86「ニャンダーの冒険3」
たい~~~~~~~~~~~~へん長らくお待たしました!
ダンジョン農家!帰ってきたよ!
そして書籍ダンジョン農家!2巻も校正さんにお見せできる段階まで仕上げてきました!
その為こちらがぴったり止まってしまいました・・・本当にごめんなさい( TДT)ゴメンヨー
では再開前に3章をおさらいしましょう!
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地球の神が地上の女性との間に設けた普通の子、大志には秘密があった。
ツンデレ風味の着ぐるみ(メイちゃん)を着るの大好きであった。
そんな彼も2年内に死ぬ運命にあった。
地球が特殊地点である故、父である神すら手を出せない。父である神は歯がゆく思っていた。
そんな時分にと天界でゆるキャラブーム到来!
本場のキャラクターを召喚してゆるキャラ最強を決める大会が企画され、地球の神は(上司であるブラック様の助力を得て)なんとかルール内で大志を展開に召喚しようとする、その直前でなぜかその大志は別世界の神に攫われてしまう。しかも初対面から別世界の神に不興を買った大志はアユムたちのダンジョンに何の装備もなく着ぐるみごとポイされてしまう。
それを知った地球の神は大志保護に動き出す。万が一の玉の保険をすべて使いきって地球の神はダンジョンマスターとその神に大志保護を依頼して地球に戻る。
大志を保護するために近づいたモンスターだが、次第にそのうちに潜むものに苦しむ。
そのころ大志の恋人翔子は魔術師としての全力をもって大志を探していた。そこで現在の太志の状況を知り大志をダンジョンにポイした神を脅して異世界に舞い降りる。猫型ぬいぐるみ、ニャンダーに乗り移って。意気揚々と従者たちを従えてダンジョンアタックをするニャンダー達だが、そこで規格外の強さと連携を発揮する黒いモンスターに遭遇し、その行き先を封じられる。屈辱の撤退を幾度か繰り返す中、ニャンダーはかつての弟子に出合う。そしてその弟子の紹介で【禁忌の王】こと世界の7王人形王と邂逅する。
そのころダンジョンの大志は40階層、階層主魚の手ほどきで地球では使えない、異世界魔法を伝授されていた。果たしてニャンダーはこの緩く長く続くキグルミバトルの期間中に大志にたどり着くことはできるのだろうか?そしてこの黒いモンスター達は何者なのか!
鱈「煽ってみた! 後悔はない」
「アユムのことについて知りたいだって?」
酒場で白いひげのドワーフに声をかけるモルフォス。
忘れているかもしれないが、とぉとぉ君(お仕置き中の女神)からニャンダーのお付きを命じられたがあまりの使えなさに、ブートキャンプを施された冒険者チーム『栄光の刃』のリーダー、自称美形戦士(25)である。
「……なんで俺に聞くかな……」
借金返済のためコムエンドに訪れていたグールガンは人形王プレゼンツ『チカリンONステージ』の感動を酒場で仲間たちと語り合っていたところで、苦い思い出を思い出さされた。
「知りたいんです! アユムちゃんに近づくためにも!」
「……!」
何かに気付いたグールガンは悪い笑みを浮かべる。そしてある事ない事、およそ2対8で伝えるのだった。
やがてモルフォスはグールガンに深く感謝を伝え去っていった。
「グールガン! チカリン講演会(魔法応用学講座)が明日あるらしいぞ!」
「マジか! いく! というかチケットは!」
「チケットなぞない! これから並ぶぞ!!」
「「「「おー!」」」」
懲りないロリコンどもであった。
尚、この時すっかりグールガンはモルフォスに伝えた嘘と真実をすっかりと忘れていた。
そのころ15階層。
「がう(それ、付けるの(´・д・`)ヤダ……むずむずする)」
『そこをなんとか、農業の発展とアユムの為に』
「……つけないと飯抜きな。あとダンジョン管理サボってるのダンジョンマスターに報告するぞ……」
大型耕耘魔法道具の装着を拒否するアームさん。
説得しようとするメイちゃん(大志)。
笑顔で脅しにはいる人形王。
「がう(ご飯は10階層でもらうからいいもん! あとお母様は最近忙しいから少しさぼっても気にしてないから大丈夫だもん♪)」
……ぺらっ。
『15階層階層主のクレイジーパンサー。高い個人戦闘能力を持ち、ダンジョン最初の難関。アユムのトウモロコシで優しい性格に気付き始める。ツンデレおネコ。後にキャットドラゴンに変化。オールラウンダーにして神々しいその姿はダンジョンの守り神である』(コムエンドダンジョン解説書より)
訂正依頼……よっと。
(ダンジョン解説書編集部御中
この度世界の声としてコムエンドダンジョン解説に一部齟齬を発見しましたので修正を申請させていいただきます。お忙しいところ恐縮ですが、ご精査のほどよろしくお願いいたします。)
『15階層階層主のクレイジーパンサー。高い個人戦闘能力を持ち、ダンジョン最初の難関。アユムのトウモロコシで優しい性格に気付き始める。ツンデレおネコ。後にキャットドラゴンに変化。オールラウンダーにして駄猫である。最近はダンジョンマスターが多忙の為管理業務のサボりがち。10階層に出没しては食べ物をねだるその姿既に階層主の威厳はない。お酒を持っていくと芸を披露してくれるのでお土産はお酒が推奨』
さて視点をもどすと……。
「がう!(アユムが言うならしょうがないな!)」
言い切るアームさん、その頭にはたんこぶができていました。
『抵抗しなければダンジョンマスターも現れなかっただろうに……』
「権力ってのは使いようだ、がはははははははは」
うん。人形王恐るべし!
「やぁ、みんな! とぉとぉ君だよ!」
虚空から人形が現れ右手を上げる。
『今実験が進行中だからパス』
「ちょ、馬鹿猫出力上げすぎだ! 魔法道具焼け付く! あー、片系ダメになってる!」
人形王キック。アームさんは麻痺ダメージを負った。
「あれ?僕神様なんけどな?あとメイちゃん。君には1週間前に通達してるはずなんだけどな?意見ある人いるかな?」
「そこの小さいの! 5~12番のパーツがいかれた。スペアもってこい!」
「はいなんだよ!」
「くっそ、もっと強い魔法力安定期が必要だたっか……」
「持ってきたんだよ!」
「さんきゅう。お、工具も持ってきたか、気が利くな!」
「えへへ。先が読める神様! そう、とぉとぉ君だよ!」
胸を張るとぉとぉ君。あっさりと魔法道具実験に取り込まれ、あまりに戻りが遅いので心配で迎えに来た天使を見るまで目的を忘れるのだった。
「ガリーシャ様、ちゃんとスケジュールを押さえてください……」
「しゅん、何だよ……。あと僕! とぉとぉ君だよ!」
「はいはい」
こうしてある程度まで進んだ大型魔法道具の開発の途中だがメイちゃん(大志)は着ぐるみファイトに旅立っていくんであった。
「あ、大志さん。これ忘れてますよ」
40階層の魚からこの世界の魔法を発動するためにガントレットを受け取り……。
ここまでお読みいただきありがとうございます。




