まだ原型をかろうじて留めているベットと机と椅子しかないシンプルな病室であった。
帝国としても認識していない旧式の施設が発見された。
この施設は、なんなのか?
次回へ続く。




