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026メサロ法国

メサロ法国のロマです。


生まれてから、優秀な魔力を保持していて十司祭の一人まで登りつめました。


王国の屑どもなど、軽くひねれるはずでしたが……

訳がわからない怪しい3人組がやってきて、常識が崩されました!


何も効かない上に、我が軍が……

私の人生の分岐点になるきっかけのお話。



 ラクアが両手をあげて、衝撃波を発生した。

 10km範囲に衝撃波が広がり、ほとんどの法国軍が倒れた。


 通常の人であれば、怪我はしないが気絶する程の衝撃だった。

 零さんと私も巻き込まれているが、見かけがフルプレートのパワードスーツが、衝撃を緩和する。


「なんだ……その魔法は……」


 ロマ・トルテが、気絶しないで耐えていた。

 ロマ以外に、意識がある人は数人程度。

 十司祭と言うだけあって、レジスト出来たのだろうか?


「落ち着きました?

 砦を攻めないように、法国の上の方と話したいんですが、お話を繋いでもらえないだろうか?」


 私が聞いてみた。


「何を、また訳のわからないことを!」


「だめだ! ラクアと零さん! 話が通じない」

 困惑している私に、零さんが良いプランを提示してくれる。


「法国のトップが確かエルフだったので、まだ生きていて私の事を覚えているかもしれない。直接行ってみます?」


「零さんとジェスさんに従います」


 何も考えていないラクアは、即答。

 苦しそうにしている、ロマに話しかける。


「ロマさん付き合ってもらうよ」


「零さん、衛星を一つ支配下に置いてるので、アクセスコード送りますので法国の座標計算出来ます?」


「あら!凄いわね。やってみるわ」


 零さんが、過去に行った時の法国の場所の座標を衛星を利用して計算し始めた。


「ゲート!」


 零さんが左手を突き出す。目の前に零さんが開いたゲートが開く。


「転移魔法だと!」


 叫ぶロマの首根っこをつかんで、みんなでゲートに入る。


 メサロ法国の王都神殿の広間に転移した。

 すぐに零さんが感想を述べる。


「さすがに700年ぐらいたっているので、変わっているかと思ったけどほとんど変わってないわね。」


「700年前だと?ま、まさか本当に……」


「ルクア・メサロ王子はまだいる?」


「王子?! ルクア様は、この国の王様だぞ!」


「お会いしたいのですが、案内できますか?」


「.......そ、そんな事は、できない」


 ロマが、どうすれば良いか悩んでいる。


「ヘルファイヤー!」


 突然、私の周囲が炎に包まれる。


「お前達は、誰だ!神聖な神殿に武装して侵入するとは、何事だ!」


 声が聞こえた方向に、賢者風な服装の30歳前後のスレンダーな外見の女性が立っていた。耳が尖ってるのでエルフと言う人種なのだろうか?


「問答無用で攻撃って過激ですね」


 燃えてる私を見てラクアが言う。

 ラクアが、私のことを微塵も心配しないのが悲しい。


「スーツの性能を大分理解してきたとしても、少しぐらい心配してくれても良いじゃないですか?」


「ジェスさんに心配って言葉は、出会ってから2日で消えましたよ。」


 目を細めて、こちらを見ている。


「何を無視している! 女神の十司祭のアイシャ・ケネスティが許さん!」


「その女神様が、そこにいますが?」


「へ? 真紅の聖騎士様が?」


 指差した方向の、真紅の聖騎士をアイシャが見る。


「……そ、そんな事あるか!!!」


「きっと王様だったら、見た事あるから会わせてもらうと助かるんだけど?」


「……少し待ってろ!!!」


 物凄い勢いで、奥に部屋に走っていった。

 ロマが、その手があったか!って顔してる。

 この人、王様に聞きに行くとか考えられなかったっぽい。


 少しして、アイシャが衛兵を一杯連れて戻ってきた。


「謀ったな!!! 真紅の聖騎士の鎧は、白だ!!

 我が国に害をなすモンスターを討伐する際の返り血で、赤く染っているから真紅であって、初めから真紅などを偽物ではないか!!!」


「破邪!」


 連れて来た衛兵の中に、ごっつい司祭風の男が人が1人増えてる。この人も十司祭かな?

 その男が何かしらの魔法を行使したようだ。


 これは、凄い。

 先程の魔法というか大気中への干渉で、大気中のナノマシンが、毒性があるものを全て無毒化するように動いている。


 汚れなども対象で、3人ともピカピカに磨かれていく。

 ゾンビや毒を作る器官があるモンスターだったら一瞬で解体されそう。


「なんだと! この3人は、邪のものではないぞ! それとも私の力が効かないのか!」


 3人とも綺麗になって神々しくなってしまった。

 めちゃくちゃキラキラです。


「待つのだ、ロマ、アイシャ、トルテル」


 奥から王様のルクア・メサロが姿を現した。

 白髪で髪を肩まで伸ばし尖った耳が髪から少し見える。

 王様を見て、零さんが名前を呼ぶ。


「久しいな、ルクア」


「この声は!」


「あんな小さい子供が、ここまで立派になっているとはな」


 零さんがフルフェイス部分の鎧を解除する。


「おおおおおお! まさに聖騎士さま! レイ姉ちゃん! 700年たってもお美しいままだ!」


 王様が頭を下げる。

 他の司祭が驚いた顔をして、遅れて頭を下げる。


「まさか本当に聖騎士様だとは知らずに、ご無礼大変申し訳ございません」


 ロマの変わり身が速い……


「ルクアにお願いがあるのだが、ディアマント砦の進軍を辞める事は出来ないか?」


「聖騎士様のお願いでも、出来ません」


「理由を聞かせて頂けないか?」


「実は……」


 メサロ法国は、山脈が多い地形であり鉱山ドワーフが金属を採掘し加工販売して外貨を稼ぎ、森でエルフが食料を集めてドワーフに提供していたが、最大級の鉱山に黒竜が住み着いてしまい、鉱山の仕事が激減。


 森には、黒竜を恐れて鉱山のある山脈から逃げ出したモンスターに、森を食い荒らされて荒れてしまい。

 ルークの町へ食料支援を依頼したところ、食料を倍の価格で販売された事で揉めていた。


 このままでは国が滅んでしまうので、ルークの町へ攻めようとしていると言う話であった。


「黒竜の遺体ってどれぐらいの価格になります?

 私たちが黒竜を倒して外貨補充用に遺体を法国に譲り、森の中の討伐対象のモンスターを全て倒してたら、砦への進軍をやめていただけるのでしょうか?」


 最速の解決策を提示してみる。

 王様が呆れたように言い放つ。


「は? 黒竜は、Sランク指定で天災レベル。私達がどうする事も出来ません。森の中の討伐対象のモンスターも100以上いますよ。出来れば辞めますが……」


「ジェスさん、黒竜は別にして森のモンスターは人手が足りませんよ」


 零さんが答える。黒竜が問題ないって事は、過去に戦ってるのかな?


「また、非常識な事やるんですね?」


 ラクアがジト目で見ている。


「ラクアにお願いするよ。

 SSL起動、ラクアにリンク。

 最大標的10だから10回ほど照射で片がつくと思うよ。

 連射出来ないけど、5分おきに撃てるので100体ほどのモンスターなら50分で淘汰可能ですね。

 黒竜は零さんと私で倒してくるよ。1時間以内に解決ですよ。」


 その場にいた、法国全員が唖然として言葉を漏らす。


「「「「へ??」」」」

ジュスにとって、国を救うのも一瞬。


圧倒的な科学力は、世界を平和にするにですね。


次回、宇宙戦艦と戦ってたジェスには……モンスターなど……赤子同然ってな話です。

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