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【Web版】成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~  作者: m-kawa
第五部

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第287話 ソニックブーム

 メサリアさんとの打ち合わせが終わったあと、お土産としてシャンプーとリンス、トリートメントを手渡しておいた。


「これは……?」


「髪を洗うとツヤツヤになる石鹸と……、美容品ですかね」


 美容品という言葉にメサリアさんの目が光る。


「これを温泉に設置して宣伝に使えないかなと。もちろん従業員のみなさんにも使ってもらって、自ら宣伝用の媒体になってもらえればとも思うけど」


「それならばぜひお願いします」


「じゃあ使い方は私から教えておくね」


「ああ、任せた」


 ぶっちゃけトリートメントまでは使わない俺にはいまいちリンスとの違いもよくわかっていない。こういうのは女性同士のほうがいいと思う。うん。わからないことには口を出さないに限る。


「さてと……」


 醤油と味噌の手作りキットはフルールさんのお土産にでもするか。『ヒノマル』には完成品の醤油や味噌を探してもらえればそれでいいかもしれない。

 とりあえずはどうやって商業国家まで行くかだよなぁ。俺一人で先行して、みんなをテレポートで迎えに来るのが一番早い気はするんだが……。

 うん。そうするか。全速力を出せばどれだけで着くか試してみるのも悪くない。地図を広げてみれば、このフェアリィバレイから北西へまっすぐ進めば商都だ。


「とりあえず荷物を整理するか」


 部屋へと戻るとフルールさんのお土産を整理してひとまとめにする。醤油と味噌と、スイーツとか食べ物系だな。

 あとは先にこっちに送っていたニルを盛大にもふってやる。


「大人しくしてたか?」


「わふわふっ!」


 盛大に顔を舐められるが、メサリアさんから特に何も言われなかったし、いい子にしてたんだろう。


 夕飯の時間になって、俺が明日の朝一で一人先行して場所を記憶して戻ってくることを告げる。


「わかった。それが一番早そうよね」


「あたしも飛べるようになりたいけど、シュウたちが空を飛ぶ原理はさっぱりだ……」


 そして温泉に浸かってゆっくりすると、翌朝を迎えた。


「それじゃ行ってくる」


「行ってらっしゃいませ」


「気を付けてね」


 メサリアさんと莉緒に見送られ、夜が明けて日が昇る前くらいに出発する。妖精の宿の玄関から空中に浮きあがって飛び出すと、そのまま全速力で北西へと向かった。




 地上千メートルほどをまっすぐに飛んでいく。徐々に速度を上げていくと地上を流れる景色の速度も当たり前だが速くなる。


「まだまだいけるな……」


 時速何キロくらい出ているのかさっぱりわからない。新幹線に乗ったときの体感速度はとっくに超えている。音速ってどれくらいなんだろうなと思いながら速度を上げていると、ちょうど岩場の山の斜面を下っていたところでそれは起った。

 制御が徐々に難しくなってきたかと思ったらいきなりの衝撃に襲われたのだ。思わずスピードを緩めたところで、轟音が後方から響いてきて思わず移動を止める。と、足元の岩場が衝撃波でがらがらと崩れ出す。


「な、なんだ……?」


 特に周囲に強そうな魔物の気配などは感じない。音の発生源もすぐ後方だけどそこには何もない。しばらく身構えていても何も起こらないので、首をひねりながらも移動を再開することにした。


「……まぁいいか」


 その後三十分ほどで商都コメッツの手前に到着した。ちょうど朝日が山の斜面から顔を出したところだ。体感で二時間ほどで着いただろうか。


「うーん、あの謎の衝撃波のせいで全力が出せなかったなぁ。……とりあえずみんなを迎えにいくか」


『着いたから繋ぐぞ』


『了解』


 やっぱりスマホいらずの念話のほうが便利だな。

 妖精の宿の執務室に設置した座標を感じ取ると、次元の穴をつなぐ。穴をくぐって向こうに出ると、すでにみんなが待機していた。


「さすがですね……。ここからですと商都まで千キロは離れていたかと思うのですが」


「それくらいの距離なんだ。地図見てもいまいち縮尺がわからないからなぁ」


 メサリアさんが驚いているが、こうして次元の穴を維持するのにも魔力は消費するので、みんなに手早く入ってもらう。


「じゃあまた」


「はい。ご武運をお祈りしております」


「いってきます!」


 メサリアさんに見送られるとフォニアが元気よく手を振って穴の向こうへと歩いて行く。全員が向こう側に行ったことを確認すると、最後に俺も商都へと引き返して穴を閉じた。

 地図スキルで浮かんでくる地図にも具体的な距離の数字は出ないからわかりにくい。方向はわかるんだけど、あと何時間みたいなことはわからないんだよね。


「フルールさんはたぶんレイヴンだからいないと思うけど、あとでお土産を渡しに行こうか」


「そうね。先に早く楓ちゃんを見つけてあげましょ」


「フルールさん?」


 聞きなれない名前が出たからか、イヴァンが首を傾げている。


「ああ、ここでお世話になった商人だな。きっと現代日本の製品には食いつくと思うんだよなぁ。まぁそれよりも今は楓さんだ」


「わかった」


 まずは商都の情報組織と接触だ。メサリアさんから連絡がいってるはずだから、すぐに例の女の情報は聞けると思う。

 街道のはずれから出てくると、俺たちは全員で商都コメッツへと入っていった。

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― 新着の感想 ―
主人公ら高校生なのに音速超えた時のソニックブームを知らないとかあり得るのかな? 科学オタクでなくても小学校くらいの理科で触れる知識だと思うんだが…
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