064魔王の城
セシル様の従僕であるアルテアです。
やっと、セシル様が帰られて嬉しさに心躍ります。
今まで蛇の下半身でしたが、今はセシル様と同じ二本の足です。
早く慣れてお役に立たねば!
今回は、魔族の王様へ会いに行くお話です。
セシルが昔にいた城に転移して、ラクアが作った朝食を食べている。
「ラクアの料理が、既に神の域に達してる」
ラクアを褒めるとデレデレになる。
「零…セシルさん、まずは闘技場付近の探索をしましょう!」
ラクアが、今後の行動計画をセシルに発言する。
闘技場に行きたいだけのようなので、ラクアだけ別行動した方が良いのかな?
セシルが、全く無視して今後の行動計画を言う。
「本当は、もっと人手を増やしたいのだけど、地球は一般人用の星で、地上は軍は立ち入り禁止の保護区域実験施設の為、今は遠隔で50億個程のセンサーやカメラで監視調査はしているの。現地に潜入は私達だけになります。
そこで、センサーやカメラが少ない場所から行こう思ってます。
魔王がいるところが、今は1番手薄になっています」
「セシル様がそう言うなら必ずそこですよ。早く向かいましょう」
アルテアのセシル様へのラブが強い。
「センサーやカメラは、現地の人にバレない物なの?」
セシルが笑って答える。
「現地では見つかっても、精霊って言われてるわ」
「なるほど! セシルさんは、監視者のトップだから精霊王って事になるのかな?」
アルテアが怒ったように言う。
「この城が精霊王の居城だぞ!」
「………お!」
私は、絶句。
ラクアは、(訳わからん事言ってないで早く行こうぜ!)て目でこちらを見ている。
みんなで、荷車から作った白銀の馬車に乗り込む。
魔王城まで、あと10km付近に白銀の馬車で転移した。
「道……以外、何もないですね
」
ラクアがわかりやい感想を述べる。
左右を見渡すと荒野が広がっており、特に何もない。
「どうやって生活してるか謎だなぁ」
その疑問にアルテアが真面目に答えてれる。
「夜になるとノネズミが出てきて食べれますし、朝と夜の温度差が激しいので、物を置いておくと水滴がついて飲み水になります。
ノネズミは、よく食べてましたよ」
そういえば、アルテアは、現地人だった。
馬車に揺られながら雑談が弾む。
「アルテアは、魔王城行った事あるのかい?」
「まだ、ないですね」
「セシルは?」
「私は招待された時はあったけど、まだ行ってないわ。」
1200年前の招待状を私に差し出す。
物持ちが良いと言うレベルじゃない気がする。
中身を読むと……(私と一緒に住んで欲しいなどなど)
「セシルさん……これラブレターでは??」
「何言ってるんですか?私は、お兄様以外の男性と結婚しません。」
話が通じない……
ってセシルは、ブラコンなのか!?
城に接近すると、人と言うかモンスターというか、魔物が道を歩いていたり空を飛んでたりしている。
城が見えてくる。切り立った崖の上にかなりの規模の大きさで居座っている。
稀に雷が轟き城に落ちている。
土を固めたレンガの様な材質で作られた崖下の門に辿り着く。
「こりゃ、立派な馬車だな。上級魔族さまですか?」
4m近い身長の大ハンマーを持った門番ち思われる巨人の2人が、こちらを見下ろしている。
みんなで馬車から降りて近ずいた。
「これ使えます?」
おそるおそるセシルが、持っていた招待状を渡す。
巨人の一人が大きな手で器用に受けとる。
「目わ悪くて読めんわ。お前読んでくれ」
「俺も目が悪くて読めんわ。誰か呼んでくる」
「開門!」
レンガの門が崩れる。
招待状を持って、崩れて開いた穴に入っていく。
残った巨人が叫ぶ。
「閉門!」
壊れたレンガが、時間が巻き戻るように元の壁になる。
「凄い門ですね」
ラクアが感想を言うと、巨人が自慢話を始める。
「この門は300年前に、俺ら専用に魔王様が作ってくれたのさ。これは、俺たちが……」
長い話を聞いていると、また、門が開いて確認に行った巨人が帰ってきた。
「精霊王様だと知らず、ご無礼申し訳ございません。
いま、馬車が通れる大きさまで開けます」
「大開門!」
壁のレンガが一斉に左右にパズルの様に割れていく。
「おおお!」
ラクアが喜ぶ。
大きく開いた場所へ白銀の荷車が、通過して門を通過する。
5分ほど地下通路を走らせると大空洞に辿り着く。
中心に上の城に向かうだろうと思われる大きな螺旋階段がある。
接近すると疑問が湧き上がる。
「これって巨人用では?」
階段の一段一段が、身長4mの人だったらちょうど良いが、普通の人では手をかけて登る様な階段だった。
荷車を停車させて降りたら、4人ともブースターで一気に空を飛んで上がっていく。
特にアクシデントなく、魔王の城に到着。
次回は魔王と対面です!




