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059最終防衛ライン

作者のアイです。


今回は、今までのんびりな作品でしたが………

話が急展開するお話。

 コンソールの操作を音声入力と手動に選択する。


「海底都市へのアクセス開始」


 叫んでみるが………


『海底都市と言う都市は、存在しません』


 合成音が無情に響く。


 気をとりなおして


「1番近い施設にアクセス」


 今度は、答えてくれた。


『沖合10kmの帝国科学研究所へアクセスします』


「都市じゃなかったね」


 ラクアが言う疑問を零さんが教える。


「研究所だから隠蔽の為に、情報的には都市として登録してたのだと思うわ」


『アクセス権限が少将以上である事を確認、全てのシステムにアクセス出来ます』


 苦労なく、入れるのね。


「防衛システムにアクセスして武装表示」


『防衛システムは、総合管理者権限が無いと変更できません。現在はクローズされています』


 そう簡単には、いかなかった。

 駄目を前提で聞いてみる。


「総合管理者て誰ですか?」


『第2帝国軍 提督 セシル・レイスタ』


「……へ?」


 皆んなの視線が、零さんに集まる。

 零さんにお願いしてみる。


「零さん、研究所の防衛システムの解除お願いできます?」


「私をセシル・レイスタと認識してくれれば良いのだけど。防衛システムにアクセスして武装表示」


 回答までにしばらく時間がかかったが、目の前のモニターに物凄い量の武装データーが表示される。画面を埋め尽くし表示がスクロールしていく。


「うあぁ、これは普通に攻略とか考えられるレベルじゃなかった。星間ミサイルまであるぞ………」


 私が、久々に焦って冷や汗をかいた。

 シールドで弱められるが、回避不能なレーザー兵器も信じられないほど実装されていて、あのまま向かっていたら攻略中に死んでいたかもしれない。


「認識してくれたようね。防衛機能の全停止」


『施設の防衛機能を全て停止いたします』


 零さんが、研究所の防衛機能を停止する。

 これで、海底都市ではなくて研究所へ無事に行けそうだ。


 中庭にある戦艦に4人で乗り込み海中の研究所へ向かう。


「凄いよ! 空飛ぶ船だ」

 アルテアは、初めて乗るらしく喜んでいる。


「5km圏内に入りますよ」


 5km範囲に入っても攻撃はなかった。

 そして、油断してしまった。

 1km圏内の時に、標準がロックオンされたアラートが鳴る


 ファンファンファン!


『上空からレーザーです。回避不能、着……… 』


 上空からの高出力のレーザーが戦艦の艦橋へ直撃する。

 目の前が、明るくなり。

 エネルギー収縮光の線による超高熱で全て溶ける。


 零さんの上半身が溶けてなくなる。

 ラクアの左腕が溶ける。

 アルテアの下半身が溶ける。

 私は、無意識に回避していた。


『エンジン被弾大破、墜落します退艦してください』


 合成音が艦内に響く。


 零さんが確実に死んでしまったが、私は無感情にラクアとアルテアの状態をチェックする。


「ジェスさん! 零さんが! 零さんが!」


 ラクアは、動揺して残った右手で零さんの下半身を抱いている。


 アルテアは、下半身がなくなった為に、内臓の一部もなくなったので、肌の色が変わって来ており、臓器不全の症状を出し始めていた。


 高温で焼かれた為に二人とも痛みと出血は、無いようだが、アルテアはかなり不味い状況だ。


 転移で城まで戻りたいが、ラクアの左手に装備させていた転送装置がない。

 私が再構築するまで、次の攻撃が来ると判断できる。


 ファンファンファン!


『上空からレーザーです。回………』


 零さんの下半身を捨ててラクアとアルテアを抱いて、艦橋に開いたレーザーの跡から戦艦外に背中のブースターを点火して脱出する。


 脱出と同時に7本の光が貫いて戦艦に刺さり爆発する。二人を抱いたまま城へ戻りたいが、現在の私のパワードスーツのエネルギーでは戻れない可能性が高い。


「ラクアのスーツを私とリンクしてくれ」


「ジェスさん! 零さんが! 零さんが! あああぁぁ」


 まだ、動揺していて無理なようなので、直接こちらのスーツから割り込んでリンクさせた。


 ラクアのスーツにある、高性能レーダーを利用してシャトルと通信を開始する。


 城に残っていたシャトルをここまで飛ばせればどうにかなる。

 シャトルに研究所の2km範囲に来るように指示して、そのポイントに向かう。


「攻撃して来た高度はいくつだ?」


 パワードスーツに計算させる。


『およそ高度100kmです』


 ステルス衛星………

 すっかり失念していた事を後悔する。

 ステルス衛星の制御は、解除されていなかったのか!


 シャトルが研究所の2km圏内で待機していた。


 現在は攻撃は無いのでステルス衛星は、研究所の1km圏内の進入で攻撃して来るという事になる。


 シャトルにつくと動揺から立ち直らないラクアの半壊したパワードスーツを脱がして、左手をナノマシンで再構築して、アルテアの下半身はデーターがない為に再構築出来なかったが、仮に人間と同じ構造で再構築して、二人をシャトルに付いていた仮設ベットに寝かせた。


 パワードスーツを脱ぎ、シャトルの操作コンソールに座る。


 今思うとタイムスリップする前の自分に戻っていた。

 こんな事になっても、全く動揺もせずに行動していた。


 何故、今まで、笑ったり感情を表に出していたのだろう? 零さんの死が自分の異変を気づかせてくれた。

さよなら零さん


ジェスは、過去の自分との差に気がついたようです。


タイムスリップする前のジェスと後のジェス。

記憶は一緒だが何かが違う。


次回は、零さんが消えた後の話。


シリアスな次回へ続く。

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