特別室 【H.N様】
「菜須さん、今日から担当の患者様の看護記録よ。よろしくね」
そう言って看護記録を渡されナースステーション奥のテーブルで看護記録に目を通す。
患者氏名 H.N様 ○○歳 女性
**********
学生のよつ葉に何ができるのだろう。と不安に思うこともあったが、指導看護師さんがよつ葉に担当させると言うことは何か必ず意味のあること。それは看護学生だけでなく患者様にとっても意味のあることだと思って、誠心誠意の努力と看護を心がける。
「H様、看護を担当させていただく☆☆大学看護学部看護学科4年の菜須よつ葉です。よろしくお願いします」
「よろしくね」
か弱い声で答えて下さったH様。
栄養補給と安定剤のための点滴が施されている。点滴落下を確認して脈拍と体温を測定させていただく。
そしてコミュニケーションタイムでH様に寄り添う。情緒不安定が見てとれたので、点滴をしていないので方の手を握り
「大丈夫ですよ」
「何も心配要りませんよ」
「落ち着いてくださいね」
手を握り声をかけ続ける看護学生のよつ葉。
「ありがとう」
そう言って微笑んでくれたH様。
コミュニケーションタイムを多くとり寄り添う看護を心がけた。お薬よりもきっと傍にいて寄り添う事だと思って看護に当たる。
少しずつ笑顔も増えてきたH様。
「よつ葉ちゃん、いつもありがとう」
「こちらこそ、いつもお話ししてくださって嬉しいです」
こうして少しずつ落ち着いてこられたH様。
主治医から退院の許可が出るのも近いことだと思う。元気になって退院するのは嬉しいけど寂しくもあることなんですね。




