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【書籍化】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)今年は7冊!
第一章

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39/699

39.前提から確認しますわ

 屋敷に到着し、まずシュミット伯爵家の四人を離れに帰す。心配したお父様は付き添うと言ってくれたけれど、遠慮してもらう。これは私と旦那様の夫婦間の問題だもの。


 レオンも部屋に戻す。夫婦喧嘩……になるかどうか不明だけれど、両親の不仲を見せる必要はない。テキパキと采配し、頭を下げて待つフランクを手招きした。神妙な顔で近づく彼に、ぴしゃりと言い渡す。


「外へ出すよう命じたはずよ」


「旦那様がご帰宅され、屋敷内に留めるようにと申されました」


 家計の権限や人事権を持つのは女主人でも、一族の当主は旦那様だ。公爵である旦那様の命令には逆らえない。ならば別の方法で追い出すだけね。


「マーサ、レオンを任せます」


 お祭りで様々な食べ物を口にした。昼食はいらないけれど、お昼寝の時間だった。私以外の誰も入れないよう伝える。一礼してレオンの部屋に向かう彼女を見送り、顔色の青いイルゼにお茶を頼む。現在、居間は絨毯の部屋になっているため、食堂を指定した。


 旦那様の一言で、執務室へ変更になる。見まわした限り、前公爵の姿がない。なら、きっと旦那様の執務室ね。先を歩く旦那様について、執務室へ足を踏み入れた。普段は用がないので、掃除担当の侍女か執事くらいしか入らない。


「やっときたか、無礼な小娘が!」


「あら、女一人罵るのに援軍が必要でしたのね。それで、どちら様かしら」


 まだ名乗られていない前公爵が、怒鳴るように声を張り上げる。旦那様はむっとした顔ながら、まずは椅子に腰掛けることを優先した。この扱いで親子仲が想像つくわね。


「アマーリア、発言に気をつけろ」


「失礼ですが、旦那様。私はこの公爵邸の女主人です。そこはご理解いただいていますか?」


 前提条件から確認する。


「だからと言って、先代に無礼を働く理由にはならん」


「先代公爵と仰いますが、私は初対面ですわ」


 結婚式に、公爵家の親族はいなかった。私の父と上の弟は参加したが、ほとんど参列者もいない。その状況で見落としはないだろう。結婚前の家族同士の顔合わせも行っていない。


「突然屋敷に現れた、不審な老人を外へ出すよう命じるのは、私の役職の権限内ですわ」


 驚いた顔で固まったあと、何やら騒ぐ父親を睨む。旦那様もさすがにうるさいと思ったのね。無礼だの、失礼だの。こんな女は返せ、交換だと騒いでいますが、私には正当な理由がありますのよ。


「紹介していなかったか」


「ええ、その上で名乗りもしない方です。かつて閣下と呼ばれる地位にあったとは到底思えませんわ」


 ノックの音がして、お茶を運ぶイルゼが入室する。手早く全員分の紅茶を用意して壁際に控えた。さり気なく居座る気ね。


「それは……父上が悪い」


「ええ、可愛いレオンに危害を加えた経歴があり、怯える幼子を守るのに手一杯でした」


 危害を加えたの部分で、旦那様は目を見開く。驚いた表情を見る限り、ご存知なかったの? なんて怠慢でしょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] てことは先代は特に役職もついてなかった典型的な爵位を継いだだけの無能か
[一言] レオンの年齢、何歳だろ 3歳くらいか?まだ家庭教師は早いと理解できるかな?
[良い点] さあ、ポンコツ人間パソコンにもっと言ってやりなさい!!小人が加勢しますよ。勿論猫作者さんの屁を武器にします。
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