49)功徳重陽
参 17)ちょうようのせっく
https://book1.adouzi.eu.org/n1778gx/17/
参 47)落途此の蠱
https://book1.adouzi.eu.org/n1778gx/47/
陽と陽九と九重ねる祝いの日
──九月九日は重陽の節句である。
長月の祝い重陽後の雛
菊の節句の栗と里芋
──「重陽」は「後の雛」、「菊の節句」とも云う。祝い膳の料理には栗ご飯や里芋の煮付けなどのが定番となっている。
【くとくちょうよう】
来疾く跳様 悪素玩気の
懼解く挑拗 花裸開に
組捕授懲膺 割嵌拉責る
鬼と狗漲熔 睾膿射和逝
妖蕩容
掘僮孔苛挿練る
位は犬の卑
汝が痛喜の
淫猥窕窈悩痴の牝鳴
忌疚の接躯の
倶罹倒錯塗色妄
【啗涜酊煬】
〈疾く と-く〉はやく、すぐに。
〔跳 チョウ〕はねる、地を蹴り飛び上がる。おどる、小躍りする。
〔玩 ガン〕遊ぶ、愛でる、もてあそぶ、なぐさみにする、からかう。
〔懼 ク〕おそれる、おじけづく。おどろく、あやぶむ、うれえる。つつしむ。
〔挑 チョウ〕いどむ、きそいあらそう、しかける、けしかける。掲げる、
〔拗 ヨウ〕素直でなくひねくれる。物事が順調に進まない。病気が悪化し長引く。
【懲膺 チョウヨウ】※「膺懲 ヨウチョウ」 うちこらす、征伐してこらしめる。
〈割-る わ-る〉
〔嵌 カン〕(穴に)はめる、はめ込む。穴、ほらあな、くぼみ。
〔拉 ラ〕連れて行く。ひしぐ、押しつぶす。
〔狗 ク〕犬。
〔漲 チョウ〕みなぎる、みちあふれる、さかんにわきおこる。
〔熔 ヨウ〕鉱石や金属が熱せられてとける、とけ合う。
〔睾 コウ〕沢、水辺の低地。 男性の内生殖器、「睾丸」。高い様子。広大な様子。
〔膿 ノウ〕うみ、炎症部に生じる黄白色または黄緑色の不透明な粘液。
〔妖 ヨウ〕あやしい、あやしげな、もののけ。なまめかしい、あでやか。
〔蕩 トウ〕とろける。ゆらゆらとうごく。しまりがない、酒色におぼれる。
〔容 ヨウ〕物を中に入れる。入れた中身。姿かたち。
〔掘 クツ〕ほる、穴をほる、土をほりとる、地中からほり出す。
〔孔 コウ〕あな、「穴」。
〔苛 カ〕きつい、きびしい、ひどい、むごい、いじめる。
〈挿す さ-す〉
〔汝 な〕おまえ、なれ、文語の第二人称代名詞。
【窕窈】※「窈窕 ヨウチョウ」 (男女共に)美しくしとやか、上品で奥行かしい。
〔忌 キ〕 いまわしい、にくむ、ねたむ、嫌って避ける。おそれはばかる。
〔疚 ク〕やましい、なやむ。病む、やまい、長く続く病気。
〔倶 ク〕ともに、そろって、一緒に。
〔罹 リ〕かかる、引っ掛かる、出会す、病気や災難を身に負う。
【倒錯 トウサク】逆になる、逆にする、ひっくり返る、ひっくり返す。社会規範や倫理道徳から外れる行い。
〔塗 ト〕ぬる、泥などをべったりなすりつける、汚れる、けがれる。
〔妄 モウ〕みだり、みだりに、むやみに、節度が無い、つつしみ無い。うそいつわり、でたらめ。
〈啗う く-う・啗らう く-らう・啗らわす く-らわす・啗らわせる く-らわせる〉※ ≒「食」「喰」。
〔涜 トク〕みぞ、どぶ。けがす、けがれる。あなどる、見下す。
〔酊 チョウ〕よう、酒に酔う、ひどく酔っぱらう。
〔煬 ヨウ〕あぶる、やく、火を燃やす、火で乾かす、火で熱して金属をとかす。




