006過去の回想
作者のアイです。
過去の回想も、数が増えてきました。
もうすぐ、今の時代とクロスする予感。
今回は、過去に何があったか?
そんなお話。
宇宙暦 344年
生産工場内で大柄な軍服を着た男が、作業員に質問する。
「品質は向上したのか?」
目の前には、ベルトコンベアで服を着ていない裸の人間が流れていく。
この工場では、生殖活動ではなく人工受精で優秀な遺伝子だけを利用して試験管で人間を量産していた。
得意げに作業員は答える。
「100人に1人は、生体アクセス用のインプラントのみで、生身でパワードスーツにリンク可能になりました」
思い出した様に追加で説明を加える。
「1人だけ、機械化した脳を上回る処理速度の生身の人間の生産にも成功しました」
大柄な男が愉快に言う。
「それは凄い、強化人間の生産で帝国軍を押し返し今や同等である。その人間をサンプルにして、量産は出来ないか?」
少し考えながら作業員が説明する。
「現在、パワードスーツ部隊のエースパイロットのため上層部を説得する必要があります」
「それは面倒だな。
まぁ、いくらでも生産が出来る。
またの機会があるだろう。
戦闘の指揮をしているとわかるが、強化人間は、どんどん感情が欠落していっているな。
もはや、機械と変わらないのでは無いか?」
「最高級の人間の形をした機械ですからね。帝国の人間のつもりの機械を殲滅するには、ちょうど良い道具でしょう」
プルル……
呼び出し音が鳴り大柄の男が足早に、その場を後にする。
作業員は、生産ラインのコンソールに戻り人間の生産の調整を始める。
連邦軍の壊れたお話でしたね。
次回は、ジェスのお話ですが、意外な真実が判明。
そんなお話です。




