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001過去の回想
初めましてセシルです。
脳の奇病にかかって、長い間寝たきりです。
兄が、作った創作物語が大好き。
今回は、兄と私のお話
宇宙暦144年
白衣を着た白髪の男が頭をかきむしっていた。
「何故、こんなに高度に発達した科学でも妹を治せないんだ! 脳の変異を止める事ができない」
「所長、16号病室からコールです。繋ぎますか?」
耳にかけているイヤホンから、オペレーターの声が聞こえる。
男が身なりを整え、カメラがある方向に振り向く。
「繋いでくれ」
男が言った。
モニターには、13歳ぐらいの寝たきりと思われるベットの上から写して、ちょうど正面になる様に白髪で赤い目の女の子が映った。
「お兄……ちゃん。やっと目が覚め…たの。昔、話してくれたエルフのお話の続きが…聞きたいの……」
途切れ途切れ、やっと話している感じで今にも消えてしまいそうな声であった。
男は無理に笑顔を作って
「いいよ、セシル。エルフさんが国を作って冒険して平和で豊かに暮らすお話をしよう」
男は、妹が寝るまで研究所の職員になる前に、描いた絵本のお話をするのであった。
セシルが登場します。
セシルの病気は治るのか?
次回は、ジェスの物語です。
とうとう町を去るお話。




