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【Web版】成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~  作者: m-kawa
第五部

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第234話 新しく見えたもの

 軽い浮遊感と共に視界が戻ってくる。と同時にざわめきが耳に入ってくるようになった。ぼやける視界を頼りにせず、気配察知を全力で広げるとどうやら囲まれているようだ。


「せ、成功だ……」


 どこからかホッとする声が聞こえてくる。そういえば神様が言ってたな。女神が無理やり召喚陣を発動させたとかなんとか。とりあえず女神を祀ってる教会に行って文句を言うことは決定した。

 一応エルを除いた全員来てるみたいだな。はぐれてないようでよかった。召喚しておいていきなり攻撃されることはないと思うが、念のため空間遮断結界を張っておくか。


「よくぞ我が呼び声に応えてくださった」


 ――誰も応えてねぇよ。


『みんな大丈夫か? 特に異常はないか?』


 心の中でツッコミを入れつつもメンバーの無事を念話で確認する。


『私は大丈夫』


『俺もだ』


『ボクもなんともないよ』


『わふぅ!』


 仲間を見回して目視でも確認するが、ひとまずは問題なさそうだ。

 召喚されたと思ったらいきなり神様っぽいのが現れて、何が何だかわからんうちにここまで来てしまった。

 念のため鑑定しておくと莉緒がピクリと反応する。


『あ、悪い。ちょっと莉緒を鑑定しただけだ』


『そうなのね。何かされたかと思ってびっくりしたじゃない』


『はは、すまん。だけど特に異常状態にはかかってなさそうだ』


『それを聞いて安心したわ』


『じゃあ他のみんなも鑑定するぞ――』


 と続いて鑑定したんだが。


『……何かあった?』


 キッと前方を睨みつけた俺に莉緒から声がかかる。

 戻ってきた視界には、額に角を二本生やした、四本腕の巨人が佇んでいた。大男と認識していたイヴァンが霞むくらいの身長と横幅だ。高さは三メートル近くあるんじゃなかろうか。彫りの深い厳つい顔つきは威圧感たっぷりだ。


 俺たちはどうやら魔法陣の真ん中に立っているようで、その周囲も三メートル近い巨人に囲まれている。俺たちが暴れても取り押さえられるように配置しているんだろうか。どっちにしろこう囲まれていると、歓迎されている感じはまったくしないな。


 出入口は一か所らしい大きめのホールのような場所だ。石造りの壁で囲まれた部屋になっており、窓はないようで外の様子は窺えない。


「急なことで驚かれているだろうが、どうか落ち着いて欲しい。我々にはそなたたちを害する意思はないことをまずは伝えさせていただこう」


 目の前の巨人が悪意がないことを伝えてくるが、鑑定結果がそれを真っ向から否定している。


『なんだよ。何かあったんなら教えてくれよシュウ。すげー気になるじゃねーか』


『お兄ちゃん……?』


『……ボロを出さないんなら教えるけど、どう?』


 一応こっちが気づいたことに気付かれないほうがいいだろう。表面上は友好的だし、まだ直接手は出してこないはずだ。


『……そういうことなら後で聞く』


『おう』


 なぜかイヴァンだけ状態が『隷属』になっていたのだ。俺と莉緒には隷属耐性がついたからかと予想はできるが、フォニアとニルについていないのはなんでだろうな。耐性がついてる俺の従魔だからか? まぁとにかく、イヴァンだけに注意しておけばいいのは不幸中の幸いということにしておこう。


 魅了は小突いたら解けたけど、この隷属はどうやって解けるんだろうか。首輪みたいなのつけられたわけでもないし……。


 どっちにしろ、コイツらは俺たちの敵だということでいいだろう。

 ……あ、そうだ。


『ほらイヴァン。話しかけられてるんだから何か答えないと』


『えっ!?』


 莉緒を引っ張ってイヴァンの後ろに隠れると、俺たちの中で一番体格のいい獣人のイヴァンを前へと押し出す。


『なんで俺が!?』


 戸惑うイヴァンだが、過去を振り返ってみても第一印象で俺たちの中でリーダーと思われるのは間違いなくイヴァンだ。


『好きに受け応えしてくれていいし、適当でいいよ。何か言質取られても約束守ってやる義理なんてないし』


『はぁ!? どうなっても知らねぇぞ!?』


 慌てるイヴァンに莉緒が肩を震わせて笑いをこらえている。とりあえず勝手に俺たちを召喚した奴らには、イヴァンがリーダーと思い込んでもらう。どれだけ隷属させられているのかもある程度分かるかもしれない。


『イヴァン兄がんばって!』


 フォニアからの(とど)めの一言で観念したのか、一歩前に出てイヴァンが口を開いた。


「あー、えーっと、ちなみにここはどこで、あんたらはどちら様で?」


 口調はいつもどおりみたいだ。あくまで自然な感じなんだろうか。


「おっと、自己紹介がまだでしたな」


 一番前にいる赤黒い肌をした豪華な軍服を着た巨人が居住まいを正し、流れる動作で一礼をする。


「我はシュタインフルス魔人国の魔術士団団長を務めております、アルダリオン・ガリムジャノフという者です。そしてあちらが、オルズベック・フォン・シュタインフルス第二王子殿下でございます」


 と、後ろでふんぞり返っている一番豪華な服装の巨人を指し示す。

 察知した気配からするとこの中で一番弱そうだ。とりあえず鑑定しとくか。


 =====

 名前 :オルズベック・フォン・シュタインフルス

 種族名:魔人族

 職業 :将軍

 状態 :通常

 ステータス:HP  12532

       MP  6421

       筋力  7433(7533)

       体力  7611(7791)

       俊敏  5342

       器用  4532

       精神力 6432

       魔力  5674

       運   56

 スキル:

 剣術 盾術 指揮 統率

 筋力強化 体力強化

 =====


 ふむ。魔人族って種族なのか。角が生えてて四本腕の種族ってことかな。職業が将軍ねぇ……。

 にしても今まで見えなかったものが見えるようになってるな。ステータスの後ろにあるカッコはなんだろな?

 ってか……、スキルきたーーーーーー!!!

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― 新着の感想 ―
魂のコピー元である、元の世界での主人公一行は何も知らずにこのまま旅を続けて、やがて何処かに腰を落ち着けて子孫を残して天寿を全うする…って感じでいいのかな?(実質ハッピーエンド) カネに関してはもう遥…
[気になる点] エルが来なかったのは急速な成長が期待できないとか温厚な性格だとかの条件に合致しないからか? [一言] 魔神族つよくね?
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