表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/186

040神の正体

ロギス王国の国王、スピル・ロギスである。


【白銀荷車】の面々と謁見したが、一目見て只者ではないことがわかった。


多くの武装をした者を見てきたが、3人のフルプレートは、国宝級のレベルを超えていた。


私にですら、かしこまる事がないグラパが3人を尊敬の眼差しで見ている。

女性を捨てたはずの団長に関しても、女の視線をジェス殿に向けていた。


これは、私の憂いを解消してくれる予感がする。


今回は、そのお話。

 戦艦に戻って明日の夕方まで、自由時間として解散する。

 ラクアと零さんは、モンスターの討伐に行く予定だそうだ。


 今日は、戦艦の機能全般を入念に調べておく。

 一人で戦艦内を点検して機能の再確認を実施した。

 一通り点検すると夜になってしまったので、寝ることにした。

 多くの使える機能を発見した。


 次の日、早朝から戦艦の展望室へ移動する。


 展望室は、360度モニター表示が可能で、まるで空に立っている様な感覚になる場所である。

 パワードスーツと展望室のリンクをしておき、室内のナノマシン濃度を可視光線を阻害しないレベルまで上昇させておく。


 艦橋へ移動する。


 オペレーターの席に座り、武装制御を選択し閃光弾の数を確認する。


 戦艦に積まれている閃光弾は、1発で3km範囲を3分間だけ明るく照らす事ができる。

 残量は、191発……大丈夫そうだ。


 機関室に行くと順調にエンジンの修理が進んでいた。

 修理後に大質量を転移させるので、ほぼエネルギーが空になるので転移後に墜落しないように、再度計算をしていき確認した。


「さて!! 準備万端! ラクアと零さんが戻り次第始めますか!」


 修理終了後にエンジンの修理をしていたナノマシンを大剣に戻して回収し、艦橋に戻り艦長席に座って操作ウインドー開く。


 夕方になり日が落ちてくる。

 謁見の間では、各地の4人の公爵が話し合っていた。


 トクヤ・マセルケ公爵

 34歳 北ロギス代表 178cm 白髪 白銀の目を持つ剣士

 特級冒険者である。


 ヨシマエ・クルス公爵

 56歳 東ロギス代表 160cm 黒髪 黒目の小太りして脂ギッシュ

 商業ギルドを仕切っている。


 サトザーク・クビエリ公爵

 42歳 南ロギス代表 182cm 青髪 青目の筋肉質の男性

 無口であり不動の男と言われている。


 クシル・ノホシ公爵

 46歳 西ロギス代表 176cm 赤髪 均整が取れたプロポーションの赤目の女性

 猛獣使いとして有名 。鞭の腕は、最上級。



「こんな所に呼び出して、国王は何を考えているんだ?

 神託だと? 私は神の存在は否定しないが、実際に会えるわけがない」


 軽装の冒険者のような外見だが、気品があるクシルが大声でみんなを威嚇する。


「参加したくないなら帰れば良い。まぁ帰ったら立場は、悪くなりますがね。へへへ」


 成金趣味を全身で表して全ての指に高価な指輪をしているヨシマエが、下卑た笑いをする。


「まぁ、国王はご高齢だ。世継ぎ問題の方が気になるがな」


 ライトプレートを着込み、謁見の間であるにも関わらず武装していて赤い長剣を脇にさしているトクヤが2人を睨む。


「…………。」


 ボデービルダーの様な体格で礼服をぴっちり着込んだサトザークは、その様子を終始無言で見つめる。


 国王と神官が謁見の間にやって来た。


 謁見の間は天井部分がガラス張りであり、昼間は日光を取り入れられるように工夫されている。


 夕暮れになりに赤い夕焼けの光が入り、謁見の間が赤く染まっていく。

 室内の壁に付いている魔法灯が光を帯び始める。


 国王のスピルが、4人の公爵を見て挨拶をする。

 先日、ジュスと謁見した時の威厳は無く、弱々しいものだった。


 神官のゲルトは、公爵に対してご機嫌をとっていた。


「ヨシマエ公爵様、この前は多大な寄付ありがとうございます」


「構わぬよ。金などいくらでも稼げば良い。それより、前の件はよろしく頼むよ」


「フランシーヌ様に対して金銭での軟化は、なかなか難しくヨシマエ様の事は、良く伝えていますがなかなか難しいところです」


 ゲルトが難しい顔をする。

 ヨシマエは数年前から神官の1人であるフランシーヌを愛しているが、外見が粗悪の為になかなか相手をしてもらえず苛立っていた。


 突然、夕日で赤く染まっていた謁見の間が、真っ暗になる。

 天井のガラス張りを見ると空中に夕陽で赤く染まる巨大な船が浮かんでいた!


「「「「「な! 」」」」」


「なんて大きさだ!」


「あれが神の船なのか!?」


「神託の船?」


 全員が絶句する。

 今迄見た事がある、大型帆船などが話にならない大きさであり、巨大な砲台も見え、しかも、空中に浮かんでいるのだ。


 連邦の主力戦艦であった、350m級の連邦戦艦ウラシルが、再び地上に姿を現した瞬間だった。


 目の前の空間に直径3m程の円形の空間(ゲート)が開く。


 上空の戦艦から謁見の間にしか聞こえない様に、指向性の無機質な音声が響き渡る。


『中に入る事を神の名において許そう。

 入れば願いが叶う事だろう。

 入らなけば奈落へと、身を焦がす事になるだろう。

 神との謁見である』


「おお!」

 国王は、迷わず空間へ消えていく。


「本当に神託通りとは、ジェス様は神の使者であったのか」

 ゲルトも中に入る。


「面白い! 神とやらの化けの皮を剥いでやろう」

 クシルが中に入る。


「………」

 無言でサトザークも中に入る。


「今迄の冒険で、ここまで心踊ることがあっただろうか? 未知とは心を喜ばすものだ」

 トクヤも中に入る。


 ヨシマエだけが残された。


「奈落へと身を焦がす? もはや、今の生活が奈落だ。

 これ以上何が奈落だと言うのだ?」

 1人で自問しながら中に入り、謁見の間に誰もなくなった。

とうとう戦艦が起動!


この世界では、神を超える存在!


次回は、過剰な科学力が、全てを救う話の序章。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=202206315&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ