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007最速の依頼処理

作者のアイです。


早足で物語が進んでいきます。


今回は、ジェスがお金を稼ぐお話。

 目が覚めて、見慣れない木製の天井を見て驚く。


 金属製品ばかりの世界で生活して来たので、新鮮である。


 食堂へ朝食を食べに移動する。

 食堂に数名の人が朝食を食べている。


 カウンターにいる零さんを見つけて話しかける。

 なにか、違和感を覚える。


「おはようございます。零さん」


「おはようジェスさん。朝飯は、そこのセットを自分で取って食べておくれ。使った食器などは食べ終わったら、洗い場に戻しておくれ」


 晩飯と比較するとスープとパンとミルクで、質素であるが美味しい。涙を流して食べていると、零さんの視線を感じる。


「涙を流しながら食べてる人初めて見たよ。よほど酷い環境にいたのかい?」


 零さんに冗談混じりに言われる。


 違和感の謎が理解できた。何故か零さんの外見が昨日より若くなってないか?

 初老のイメージからおばさんのイメージに変わっていた。

 お化粧でもしたのだろうか?


 食べ終わったら急いでパワードスーツを装備して冒険者ギルドへ向かう。

 宿の出口はまだ修理が終わっておらず、私の頭で壊した跡が生々しく残っている。

 また、壊さないように頭を下げて通過する。


 ギルドに着いて掲示板を見ると、10級から3級迄の依頼が張り出されていて、私は10級なので10級の依頼を見る。


 主に冒険者と言う仕事ではなくて、便利屋さんのような雑用や力仕事などの依頼が多い。

 穴掘りや屋根の修理や物の運搬など、10級は街中での作業が多く、どれも銀貨1枚になっている。10級は銀貨1枚報酬が相場の様だ。


 パワードスーツがあるので力仕事系だけを選択して、10枚の依頼書をギルドのカウンターに座っているキャサルに持って行く。


「ジェスさん! ルークの街での初仕事ですね。

 10級レベルでも10種類も同時に出来ませんよ。どれも普通に1日かかって処理する内容ですよ」


 持ってきた枚数の多さに、キャサルが不思議な顔をして教えてくれる。


「大丈夫ですよ。やらせてください」


「依頼を受けてから期限内に終わらないと、違約金が発生して依頼金の半額を支払う事になるけど、大丈夫ですか?」


「大丈夫ですよ」


「過去に、ステータスプレートが誤作動したのを見たことがあるので、ジェスさんも誤作動かな? 更新されれば治ったりするので、まぁ、いいかな?」


 選んだ依頼が力仕事系であり、外見通りの力持ちなら可能だと考えて、プレートに表示されたステータスは低かったが見た目が大男だったので、冒険者プレートがおかしかったのだろうとキャサルが受諾してくれた。

 速攻に片付けてしまおうと思う。


 《地球の首飾り》の4番衛星を利用して、上空から町を見た画像を引張て来て依頼の場所のチェックをする。


 1番遠いところから、ギルドに目指して依頼をこなす予定だ。


 ギルドから1番遠い所に到着すると、若い男が2人で穴掘りをしている。2人とも汗だくで一心不乱に、作業をしている。


「すみません、冒険者ギルドから来たものですが?」


「畑用の貯水の為に穴を掘ってるんだ。

 人手が足りなくて今日中に終わるかわからなかったが、来てくれて助かったよ。

 依頼は、この白線で印を付けた所を2m掘り下げる事だよ」


 私を見ないでそう言った後に、作業を中断してこちらに振り返った。

 こっちを見た瞬間!


「ん?えええ!」


「なんじゃ??その姿でやるんか?」


 フルプレートアーマーを着込んだ、大盾と大剣持ちがいるので驚く。


 唖然とさせたまま、指定された大きさの穴掘りを大剣をスコップの形に、再構築して一気に掘る。

 パワードスーツを装備しているために、大剣を変形させた大型スコップで、硬い地面を物ともせず指定された場所を15分ほどで、掘り下げてしまう。


「終わったので、証明書にサインください」


「夢でも見ているのか? だが確かに....」


 短時間で作業が終わってしまった事に、呆然としている作業員にサインをもらい一件終了!


 次の依頼の場所へ移動した。


 次の依頼は、馬車の荷下ろし場所の整理であった。

 動かせる馬を馬車に付けて、指定した場所に移動して荷主が引き取りに来るまで、馬車を置いておく場所らしい。


 私の姿を見て先ほどと同じ様な反応を示す。

 呆然としている依頼主を無視して、馬車に馬を付けないで、そのままパワードスーツで馬車を動かしまくり整理する。


「終わったので、証明書にサインください」


「夢でも見ているのか? だが確かに....」


 短時間で終わってしまった事に、呆然としている作業員にサインをもらい一件終了!


 次の依頼の場所へ移動した。


 次の依頼は、かなり大きめの家の解体であった。

 作業員が10名ほどいて、ハンマーとのこぎりなどで上部から解体していた。


 ただ、壊すだけの内容だ。こいつは楽だ!

 先ほどと、同じ様な反応を示す依頼主を無視して、家に入り込み大剣を振り回して破壊していく。


「俺のハンマーより、威力があるだと!」


「なんじゃこりゃ!嵐だ!!」


 壁を全て破壊した後に、骨組を大盾で体当たりして作業員が巻き込まれないように叩き折っていく。

 最後には、壊された家の残骸が残る。


「終わったので、証明書にサインください」


「夢でも見ているのか? だが確かに....」


 呆然としている依頼主にサインをもらい、三件終了!


 次の要件場所へ移動した。


 この様な感じで、残り7箇所も依頼を完了して行く。

 昼までに依頼をこなして冒険者ギルドまで、到着してしまった。


 ギルドに着くと、受付で金髪眼鏡のキャサルが昼飯を食べていた。

 口に物を入れながら話しかけてくる。


「もぐもぐ、ジェスさん早いですね。もう一件終わったんですか?」


「いえ、全部終わりました。これが証明書ですよ」


 以来終了のサインがある依頼書を10枚差し出すと……


「ぶは!」


 派手にキャサルが、昼飯の咀嚼した口の物を吹き出した。

 膨らんだ胸の上に噴き出したものが乗っかる。

パワードスーツを着たら重機並みの速度で、どんな依頼も解決。


町に一台って感じの人物になる予感。


物が乗っかるほどのキャサルの巨……は、良いものだ!

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