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043筋肉美

北ロギスのトクヤ・マセルケ公爵です。


妻が生き返りました。

未だ信じられません。


わたしだけ年をとってしまいましたが、思い残す事は既にありません。

この奇跡の機会を与えてくれたジェス殿には、忠誠どころか命を今すぐに捧げても良いという思いです。


今回は無口でほとんど喋らなかった、あの男すら動くお話。

「本当に全知全能なのか? 奇跡を見たが、筋肉に関係する事が無かったのであまり信じられん。

 もしも、私の筋肉に有益な情報を貰えるのなら、一生忠誠を誓おう。

 来月の我が地域で行なっている筋肉美コンテストに、優勝出来る程の知識が欲しい」


 サトザークが、初めての喋った。


「「「喋った!!!」」」


 残っていた、スピル 、ゲルト、クシルが、同時に叫ぶ。


「筋肉の為なら喋る。筋肉以外の事は興味はない」

 サトザークが無口な理由を教える。


『その願い叶えよう』


 ウラシルにある医療用データーや薬物による筋肉変化など、科学的な筋肉に関わる情報をサトザークの体内ナノマシンにインストールして、脳細胞と体内ナノマシンが情報のやりとりが出来る様にした。


「なんだと! 頭の中に知識が! 筋肉の筋の走行がわかる!! 筋肉が、どの骨と接合しているかだと!! 私の体中に、これ程の種類の筋肉があったのか! あの薬物は、筋肉の質を高めれるのか?! おおぉ………」


『願いは叶えた、ジェス・クロードが来るまで謁見の間で待つのだ』


「貴方は、筋肉神だ! 一生貴方についていく! むしろ兄貴って呼ばせてくれ!! 此処まで質が高く量が多い筋肉の知識など存在すら知らなかった!! 筋肉愛が私には貴方様の小指ほども無かったのに、無礼な態度を………」


 話が長そうなので、強制転移した。


 残っていた、スピル 、ゲルト、クシルが、あまりの話の展開に放心する。


『次の願いは、誰だ?』

また崇拝者が一人増えていく。

そして伝説へ。


次回は、新たな崇拝者のお話。

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