051ダンジョンの支配者
2級冒険者のキュルケです。
ミノタウルスの肝が無事に手に入って嬉しいです。
これで、良い彼氏さえ見つかれば!ムフフ!
魔石も高値で売れました!
特級の方々に恩返ししたいので、ダンジョンの入り口で待ってましょう。
今回は、そんなお話です。
そのまま転移で戦艦まで戻りたかったが、ダンジョン入り口で入ったのを結構な人数に目撃されていたので、戻って来ないのも問題かと考えて100階のゲート横に転移して、赤竜を無視してすぐゲートに入って地上戻る。
何故か、そばによっても赤竜が目覚めなかったことが気になる。
戻ると、キュルケが待っていた。
「お帰りなさい。出張の買い取りの出店で魔石が金貨25枚になったので、晩御飯ご馳走させてください」
「ずっと、待ってたんですか?」
私が聞くと、顔を真っ赤にして首を左右に振る。
「ち、違います。今来たばかりで、偶然ですよ!」
会話の途中で門番が割り込んで来た。
「特級の方々ですよね? ダンジョンから戻って来た人には、冒険者プレートの確認と持ち出しアイテムの確認があります。何か取得しましたか?」
ミノタウルスの魔石を一つ渡す。
「これだけですか?」
門番が不思議そうな顔をする。
「観光目的だったのでそれだけです」
「ダンジョンを観光!? わ、わかりました。持ち出し禁止の物ではないので、しまってください」
呪われたアイテムなどを検査する訳かな?
「冒険者プレートの確認もします」
「ステータスを見ちゃうんですか?」
「いいえ、踏破階数だけです。記録として帳簿記載させて頂きます。先ずは、お名前をお伺いします」
「白銀の騎士ジェス」
「真紅の聖騎士レイ」
「緑の料理人ラクア」
「「「3人揃って、【白銀荷車】!!」」」
3人がハモる。
「!」
少しだけ門番の動きが止まったが……何もなかったように言う。
これをスルーと言うのか?
「冒険者プレートお渡しください」
プレートを受け取ると、プレートを読み取る機械に入れて、踏破階数を帳簿に付ける所で動きが止まった。
「..............??!」
門番は、もう一度、機械を見た。
「はあぁぁぁ??? なんじゃこりゃ!!」
門番がプレートを返してくれる。
「何か、変な事でもありましたか?」
門番は、動揺して答える。
「い、い、いいえ! 何もありませんよ」
何故か畏怖を感じるがキュルケを待たせているので、キュルケの所に移動する。
「キャサルに、特級昇格の話してなかったので晩御飯を零封亭で食べます?」
「「賛成」」
零さんとラクアが即答してくれる。
「キュルケさん、零封亭と言う飯屋に行くけど行く?」
「是非! 奢らせてください」
零さんがゲートを開く。
「じゃあそのゲート入って」
「え? 転移魔法?!」
しばらく考えて、悟った顔をしたキュルケがゲートをくぐる。
ルークの町の冒険者ギルドにやって来た。
「キャサル、お久しぶり」
「師匠とジェスさんとラクアさん! お久しぶりって、言うほど日にち経ってないですよ。ってもう、1級取って来たんですか? 移動時間を考えたら非常識なんですが………」
3人がプレートを見せる。
「 特級って! 国王に認められちゃったのね!」
驚いているが、だいぶ慣れて来たらしくすぐに普通になる。
「冒険者プレート見せてください。」
キャサルが手を出して、乗せるように指示して来た。
渡すと機械に入れて何やら確認してる。
「!!!?」
門番と同じ反応っぽいぞ?
「どうかしたのか?」
キャサルが動揺しているが、訳を教えてくれる。
「普通なら、【ケルトファルダンジョン踏破階数??】とプレートに表示される所に、【ケルトファルダンジョンの支配者】って表示されてます」
なるほど。
門番は、帳簿にどうやって記録するかわからないから、見なかった事にしたんだな………
「職人騎士時代からの非常識がパワーアップしてますね」
キャサルが、呆れて言い放つ。
そういえば、零さんのステータスってどうなってるの?
「師匠は、表記上のカンストって状態に、なってますよ」
3人の内容を見る。
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ラクア 女性 人間
レベル276
筋力 2367
体力 4671
耐久 3762
魔力 53
知力 60
対魔 448
技能 料理lv10 接近格闘lv1
討伐履歴 【ケルトファルダンジョンの支配者】例外処理記載不能
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零 女性 人間
レベル999
筋力 9999
体力 9999
耐久 9999
魔力 9999
知力 9999
対魔 9999
技能 剣技lv10 料理lv10 射撃lv6
討伐履歴 【ケルトファルダンジョンの支配者】例外処理記載不能
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ジェス・クロード 男性 人間
レベル163
筋力 30
体力 7
耐久 11
魔力 0
知力 214
対魔 2
技能 無し
討伐履歴【ケルトファルダンジョンの支配者】例外処理記載不能
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零さんがステータスをカンストしている。
表記上の話で本来はもっと高いのだろう。
私が相変わらず、めちゃくちゃ弱い。
普通の人は最低でも筋力30なので、毎日の筋トレで筋力だけ追いついた。
なんとか歩行まで、大丈夫。
討伐履歴が例外処理になっている。
ダンジョンにおいて、モンスターを創る側の権限を一時的に持ってしまった為に、上書きされて例外処理になってしまったのだろう。
キャサルに、気になっている事を相談する。
「最近、乗り物が変わってしまって、パーティー名変更しようと思うのだが?」
キャサルが、乗り物に興味があるようだ。
「【白銀荷車】から乗り物は、何になったの?」
「【戦艦】………」
「戦艦って? 海で戦う船?」
「そうですよ! 海(宇宙)で戦う船です」
「非常識………ですね」
キャサルが悩んで助言してくれる。
「前は、【白銀荷車】に乗っていたので、移動時の特徴の名前でした。今回の【戦艦】じゃ分かりづらいから、通常時の同一の特徴にしたら?」
共通事項と言えば。
「フルプレートアーマー?.....」
「板金鎧?」
2人で悩んで、結局はパーティーの出発点である【白銀荷車】から変更無しに落ち着いた。
ダンジョンの支配者になった3人組
冒険者プレートが、バグか作る側にまわってしまった為か討伐履歴が表示されなくなってしまいました。
非常識ですね。
次回は、キュルケの秘密のお話。




