053宿場町
地元でカードマスターと言われていたラクアです。
え? 意味がわからない?
今回のお話から、新たな展開が! そんなお話です。
次の目標は獣王の国の闘技場地下2kmだが、零さんがいた帝国施設のデーターベースの情報を調べると、かなり大きな軍事施設である。
起動した際に獣王の国に与える影響が凄い事になる。
戦艦用の搬入ハッチが動くとすると、闘技場より大きい。
現状、得ることが出来る情報を全て調査した後に脳に埋め込まれているチップの記憶容量に入れて行く。
町から戻った次の日の朝に、食堂で3人で朝食を食べている。
「どう考えても今回は、こそっと入れる施設ではない。零さん、獣王の国、詳しいですか?」
「………最後に立ち寄ったのが500年前だから参考にならないと思うわ。知り合いも沢山いましたが獣人だとエルフと違って、寿命的に難しいわね」
零さんが肩をすくめる。
「昨日のダンジョンに引き続き。今日は、闘技場の観光に行きます」
「いつも活動中に、お腹が減るので今回はオヤツを持っていって良いですか?」
ラクアが聞いてくる。
「大歓迎です」
私が即答すると、ラクアが調理場から大型のオヤツが入ったバスケットを持ってくる。
料理スキルlv10のラクア製のお菓子か?
期待が高まる。
みんなでパワードスーツを着込んで出発。
フルプレートアーマーに、オヤツの入った大型バスケットは違和感が凄い。
闘技場付近で人気がなさそうな座標にゲートを開き移動する。
上空から衛星で見ると、闘技場と隣接して宿場町のがある。
先に宿場町の方に行ってみよう。
入り口で、身分証明提示を求められたが、特級プレートで問題なく入れてもらえた。
世界共通の身分証明書のようだ。
町の中は、活気が凄い!!
店が一杯ある上に、客もめちゃくちゃいる。
猫耳やウサ耳……犬耳……象耳? 尻尾も一杯!
普段は見慣れない獣人に興奮してしまった。
「にいちゃん!! 串買わないか? 1本銅貨8枚だよ」
なんの肉かわからないが、肉汁が出ている肉が刺さった美味そうな串を目の前に出される。
オヤツが無駄になってしまう!
誘惑が凄い。
「ラクア、串食べる?」
「食べて良いんですか!!」
ラクアがせっかくオヤツを持ってきていたので、気にしたが私が馬鹿だった。
大分慣れてきてフルプレートアーマー着たままで、口の部分だけ装甲を解除して、3人で器用に串を食べていると、今度は15歳くらいの猫耳の女の子接近してくる。
「お饅頭いかがですか? 1個7銅貨です。」
「ラクア、お饅頭食べる?」
「食べて良いんですか!!」
そして、繰り返される……
情報収集のため宿場町の冒険者ギルドに着いた。
受付のおじさんに情報に詳しい人を聞き出して、紹介してもらう。
「あんたらブラミミコネ国のキスヌイ宿場町は、初めてかい?」
狐耳で30歳ぐらいの、痩せた170cmぐらいの男が聞いてくる。
「初めてです」
ラクアが元気よく回答!
「私は、情報屋のネトツキだ。情報なら任しとき! 何が聞きたいんだい?」
「宿場町の人数が異常に多い気がするんだが、いつもなのか?」
「いつもだぞ! 毎日、闘技場で獣王公認のギャンブルがあるから、人が集まってるぞ」
「どんなギャンブルなんだ?」
「カードゲームが多いかな。ルーレットもあるぞ」
「へ? 闘技場って戦うのでは?」
「スゲー戦いだぞ! ハマったら抜け出せない人が、多くて賑わってるんだ」
ちょっと話が食い違う気がするので、質問を変える。
「カードゲームのルールは?」
「50枚のカードで作成された、デッキを作成しセットしてランダムで渡されるカードを利用して、闘技場でバトルするんだ! 勝てたら相手のデッキの中から好きなカードが貰える仕組みさ!」
「ルーレットのルールは?」
「銀貨1枚で1枚のカードをルーレットで引くんだよ。ウルトラスーパーレア引いたら価値は、金貨10とかだぞ」
なんか、実際見ないと全くわからないぞ!
「その闘技! 得意ですよ」
ラクアが、おやつを入れていたバスケットから50枚のカードを取り出した!
「はぁ???」
「マイデッキは、いつも持ち歩いてます」
ラクアが得意げに胸をはる。
「ちょっと待て! 全く想定外だが?」
私は、完全に理解出来なくなってきた。
「私のは手で書いた偽物なんですが、街で小さい頃から友達と偽物カードで練習してるので、知らないカードないですよ!! 獣王の国の闘技場ゲームは、世界で爆発的な人気です!」
さらに混乱する。とにかく見てみよう。
「見学ついでで本物を50枚買ってあげるから、ラクアがやってみるか?」
「200枚は、欲しいです!」
ラクアの目が輝きに満ちている。
その後、色々情報をもらった。
「まいどあり!!」
ネトツキに、銀貨1枚を渡し闘技場へ向かう。
謎のゲームが登場!
闘技場では何が行われているのか?
次回は是非と闘技場の謎が明らかに!




