第14話 キノコが生えるなんてファンタジー世界では日常
リーたんが赤ちゃんになって、戻ったあの日。
私の生活は地獄になった。
原因は単純。
リーたんが全く口をきいてくれなくなっちゃったのっ!!!
やだよおおぉぉぉぉぉ。
リーたんの声が聞けないだけで、私のメンタルはボロボロよっ!!!
どうにかして仲直りしたい。
というか、仲直りしないと私が干からびちゃう。
リーたん成分は水分の次に大事。私辞書にもそう書かれてる。
でも、色々と試したけど……全部ダメだったっ。
リーたんの好きなアップルパイを献上しても機嫌が直らないし、魔法の話を振っても耳を塞がれちゃうし、ベッドに忍び込もうとしたら全力で巴投げされるし、もうどうすればいいの!?
同じ屋根の下に住んでいるのに拒絶されるのって、こんなに辛いの!?
「……ママ、ダイジョーブ?」
「もうダメかも」
「ほら、ボクがいるでしょ?」
「うう。ミーちゃんがいなければ、私はもうダメだったよ……」
「そうだよね? ママにはボクだけいればいいデショ?」
「うーん、それもいいかも」
「ボク、絶対ママのこと嫌いにならないヨ? だから、ボクだけを見テ?」
ん?
なんか今日のミーちゃんの湿度高くない?
水の妖精だけに?
あれ、いつもと変わらない天真爛漫な顔だ。
幻聴でも聞こえちゃってたのかな?
「仲直りする魔法ってないのかな? ビームびびび~~~って感じで」
そんなのがあったら苦労しない。
だけど、もうそんな絵空事にすがるしかないの!
「ウ~~ン、キノコなら知ってるヨ」
「キノコ?」
「半分こして食べると、仲直りできるキノコ!」
「それだっ!」
善は急げ! 出発進行!
近所の山を登って、仲直りキノコ探し。
でも、予想以上に険しい冒険になっちゃった。
山に住んでいるリスの獣人たちに頼まれて、魔物退治をすることになったり。
その魔物がオーク将軍っていう魔王幹部だったり。
山が崩れるぐらいの激闘を繰り広げたら仲良くなって、仲直りキノコの場所を教えてもらったり。
仲直りキノコを独占しているキノコ魔人と戦うことになって、相性が悪くて大ピンチ。
颯爽と現れた勇者一行に助けてもらって、なんとか討伐完了。
別れ際にはサインまでもらっちゃった!
でも、そんな冒険譚なんてどうでもいいの!!
私はフリーゼと一刻も早く仲直りしたい。
こうして、ようやく大きな仲直りキノコを見つけて持ち帰ったんだけど……。
「……まさか、こんなことになるなんて」
事件が発生!
いきなりキノコが爆発。
家中に巻き散らかされた胞子を浴びちゃって……。
気が付いたら、頭にキノコが生えていたの!
それだけならまだよかったんだけど……。
「何見とるんじゃわれぇ。見せモンちゃうぞぉ」
キノコにすんごいイカつい顔がついていて、ガンを飛ばしてきてる。
あの、リーたんの頭に生えているなら、もうちょっとかわいくしてもらえませんか?
私のキノコはどうなんだろう?
「何触ってんだ、このくそだらぁ」
うわー。
どっこいどっこいだ。
どうなってるの、これ。なんで口が悪いの。というか、キノコに顔がついていること自体おかしいんだけど。
「やんのかてめぇ、おおぉん!?」
ぐぎぎ。
頭のキノコが話すと、頭がガンガン痛くなるんだけど。
いっぱい引っ張っても取れないし、これをどうすればいいんだろう。
あ……。いけない。
どんどん頭がぼやけてきて、ねむねむ……。
これ、危ない眠気だ。
でも、もう……。
「……げんかい」
この場で無事なのって……ミーちゃん。
「ママ、大丈夫?」
ごめんね、ミーちゃん。
出会ったばっかりなのに、もう泣かせちゃって。
でも、大丈夫。
フォレッタならなんとかしてくれるはずだから……。
「ミーちゃん、お願い……教……会……に……連れてって……」
「ちょっ、ママ!? ママああああああ!!!」
もう限界。
意識が遠のいていく……。
リーたんと仲直りしたいだけだったのになぁ。
私のママライフ、こんなことで終わっちゃうの……?
今回短めで申し訳ございません
また、いつも読んで、☆評価や♡応援、ブクマして頂きありがとうございます!
この作品を続けていられるのも、皆さんのおかげです!(≧▽≦)
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7/29 16:33
話の大まかの流れは変わりませんが、大部分を書き換えました
ちょっと雰囲気がしっとりしすぎてたのです!




