特別室 【N.N様】
「菜須さん、今日から担当してもらう患者様のお迎えいくわよ」
と指導看護師さんに言われて指導看護師さんの後ろをついていくよつ葉。
救急病棟のICUに入院していた患者様。救急病棟看護師と引き継ぎをする。
患者氏名 N・Nさん ○○歳 男性
仕事中意識消失で同僚に付き添われ救急車で搬送され来院。脱水症状がみられ発熱に軽い手足の痺れなどから熱中症と診断され現在、◎◎点滴にて経過観察です。
救急病棟看護師からの引き継ぎを終えて看護記録を受け取り患者様の元へ指導看護師と向かう。
「はじめまして。N様。担当をさせていただく看護学生の菜須よつ葉です。よろしくお願いします。今からお部屋の方を変わりますね。救急病棟から内科病棟へ移りますね」
挨拶すると不安そうな表情をされたN様に指導看護師さんが言葉を繋げた。
「N様、ちゃんと指導看護師として私も担当をさせていただきますので大丈夫ですよ」
指導看護師さんが言葉をかけるとホッとしたのかN様の表情が緩んだ。
「ベッドごと移動していきますので、そのままでいてくださいね」
指導看護師さんがN様に声をかけて、ベッドのストッパーを外し、二人でベッドを押して内科病棟へと向かう。
内科病棟の特別室にベッドをセットする。よつ葉は、点滴落下の確認をして脈拍を計る。そして看護記録に記入する。一連の流れをみて指導看護師さんが、
「後は、ネームプレート準備して」
「はい」
ナースステーションに戻りベッド元のネームプレートと入り口のネームプレートを準備して、N様の病室に向かう。
特別室の入り口にネームプレートをセットして、病室に静かに入りベッドの定位置にネームプレートをつけた。
「N様、体調どうですか?」
「頭痛があります」
「主治医に診察してもらいましょうね」
「ありがとう」
一度病室を出てナースステーションに戻り主治医に連絡を入れ指示を仰ぐ。
「実習生の菜須です。特別室のN様、頭痛があるようですので診察お願いします」
「ICUからのNさん?」
「はい」
「カルテ確認して診察しましょう」
「お願いします」
主治医の槙野医師がカルテ確認をする。
「菜須さん、回診行こうか」
「はい」
特別室に回診に行く槙野医師に付き添うよつ葉と指導看護師。
「Nさん、内科病棟で担当医をします槙野です。よろしくお願いします」
「お願いします」
「診察しますね」
そう声をかけて聴診器を準備した槙野医師をみて診察しやすいように病衣の前を開け聴診しやすいようにフォローするよつ葉。槙野医師が聴診をする。聴診を終えたようなので病衣を直すよつ葉。
一通りの問診と診察を終えて点滴に痛み止めの薬を追加投薬の指示が出された。
指導看護師の指示のもと、患者様に直接の針処置では無いのでよつ葉に任された。点滴に痛み止めを追加して声をかけた。
「N様、痛み止めを点滴に追加したので、お薬効いてくると思います。痛みが引かないようならナースコールしてくださいね」
「ありがとう」
「少し休んでくださいね」
そう伝えて病室を出たよつ葉。
指導看護師の下、少しずつできる処置が増えてきた看護学生よつ葉。看護師への道をゆっくり歩み続けている。




