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第11話 姉妹ケンカの仲裁ってどうすればいいの!?

 あらためて私の2日間を思い出すと、すんごい体験をしてると思う。


 幼馴染に魔法で女体化させられちゃって、マントだけで服を買いに行ったらチャイナドレスを着させられるし、お洗濯のために水魔法を覚えようとしたら妖精の娘――ミーちゃんを産んじゃった。


 ミーちゃん。

 長い銀髪に、透き通る羽根を持った、お姫様みたいな手乗り妖精。

 全部南国の海みたいにキラキラしてる。

 見た目は16歳ぐらい?

 半日ぐらい一緒にいてわかったけど、性格はすっごく素直。すぐ拗ねるし、すぐ笑う。


 なにより、イタズラ好き。

 


 いやー。

 イヤな予感がしてたのよ。


 ミーちゃんとリーたんって、水と油。絶対相性悪いよねって。



「ねえ、ミース。この害虫、始末していい?」

「ん? そんなことデキルとおもってるノ? 返り討ちヨ!」



 はい。

 早速、ケンカをはじめちゃいました。

 まだ出会って半日なんだけどなぁ。



「やる気?」

「ボクはいつでもやるゾ」

 


 うーん。

 子供のケンカってどこまで介入すべきなのかしらね。

 本人たちで仲直りできれば一番だけど、そんなことができる雰囲気じゃない気がする……。


 私には兄弟がいなかったし、悩ましい。

 でも、話を聞くぐらいはしていいわよね。



「ねえ、2人とも何があったの?」

「「こいつが悪い」」



 お、息ぴったり。



悪い(・・)じゃわかんないでしょ。一体何でケンカしてるの?」



 威圧感を感じさせないように、にこやか笑顔を意識。にこー。

 ケンカをしている時は、少しでも空気を柔らかくしないとね。



「ねえ、ミース、わたしの方が魔法を上手に使えるでしょ!?」



 それかー。

 フリーゼが感情的になるのって、魔法関連しかないもんね。



「ううん、ボクの方が なにせ妖精なんだからサ」



 私からすると、比べるものじゃない気がするんだけど。

 どっちもすごいでよくない?

 でも、こういう子供っぽいケンカって微笑(ほほえ)ましいなぁ。



「は? 赤ちゃん妖精のくせに」

「たった12年しか生きてないベビーが何言ってるノ? ボクは精霊として20年は生きてるんダカラ」

「水魔法しか使えないバカ」

「ンー。中途半端だらけの魔法使いがよく言うネ?」

「羽虫」

「アホ」

「まぬけ」



 いやー。

 親視点で見ると、ケンカってこんなにほほえましいんだー。



「ミース、何ニヤニヤしてるの、気持ち悪い」

「ママ、アホナノ?」



 なんか私が悪者みたいになってる!?

 なんで!?!?


 結構くだらない理由だったし、とりあえずなだめないと。



「ねえ、今日はとりえず寝ない? もう夜遅いんだし」



 明日はちょっと冒険者協会に行きたいし、もうヘトヘトだし、さっさとベッドに入りたい……。



「ダメ。白黒つけるまで寝れない」

「ドウカン!」


 

 うわー。

 すんごいバチバチしてるのに、意見一致してるんだけど。


 実は仲良かったりしない?



「わたし、周囲の魔物を凍らせらえるし」

「ボク、雨を降らせられるヨ」

「わたしは雷落とせる」

「じゃあ、ボクは」

「本当にできるの?」

「やってやろうカ?」

「いやいやいや! そんなことしたら大騒ぎになるでしょっ!」



 今夜寝るどころじゃなくなっちゃうじゃん!

 何考えてるの、この子たち!?



「じゃあ、どう決めればいいの?」

「そんなこと言われてもなぁ」



 私、そんなに魔法の知識ないんだけど……。

 あ、そうだ。

 お昼の修業でリーたんに提案したのと似た感じにすればいいんだ!

 


「ほら、魔法って大きさだけが全てじゃないでしょ。精密なコントロールで勝負していたらどう?」

「なるほど」

「いいネ!」



 納得してくれてよかったー。

 これでひと安心ひと安心。



「じゃあ、わたしから」



 お、この呪文は今日習ったやつだ!

 水瓶(アクア)っていう、水魔法で一番基礎的な魔法だよね?


 でも、技術比べでなんでこの魔法なの?



「これをこうして――っと」



 え、ただの水の塊が浮かんで、七色に光ったり、鳥になったり、花火みたいに爆発した!?

 一体どうなってるの!?



「おおー。さすがリーたん。天才!」



 ただの水を出すだけ魔法でも、リーたんの手にかかればこんなに色々できるんだ!


 次はミーちゃんの出番かな?



「ママ、こういうのはドウ?」



 あ、ミーちゃんが私の体に入ってきた。

 妙な感じがするなー。

 細いナメクジが体の中に入ってる感じって言えばいいのかな。


 これになんの意味があるの?



「どう? 気づかナイ?」



 あっ。

 すごい!

 メチャクチャ体が軽くなってるっ!!!



「体内の水とか血液を操っテ、身体能力をあげてるんダ!」

「こっちもすごい! ミーちゃん天才!」



 これでモンスターと戦えたらすごく楽になるんだけど!?

 便利すぎる!



「ねえ、ミース、どっちがすごい?」

「モチロン、ボクだよネ!」



 うーん。

 めちゃくちゃ難しい。


 大体、2人とも大事な娘だし、優劣なんてつけられるはずがない!



「ドロー! 引き分け!」

「「はあ!?」」



 まあ、そう反応されますよねー。



「私には決められない! どっちもすごいじゃん! 私には全くできないことなんだもん!!」

「そういう話じゃない」

「ママ、ちょっと失望カモ」



 ぐっ。

 ケンカの仲裁ってこんなに地獄だったの……?


 しょうがないじゃん。

 どっちを選んでも角たつじゃん。八方塞がりじゃん……。



「大体、さっきからミースをママって呼ぶのおかしくない?」

「ママをママって呼んでなにが悪いノ?」

「いい年の妖精がママ呼びって恥ずかしくないの?」

「自分が恥ずかしくて言えないからって、ボクに嫉妬してるノ?」

「は?」



 ちょっと!

 リーたん、なんで新しい魔法を使おうとしてるの!?



「それっ」



 りーたんが転んだ!?

 そっか。ミーちゃんが水魔法で床を濡らしたのか。



「あっ」



 あっ。

 杖から出た魔法が、リーたん自身にキレイに当たっちゃった。


 リーたん、どんな魔法使ったんだろう?

 でも、リーたんだったらどんな魔法でも自分ですぐに解除できるよね?


 私にかかってるTS魔法は特殊ケースだっただけだし。



「……あれ?」



 えっと。

 何が起きてるの?


 魔法を受けたリーたんの体がどんどん縮んでいっている気が――


 

「…………ばぶ?」



 これが魔法の効果?

 リーたんが赤ちゃんになっちゃった……?


 うそーん。

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