ハロウィン病棟 【お菓子なくて患者様にされちゃった皆様】
ハロウィンの日の活躍報告でおやつをくださらなかった方と、おやつ報告の活躍報告で入院希望の方を強制入院していただきました。
余裕が出てきたら、個別で処置させていただきますね♪
「さぁ、統合看護実習を勉強しましょうか」
指導看護師さんに声をかけられた。
「はい」
「それじゃあ、5号室の患者様全て担当して」
「はい。よろしくお願いします」
「看護記録見ておいてね」
「はい」
5号室の患者様の看護記録を全て集めて奥のテーブルに向かった。
看護記録をひとつひとつ確認していく。
「鏡石 錬さま」「かませ太郎さま」「佐野すみれ様」「痛瀬河 病さま」「柿原 凛さま」「日向七帆さま」「古川アモロさま」
看護学生に7人?! と思ったけど症状は皆様軽い様子にホッとする。
「菜須さん、病室行くわよ」
指導看護師さんに声をかけられ一緒に病室へ向かった。
「皆様のお世話をさせてもらう学生の菜須さんです。皆様、遠慮なくお世話してもらってくださいね」
指導看護師さんの声に5号室の皆様は
「菜須さま、よろしくお願いします」
「すみれ様、学生なので“様”なんて要らないですよ。よつ葉ちゃんで大丈夫ですよ」
「そう? なの……。よつ葉ちゃん」
「はい。よろしくお願いしますね」
すみれ様は、ニコッと笑顔を見せてくださいました。
「よつ葉さん、よろしくお願いします」
「病さま、もうすぐ退院ですね」
「これで消灯時間を気にしないで更新作業ができます」
「こそこそ隠れて作業してたんですか?」
「えっ、 そこに突っ込みをいれる?」
「ここで入れないでどこでいれるんですか?」
「うん、確かに」
元気に退院して、思いっきり小説執筆してくださいね。
「七帆さま、傷口は塞がりましたか?」
「どうかしら? よつ葉ちゃん見てみて!」
指先を怪我してしまった七帆さま。
「消毒するときに確認しますね」
「はぁーい、よろしくね」
「何していらっしゃるんですか? かませ様」
「締め切りが明日なんだよ」
「締め切り?」
「企画に参加しててさぁ」
そう言いながらパソコン画面を見せてくださる。小説家になろうの執筆ページ。
「投稿前に読んじゃって良いんですか?」
「おっと……ヤバイ」
「ふふっ、守秘義務心得てますから大丈夫ですよ。言いません」
「いやいや、そこまで……ねぇ」
と言いながら、文字を打ち込んでいた。
「古川さまは注射でしたね」
「そうそう、尺骨動脈にお願いします」
この会話を聞いて指導看護師さんが
「きっと橈骨動脈にされちゃいますよ」
「新人ですもんね」
「いやいやまだ学生ですよ」
アモロさまと指導看護師ふたりで盛り上がる。
「テストステロンエナンセテートの注射お願いしま〜す」
「柿原さま、ドーピングでメダル剥奪になりますよ」
「えっ? ドーピング?!」
「スポーツ選手……?!」
何やら勘違いのよつ葉。
「鏡石さま、検温しますね」
「お願いします」
「体調はどうですか?」
「怠さがあります」
体温計の終了の電子音が響く
「失礼しますね」
脇から体温計を抜き取り確認をする。
「37度6分です。診察してもらいましょうね」
「はい」
それぞれ顔合わせを済ませ、統合看護実習の長い1日がスタートです。




