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057魔族アルテア

闘技場で話題のラクアです。


今や破竹の勢い!

無敗の伝説を築いている状態です。

私は、カード王になる!!


今回は、カード王になるまでの……いや、海底都市への攻略の前章です。

 戦艦の食堂で朝ごはんを食べてすぐに海に行くはずだったが、闘技場にいきたがる零さんとラクアをなだめるのに時間がかかる。


「昼頃には、到着予定です」


 2人に伝える。


 ラクアが闘技場に行けなかったので、むくれてる。

 零さんは、持ってるカードから悩んで50枚のデッキを作っていた。


 現在、高度10km付近を戦艦で進んでいる。

 海底都市の7km手間の海に沈めて、近くの場所の探索から始めようと考えている。


 みんなで昼ごはんを艦橋で食べてると、ラクアが管制制御コンソールをいじって報告してきた。


「ジェスさん、大陸の海に面した場所にお城があるよ」


「戦艦を海に沈めたら転送で行ってみましょう。零さん、海に沈めましょう」


 零さんが、慌ただしく操作コンソールを操作して海に突入する。


 海中に脅威になるモンスターがいないのを、ラクアが確認してから3人で城のそばに転移する。


 西暦時代の西洋のお城の佇まいをしており、長方形に切り出した石を綺麗に並べて構築された城であった。


 近くまで歩いて行くと高さ5m程の門の前に、上半身が人間の赤髪で赤目で綺麗な鎧を着ているのだが、下半身は大蛇になっている人が槍を構えていた。

 魔族か?


「お前達は、何者だ!」


 接近すると、槍を私の首に突き出して寸止めする。


「観光で各地をまわってるものです」


「ほほう、怪しい奴だ! ここに来るまでに砦があったはずだ。どうやって抜けて来た?」


「海から来ました」


「それこそ可笑しい話だ。ここの海は、魔の海域で船など即時に沈没する。海から攻められないと言う理由で建てた城に、海から来ることは不可能だ!」


 小馬鹿にした表情でジェスを睨む。


「どうすれば、信じるんですか?」


「何も信じられぬな。海から来たのであれば、船を見せてみろ。そうしたら信じてやろう。まぁ、嘘だろうから無理であろう?」


「10分待っててくれたら、見せますよ」


「あはは! 10分待ってやろう。どうやって私の目の前に持ってくるのだ?」


 遠隔操作で海上にあげて、海底都市の5km圏内を避けて城の上空に戦艦を持って来る。


 はじめは、海から黒い点が接近する。

 しだいに、大きくなると女性が呆然としている。


 真上に来た時に、涙を流して頭を下げる。


「空を飛ぶ船という事は、セシル様の関係者の方ですね。今までのご無礼申し訳ございません。城の中庭に、停泊用のドックがあるのでお入りください」


 停泊用のドック!? その言葉を話すと言うことは、他にも宇宙船があるって事だな。


「何故泣いているのですか?」


 理解できずに聞いてしまった。


「1000年ほど、待っていたので思わず泣いてしまいました。私の名前は、アルテア・ルントと申します。城内にご案内しますので、こちらへどうぞ」


 城に入れてもらい、城の中庭に戦艦を停泊させる。

 城の中庭のドックは400m級の船でもとまれるスペースがあり、50m級のシャトルが既に停泊していた。


 城の広間に着くと、アルテアが話し始める。


 1000年ほど前に、城主であるセシル様が海底都市に行ったまま戻られない。城のものは、寿命で次々と倒れていき、今は自分しかいない事を話す。

 何名かは、待ちきれずに海底都市に向かったが帰ってこなかった。


「アルテアは、何処の出身なんだい?」


「私は、ここから東に向かった所にある魔族が住む森に住んでいましたが、1400年ほど前に一族に流行り病が蔓延した際セシル様に助けていただいて、私がお礼としてセシル様に仕えています」


 魔族に対して興味が湧く。


「他にも魔族は、いるんですか?」


「はい、私たち以外の種族もたくさんいます」


「アルテア、体を調べさせてもらっても良いか?」


 アルテアの顔が真っ赤になる。


「な、何を言っているんですか? 責任とれるんですか?」


「握手してくれるだけで良いよ」


「そ、それだけなら」


 左手からアルテアの体内ナノマシンアクセスすると、零さんと同じように体内ナノマシンの変調が見える。


「アルテア、最近体調が悪くないか?」


「何故わかるのですか? 突然動けなくなったりします」


「治しても良いか?」


「!? 出来るならばそうして欲しいですが、皆と同じく寿命だと思います」


 既に零さんのデーターで解析済みなので、修正プログラムを一気に流す。

 アルテアが、涎を垂らして白目になって気絶した。


「一気にやりすぎた。すまない」


 アルテア以外は、体のナノマシン変調で寿命を迎えたのだろう。

 話しを聞く限り長寿の種族は、体にナノマシンによる寿命設定をした可能性ある。


 セシルが海底都市に行ったという事は、城の何処かに海底都市の防衛システムに干渉出来る方法があると予測する。


 アルテアが、目を覚ます。

「あ…涎が! あ! 体調が良い!! まるで嘘のように体が軽い。

 貴方は、何者ですか?」


「私は、白銀の騎士ジェス」

「私は、真紅の聖騎士レイ」

「私は、緑の料理人ラクア」


「3人で【白銀荷車】!」

 ポーズを決めて同時に3人で言ってみた。


「……。」

 しばらく沈黙が流れる。

新しいキャラクター登場!

謎がまた溶けていく。


次回は、零さんの正体が明らかに!


次回へ続く!

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