071天空の門
元魔王のケリテファじゃ
突然、壁からジェスが湧いてきたのじゃ。
全く強さが分からん。面白そうな奴じゃ。
さて、どんな戦いをするのか、覗いてみるのじゃ。
今回は、ジェスの戦闘のお話じゃ。
螺旋階段登ると直径200m高さ50mの広間に出た。
「天井が高い!」
螺旋階段からケリテファがこっそり覗いている。
「ケリテファ、どうしました?」
「ジェスが、どうやって攻略するか興味があるのじゃ」
熾天使指揮官のミカエルは、身長3mで顔を含む全身白鎧で、左手に2mの盾を持ち右手に1.5m程の剣を持っている。
副指揮官のラファエルは身長2mで金髪の長髪。顔には目の部分だけ開いている白いお面を被り、白いローブを纏い左手に豪華な杖をを持ち、右手は無手だが5本の指全てに怪しげな指輪をはめている。
広間中心付近に2人が立っている。
「ケリテファ、この2人って意思の疎通出来ます?」
「無理じゃよ。
人型なだけでモンスターと変わらんのじゃ。
今迄倒して来た天使も倒して1時間で、また復活して来たのじゃ。
負けそうになったら螺旋階段迄来れば良いのじゃ。
追ってこないのじゃ」
どうやって倒すかだ。
レールガンだとタワーのこの階層が衝撃でぶっ飛んでしまうので使えない。
レーザー系は対象が近すぎの為、一撃で倒す出力だとこちらも蒸し焼きになってしまう。
グラビトン系を使うことを決める。
大盾と大剣を分解して、右手にグラビトン制御装置を再構築する。
範囲は8mぐらいで2人をカバー出来そうだ。
「お! 武装が変形しのじゃ! 魔道具かや?」
ケリテファが期待に目を輝かせている。
「ケリテファ、吸い込まれたら助からないから離れていてね」
警告だけしておいた。
この武器は当てるではなく巻き込む武器で、制御が大変難しい。
ミカエルとラファエルの中心に超重力収集点を発生させる。
2人とも攻撃されたと判定して動き出す。
1mおきに重力が乗倍で劣化するので、50m離れている私の位置では少し引っ張られる程度だが、8m範囲は、既に光が抜け出せなくなって来てる程の重力が発生しており2人とも暴れていたが収集点に潰されて行く。
収集点が重力崩壊を起こして質量がエネルギーに変換されていく。何処かに逃がさないと爆発するので、転移の応用でエネルギーを制御装置に流し私をアースにしてタワーに流してやる。
膨大なエネルギーが流れてくるが、制御にも膨大なエネルギーを使うので相殺されて行く。
開始から10秒で、ミカエルとラファエルがいた所には、何もなくなり床も円形にえぐれてしまった。
「なんじゃ! その魔法は! まったく理解できんのじゃ!」
ケリテファが呆然として、何もなくなった空間を見つめる。
『最終フロア攻略されました。天空の門をオープン致します』
合成音声響き天井から昇降機が降りて来た。
「は?? 我の2年は、なんじゃったんじゃ?」
ケリテファが愚痴る。
戦闘になるかと思いましたが、重力兵器で瞬殺してしまいました。
ケリテファの2年間が……無意味に……
次回は、天空の門の先のお話です。




