特別室 【B様】
活動報告で見つけてしまった入院対象患者B様でした。
「菜須さん、昨夜緊急入院になったB様の看護をお願いします」
指導看護師さんに言われた。
「はい。看護記録に目を通してきます」
該当する看護記録をワゴンから抜き取り奥のフリースペースに行き看護記録を広げる。
B様、男性……
うんうん、痒いのは辛いでしょうね。
楽にしてあげたいなぁ……
よつ葉にできるのだろうか?
「菜須さん、挨拶行くわよ」
指導看護師さんに声をかけられふたりで病室に向かう。
特別室の前につき、扉をノックして中へ入る。
「B様、担当する学生を紹介させてください」
「はい」
「菜須さん」
指導看護師さんに呼ばれB様の前に出て一礼して
「看護を担当させていただきます。☆☆大学看護学部看護学科4年の菜須よつ葉です。よろしくお願いします」
「うん、よろしくね」
「今、痒みはどうですか?」
「治った! 治ったわ〜! ホラ。もうピンピンしてる。もう、大丈夫……。大丈夫よ!」
「いやいや、遠慮しないでくださいね」
「掻くときは猫手で掻くことにするから」
「塗り薬が処方されているので、今から塗りますね」
「へっ? いやいや、女の子じゃ……ねぇ」
んー、担当はよつ葉だけど仕方ない男性看護師……この病棟に男性看護師はいないので男性看護学生を呼んで来ることにしたよつ葉。
「B様、少し待っていてくださいね」
そう伝えて一度病室を出て看護学生を連れて病室に戻る。
「B様、お待たせしました」
「へっ? いやいや大丈夫」
「B様、初めまして。☆☆大学看護学部看護学科4年の紺野智樹です。塗り薬を担当させていただきます」
そう言ったかと思うと、よつ葉を病室から追い出しB様の処置に当たる。
「僕の担当、キミがしてくれない?」
「看護師長さんが決められた事なので、私の一存ではなんとも」
「じゃあ、塗り薬処置だけお願いしたいな」
「よつ葉じゃ、心配ですか?」
「いやいや……ねぇ」
B様と紺野君が、何やら仲良くなっていた。
B様、よつ葉にも看護させてくださいよぉ
痒み止めと炎症を抑えるお薬で、痒みが楽になっていったB様。
今回は、お役にたてなくてごめんなさい。
紺野君、看護フォローありがとう。




