40)はなつぼみ 花遊び
今、まさに花のつぼみを口に含む少女。その様子を目の当たりにした私は………………
【花莟】はなあそび
おしえいいことわるいこと
§早乙今し口に含みつ花莟
──いまださかぬもほころびる
§先を慰摩し功稚に福充つ放つ牡漿
──つぼみのひらきはなのさき
§再起偉魔し紅恥煮噴く蜜破納通冒深
──さかせはなさきみだれさき
§挿奥威増し吼痴に奮組つ溌波津慕満
──あらしにちらすはなさかり
【華艶萌魅】犯褻合初秘
雄雌悦色淫昂到和哢逝恍蕩
〔漿 ミ〕汁、液。物の汁。液状の物。
〔冒 ボウ〕向こう見ずに進む、おかす。仮に名乗る。
〔怡 イ〕よろこぶ、たのしむ。やわらぐ。
〔溌 ハツ〕水を振りかける。勢いよくはねる。
〔津 ツ〕船着き場、渡し場。体からしみ出る液、またその液がしみ出る事。あふれる。
〔妄 ボウ〕つつしむところがない、節度がない、むやみに行う、みだりにする。まことがない、うそいつわり、でたらめ。
〔褻 な-れる〕はだぎ、ふだんぎ。けがれる、けがらわしい。なれる、なじむ、なれなれしい。あなどる。
〔悦 エツ〕こころよく思う。満足してうれしく思う。よろこぶ。
〔昂 コウ〕高くなる。気力が高まる、興奮する。価格が値上がりする。
〔涛 トウ〕大きな波、うねり立つ波。
〔哢 ル〕さえずる。鳥がしきりに鳴く、またそね様子。
〔恍 コウ〕うっとりする様子、ぼんやりする様子。
〔蕩 トウ〕落ち着かずゆれ動く。しまりなくわがまま、ほしいまま。酒色におぼれる。




