紺野班実習の軌跡 【小野 玲 再実習編】
【紺野班実習の軌跡】
今まで受けてきた全ての実習で思い出に残る事を紺野班で話し合っていた時に聞いたことを、よつ葉が代筆をさせてもらいました。
【成人急性期看護再実習】での実習記録。
「小野さん、再実習の意味わかっていますか?」
藤谷指導看護師に声をかけられる。
「はい」
「言ってみてください」
「前回の実習でできなかったことをできるようにすることです」
「後がないことも理解できていますか?」
「後がない……」
「そう、これを落としたら留年と言うこと」
「……」
「気を引き締めて取り組みなさい」
「はい」
「あなたに受け持ってもらう患者様の看護記録です。頭に入れておいてください。理解できたら挨拶に行きます」
「はい」
指導看護師さんにキツく言われて気合いを入れ直す小野君だったそうです。
「小林さまかぁ。優しい人だと良いなぁ」
いやいや、小野君そうじゃ無いでしょ!と突っ込みを入れたくなったのは、よつ葉だけじゃないと思う。
「小野さん、病室行きますよ」
藤谷指導看護師に声をかけられて、急いで席をたつ小野君。
「失礼します。小林さま、実習生連れてきました」
「失礼します」
小野君が、入ってきたタイミングで藤谷指導看護師が小野君に話しかける。
「自己紹介して」
「はい」
藤谷指導看護師に返事をして、担当患者様の小林様の方へ歩み寄り一礼してから
「小林様、はじめまして。☆☆大学看護学部看護学科4年、小野 玲です。よろしくお願いします」
「よろしくね」
「もちろんです!」
こうして始まった、小野君の再実習。
担当患者様の小林様の容態は不安定で生命維持装置のアラームが異変を知らせる。
「小林様、どうされました?」
小林様に声をかけながらナースコールを押して急変を知らせる。
「1015号室の小林様、急変です」
主治医が駆けつけ処置に当たる。小野君は、医師のサポートに入る。
「マスク着けて」
「はい」
小林様に酸素マスクを装着させ、酸素のコルクをひねり酸素を送る。薬剤処置は藤谷指導看護師が当たる。それ以外の事は小野君に任せられた。
目の前で苦しむ担当患者様を、助けたいと思う気持ちと自分がしなくてはいけないという気持ちが重なり、落第となった前回の急性期看護実習とは比べ物にならないくらい堂々と落ち着いて主治医のサポートができていた。
しばらくして小林様の容態も安定してきた。
「小林様、苦しかったりしませんか?」
「今は大丈夫だよ。ありがとう」
「辛いときは我慢しないで直ぐナースコール押してくださいね」
「ありがとう。そうさせてもらいます」
「検温しますね」
「お願いします」
「男性の看護師さんって重宝されるでしょ?」
「いやいやいやいや、そんなことないですよ」
「全力で否定されますね、あははは」
「小林さま、笑い事じゃ無いんですよ。いつも、小バカにされて立場無いですもん」
「愚痴なら聞きますよ」
「わぁ、是非お願いします」
すっかり仲良くなるあたりは、見習うべき点なのかも知れないけど、誉めると調子に乗るので控えめにしておきましょう。
小林様の看護をキッチリこなしていく小野君。そして小林様との信頼関係もできつつあり順調に実習を重ねていく。
「小野さん、今日で実習終わりなんだって」
「小林様のおかげで無事に実習をさせていただきました」
「楽しませてもらったよ」
「いえ、小林様の症状か治まってきているようで本当に嬉しいです」
「小野さんの一生懸命な看護に治してもらったんですよ」
「そんなこと言ってもらったの初めてです。本当に嬉しいです。ありがとうございます」
「いい患者様に当たったわね」
藤谷指導看護師さんが、声をかけてくださいました。
「はい」
小林様の快方に向かっている様子に安堵して無事に実習を終えることができた小野君でした。
今回は成人急性期看護実習の再実習
患者様役 小林汐希さま
指導看護師役 藤谷K介さま
出演協力ありがとうございました。
紺野班実習の軌跡は、今回の小野君の再実習が最終話です。大トリを務めてくださったお二人は以前もご出演協力してくださいました。
この紺野班実習の軌跡に出演してくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。




