料理王国の死闘2
新連載小説
「まるで小説のような人生を歩みたくて〜うさぎとモフモフパラダイスをするので、自分を追放した祖国に呼ばれても、もう戻れない...」
こちらもよろしくお願い申し上げます。
ユウトは、今の四方敵だらけの状況はマズイと感じた。
「方陣のまま中央突破!! 料金王国軍と合流の為に、私が道を切り開く!」
ユウトはそう言うと、死奏家の奥義を使う。
「南斗のワルツ」
唱えながら、糸を両手に持つと、周りの速度が緩やかに見えてくる。
ユウトは魔物達のど真ん中を突っ切る!!
バタバタバタバタ!! 魔物達の四股が切り刻まれる。
ナルシス王国軍百五十名も全速力で、駆け抜ける。
しかし、周りのモンスターが私の切り開いた道を狭めてくる。
すると、ユウトは特技を更に使う。
そう! 死奏家という名の元に!
「死奏家のワルツ」
そう告げると、ユウトは左右の十指全てを使い、切り刻んで殺した魔物の死骸を操り、魔物達の邪魔をする。
その数、魔物の死骸の数だけ増えていく。
やがて、ナルシス王国軍が料金王国軍の元に到着した。
すると、魔物の死骸を盾にして魔物達の侵攻を止めだす。
「指揮官は誰だ?」
「私だ!」
料理王国軍の指揮官は尻餅をついて醜態を晒している。
「私はナルシス王国のユウト王である。料理王国軍の指揮権を頂きたい」
すると、指揮官は頷く。
ユウトは料理王国軍に告げる!
「前衛に剣士と武術家を、後衛に魔術士と賢者に分かれろ!」
『はい』
ユウトは思った! 即席の軍では綿密な陣形は取れないと...
「吟遊詩人は、バフとHP徐々に回復の曲を!
魔法士は魔法の一斉発射を!」
料理王国軍もナルシス王国軍も共に動き出した。
剣士や武術家は、ユウトが操る魔物の死骸の壁を超えて来た魔物達と対峙する。
魔法士はMPが切れるまで魔法を撃ちまくる。
ユウトはジジを呼ぶ。
「ジジ!! でかい魔法を頼む」
「イエス マイロード」
ジジは小さな手を天に掲げて演唱する。
「ドラムリオン」
ジジはそう告げると、敵陣まで飛び出して、ドラムを叩きだす。
タタタタタンタンタタタタドーン...
その音が魔物達に伝わると、魔物達は重力を受けて動けなくなる。
「今だ〜首を刈り取れ〜」
最早、魔物軍は壊滅状態に陥った。
「くっ!! 覚えておけ人間共と勇者一味よ」
魔族バッチは転移魔法で消え去っていった...
ユウトは指揮官の元に行くと告げた。
「勝利したぞ! 最高の料理でもてなして貰おう」
ナルシス王国軍は料理王国の料理に舌鼓をうつのであった。
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