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033王都のギルド

主人公のジェスです。


ラクアと零さんで、西暦時代の名刺交換や自己紹介の方法を実践しています。

自己紹介方法は、名乗りと言うようで、3人でポーズを決めて相手に伝えますが、まだ不完全なのか相手が良い反応をしてくれません。


「ジェスさんの右手の角度が悪いからですよ、もっと、こう30度ぐらい斜めに!」


「ラクアの右足の向きが駄目だ!」


「あと2人入れて5人でやらないと完璧な形にならない!」


など、零さんが一番うるさく……最近、何かが違う気がしてきました。


今回のお話は、王都のギルドのお話です。

「ようこそ王都のロギス冒険者ギルド本部へ」


 入り口にいる案内嬢に挨拶される。


 案内する人がいる! しかも、可愛い女性だ。

 室内も大きい! 50m×50m程の広さに3階程まで吹き抜けで、受付も3箇所ある。


 テーブル椅子が乱雑に置いてあり、冒険者パーティー同士で会議や雑談をしている。


 案内嬢に紹介状見せたところ3番の受付らしい。

 1番と2番は、混雑していて並んでいる。

 3番は、ガラガラで誰も並んでいなかった。


 3番の受付に座っている40歳ぐらいの禿げた親父に話しかける。


「試験の申し込みに来たのですが、紹介状はこれです」


 目を閉じて寝てるようだった禿げた親父が、目を見開く!


「ん? んん?! お! 聖剣の推薦状じゃ無いか! 紹介状じゃ無いぞこれは、危険人物だから試験やった事にして1級にしろって推薦状だな。って本人には言うなって追記してある……言っちまったよ」


 あの聖剣門番! どんな評価してるんだ! と心で思いながら説明を聞く。


「とりあえずお前達がかなり危ない奴らなのは、わかった。が、2人分しか書いてないぞ? 誰と誰が受けるんだ?」


 私とラクアが手を挙げる。


「じゃあ、お前らはこの書類を書いてくれ。もう1人は受けないのか?」


 特級の零さんがどう出るかで、きっと私達の待遇が変わる気がする。


「私は、受けない」


 零さんが答える。特に何もなく終わった。


 零さんが特級である事を知られるのは、試験後の方が良いと考えていたので助かった。


「明日の朝ここにまた来てくれ。試験内容はその時に伝える。俺は、ギルドマスターのグラパ・ハーゲと言う」


 言い終えると、ラクアが吹き出した。


「ハーゲ! あははぁぁぁ」


「テメぇこれは剃ってるだけで、俺はハゲじゃねえ!」


 グラパが激怒している。


 無視してラクアと零さん連れてギルドから逃げ出す。

 明日の朝が怖いなぁ。


 城下街に付くと、馬車が置ける宿屋を探す。


 王都は交通の便が良く定期的に相乗り馬車が出ているので、わざわざ馬車で来る人は貴族ぐらいしかいないらしく、馬車が置ける宿は最上級の宿屋一択になってしまった。


 黄金亭の前に着く。

 馬車を誘導する人が来たので馬車の馬の人工頭脳に誘導する人を人物登録して、その人に従うように荷車に指示する。


 中に入ると荷物運びの人が寄って来る。


「荷物は無いです。後で買い出しに行きます」


 私達の荷物が無い事に困った顔をしているのを見て、零さんが銀貨1枚を渡して下がらせる。


「高級な宿屋だと、なんでもお金が取られるわよ。下がらせるのにもお金がかかるのよ」


 零さんの説明を受ける。


 カウンターで1泊1人銀貨50枚を払い、部屋に行こうとするが止められる。鎧で入れるのはカウンターまでだそうだ。


 いったん外に出て荷車でパワードスーツを脱いでから、各自の部屋に向かう。


 食堂でランチをして集合となる。


「ジェスさん!! これめっちゃ美味いです!!」


 言われるまでもなくこの世界に来るまで、宇宙食だけしか食ってなかった私は美味しくて泣きながら食べている。


 早速、本題を切り出す。


「零さん、地下の戦艦とアクセス出来ます?」


 困った顔をしながら


「通信自体は出来るけど、アクセス権限なしで無理ね」


「どこか倉庫借りて、ラクアの通信システムでアクセスしてみましょう。

 転移するにも私達が転移可能な大きさの空間がある座標が分からないので、ギャンブルになってしまいますから」


 正確な座標が分からない場合の転移は危険である。

 大気レベルの分子量の場所にゲート作るには問題がないが、固体レベルの分子量の場所にゲートを作る場合は数千倍のエネルギーが必要となり、無理に開けるとゲートの場所の分子の逃げ場がなくなり、分子がエネルギー変換されて核爆発する危険性がある。


 そのため、はっきりした座標が分からないと転移はギャンブルになってしまう為に、正確ではない予測の座標やランダムの転移は非常時しか使えない。

無事に冒険者の昇級試験が、受けれそうです。


次回は、本来の目的である埋まった戦艦のお話。


次回へ続く。

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