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四度目は嫌な死属性魔術師  作者: デンスケ
第十二章 魔王の大陸編
349/515

二百八十三話 増える導士と動揺する神々

投稿が遅くなってすみません。


ジョブ解説:滅導士を追加しました。

 ゴーン達防衛隊の今回の被害は、ヴァンダルーを初めて撃退した戦いに次ぐものになった。

 偽クワトロ号の爆発は、前回の教訓を活かして咄嗟に魔術で物理的に存在する岩や氷の防壁を創りあげた事と、『鏡像の神』ラーパン達がグファドガーンとレギオンの足止めから、ゴーン達の守りに切り替えた事。そして、そもそも爆発の威力が前回よりも軽かった事が幸いし、直接の被害は少なかった。


 だが、『海鳥の獣王』ヴァルファズが討ち取られ、大陸に墜落した『鉄の巨人』ナバンガーの死亡が確認された。

 比較的軽い傷で済んだ亜神達も、すぐに元通り戦える程軽傷ではない。


 そして防衛隊の主導的なメンバー、現場指揮官のゴーンは右腕に酷い火傷を負い、ブラテオも利き手の指を四本圧し折られている。二人よりは軽いが、マドローザも腹部に傷を負った。

 しかし、被害はそうした目に見えるものだけではなかった。


『恐らく、前回と今回の襲撃は、我等空間属性の神の存在を確認し、どれほどグファドガーンやレギオンの【転移】を妨害できるのか、力量を見るためのものだったのだろう』

 『鏡像の神』ラーパンの推測に、ゴーン達は苦い顔をした。


 戦いの序盤、ヴァンダルーがクワトロ号の船首に現れ降伏を勧告してきた。その後、本物しか使えない(と、ゴーン達は推測している)魔術を放った。

 その事から、クワトロ号も本物だとゴーン達は判断した。いや、本物のヴァンダルーが乗っている以上、クワトロ号が偽物だったとしても自爆する事はないと思い込んでしまったのだ。


 先の戦いで空間属性の神が待機している事は、ヴァンダルーにも伝わったとゴーン達も分かっていた。だから、妨害される事が分かりきっている【転移】以外の移動手段を、自ら使い捨てにするとは考えられなかったのだ。

 だが、実際には偽クワトロ号は自爆し、ヴァンダルー達はゴーン達に追撃を加えずに逃げ、今も健在のはずだ。


『奴は、我々の陣容を知り、戦力を削り、ラーパンの力量も知ったはずだ。恐らく、次此処に現れた時は、ボティンの元まで一気に押し通るつもりだろう』

『落ち着いている場合か、ゴーンよ! まだ貴様が集めている魔王の大陸の魔物共も数が足りないのだぞ! 埋める穴が大きくなるばかりで、一向に進んでいない!』


『ブラテオ、落ち着いてください。ヴァンダルーが再び現れるまで、これまでの戦いから推測すれば、すぐには来ません。彼らも消耗している筈です』

 二度目と三度目の襲撃が行われるまでに、数日の間があった。恐らく、その数日で爆発する偽の船を用意しているはずだ。


 だから、今度も次の襲撃まで数日以上の間があるはずだとマドローザは唱えた。

『分からんぞ。次の襲撃でボティンの魂を喰らうつもりなら、作るのに時間がかかる爆発する偽の船は作らんかもしれん』

『マドローザ。ヴァンダルーが明日来るのか、それとも数日後に来るのかは分からない。だが、その前に戦力を取り戻し、迎撃する準備を進めなければならないのは変わらない』


 そうブラテオとラーパンの二柱に説得されたマドローザは、その言い分を『確かに』と認めつつも、ただ引き下がりはしなかった。

『しかし、徒に動いても事態は悪化するばかり。ブラテオ、その傷ではこの大陸の魔物をかき集めようとしても、反撃を受けるのが関の山でしょう』


 ゴーンが以前出した戦力補強案は、魔物に落ちた子孫、ジャイアントや竜種を集め、それをヴァンダルーに対する使い捨ての駒とするという案だった。

 勿論説得や取引で集めるのではない。脅し、追い立てるようにして集めているのだ。作戦への理解や、自分達との連携は最初から期待していない。


 ただヴァンダルーに突撃してくれればそれで十分だ。だからナインロードがかつて従魔に行ったような調教や、絆を育む必要はない。そして、敵側に寝返ったとしても惜しくはない。

 『雷雲の神』フィトゥンが、モークシーの町を攻めた時に魔物を使った時、サンダードラゴンがヴァンダルーを恐れて逃げるか、懐いてテイムされてしまった事があった。


 それと同じ事が起きたとしても、構いはしない。数頼みの捨て駒だ。寝返った魔物ごと、攻撃すればいいだけの事。

 もし、ヴァンダルーがそんな魔物に情けをかけて守ろうとするなら、彼の動きを妨害できる可能性があるので、逆に儲けものだ。


 しかし、数頼みの捨て石でも魔王相手に使う以上、ある程度の質がいる。フィトゥンが使ったサンダードラゴンやマウンテンジャイアントと同じ程度では、あの空飛ぶ船の攻撃ですぐ蹴散らされてしまうだろう。

 だから魔王の大陸を駆け廻り、ランク10以上の強い魔物をかき集めていたのだが……今ブラテオとゴーンは片手が使えない事に魔物が気づいたら、隙を見て逃亡や反撃を企てるかもしれない。


『むぅ……たしかに』

『ブラテオ、ラーパン、儂も言わなければならない事がある。防衛線を大陸沿岸の海域から、沿岸に下げるつもりだ』

『ゴーンっ、貴様正気か!? それではヴァンダルーが封印に近づく事になるぞ! それだけではなく、マドローザ達を海から遠ざける事になる。どういうつもりだ!?』


『これ以上、奴を海の上で迎え撃つのは無理だ。それに、あの場所では疑似神域から距離があり、シリウス殿達が行える援護に、限りがある』

 『角笛の神』シリウスのように、亜神と違い肉体を持たない純粋な神が地上に降臨するのは、神代の時代ならともかく現代では難しい。大量の力を消費する為、短時間の降臨でも力を使い果たし、永い眠りにつかなければならなくなるからだ。


 だが、現代でも地上に力をあまり消費せずに降臨する方法がある。その一つが疑似神域、地上の一定の空間を神々の住まいである神域に近づけた空間への降臨だ。


 ゴーン達はこの疑似神域を、魔王の大陸に幾つも創り上げており、シリウス達が降臨する場や自分達が休息を取るための安全地帯として使用している。


 だが、所詮は疑似的な神域だ。神は地上に降臨している間は疑似神域の外に出る事は出来ない。また疑似神域の製作と維持は、本来なら簡単な事ではない。

 大量の魔力か、大規模な宗教的な儀式が必要とされ、疑似神域を機能させるにはそれを定期的に捧げ続けなければならない。


 ゴーン達はその大量の魔力を、魔王の大陸の魔素で賄っていた。まるで異界のように環境が歪む程、魔王の大陸には魔素が満ちている。疑似神域を幾つか維持した程度では、何の影響もない。


 そして、疑似神域の維持に使った大陸中の魔素が凝縮され、周囲にばら撒かれても、これ以上汚染されようがない。

 だが、これ以上疑似神域を作るのは難しい。シリウス達に遠方から魔力の籠った曲を弾く以上の援護を求めるなら、もっと近づいてもらわなければならないというのに。


『初戦でヴァンダルーを討ち取るどころか、痛手も負わせられなかった時点で、海上で迎え撃ち続ける事は出来なかったのだ。

 追い込まれたと考えるな、奴らを懐まで誘い込んで討つ戦略だと考えてくれ』


『ぬぅ……仕方あるまい。貴様が集めている魔物も、半数は飛べんのだからな』

 渋々ではあったがブラテオも納得した事で、防衛隊はヴァンダルーの次の襲撃に備えて立て直しを図るため、動き始めた。




 カナコから重大な相談がある。それを聞いたヴァンダルーは最初、次のコンサートについてか、それとも親しくなった現地採用メンバーの本採用か、もしくは不治の病や身体の欠損に苦しむ人と知り合いにでもなったのかと思った。


 しかし、その予想は外れた。

「ヴァン、導士が出ちゃいました」

「……アイドル志望の人が他にもいたのですか?」

「ヴァン、それは『同志』です。あたしが言っているのは、導く方の導士です。導士ジョブが出たんですよ、あたしにも」


 カナコが言うには、この前ガルトランドで行ったダンジョン攻略と今日のステージで、レベルが百に到達したのでジョブチェンジをしようとしたらしい。すると、選択可能ジョブの中に導士ジョブが出現していたのだ。

「【芸導士】っていう名前の、ヴァンには出ていないジョブでしたけど……大丈夫でしょうか?」

 そう言って心配そうな顔をするカナコの肩には手を置いて、ヴァンダルーは答えた。


「カナコ、心配する事は何もありません。大丈夫、導士ジョブが出たからと言って、変なジョブばかり出るようにはなりません」

「……ええっと、そういう心配をしている訳じゃないんですけど」

「え、そうなんですか?」


 表情は変わっていないが、ヴァンダルーが本気で驚いているのに気がついたカナコは、「当たり前です」と言った。

「ヴァンと比べれば普通の範疇でしょうけど、あたしのジョブも世間一般の人達からすると十分変ですからね」

 【見習い盗賊】に始まり、【魔術師】や【弓術士】から普通に続いて来たと思ったら【花火師】と言う、人間社会では未知のジョブに就き、その後は【魔法少女】や【マジカルアイドル】……ヴァンダルーと比べなければ、十分変だ。


「あたしが心配しているのは、ジョブに就いた時導きがぶつかり合って、効果が相殺されたり、弱くなったりするんじゃないかって事です。

 歴史上、二人以上の導士が一緒にいた事はそうないんでしょう?」


 導士は、本来ならそう現れる者ではない。一時代に一人が基本だ。

 世界規模の乱世で混沌としていた時代には、導士ジョブを持つと言われている指導者が十人以上同時に存在していた事があるが……殆どはただの騙りであり、確実に導士だったのは二人だけだったという事が現代では明らかになっている。


 だから、カナコの心配も尤もだ。だが、ヴァンダルーは「大丈夫だと思いますよ」と言った。

「確かに歴史上はないですが、伝説ではあります。十万年以上前、魔王グドゥラニスと戦った七人の勇者は、全員が導士でした。ようは、導きの中身の問題でしょう」

「中身ですか? 例えば……ヴァンみたいに、アンデッドを対象にした導きや、一部の魔物を対象にした導きみたいな?」

「ええ、そうです」


 ヴァンダルーは、二人以上の導士の導きがぶつかり合うとしたら、それは導きの内容によるのではないかと考えた。導きとは、思想であり主義である。共存できる思想や主義主張があるように、相反する思想や主義がある。導きもそれと同じだ。


 勿論、導士本人達が共存や衝突を回避するための努力をし、棲み分けを行うなどすれば、ぶつかり合う事を避ける事も可能だろう。

 十万年前の勇者達も、生産系と戦闘系に分かれて反目していたが、それでも最低限以上の協力は維持されていたそうだし、敵対する程ぶつかり合う事も表面上はなかったと、ヴァンダルーは神々から聞いている。


「芸道がどんな導きなのか詳細は推測するしかありませんが、名前とカナコ自身のこれまでの行動からだいたい分かります。俺の導きと衝突する事はないでしょう」

 【芸導士】とはつまり、カナコのこの世界でのアイドル活動によるものだろう。人気者や偶像と言う意味以外でのアイドルを、この世界に初めてもたらしたのが彼女である事、そして自分だけではなくこの世界で生まれ育った者達もアイドルになるよう勧め、教えた。だから出たのだ。


 そしてヴァンダルーは、カナコのアイドル活動を後押ししている。変身装具を求められるまま作って渡し、クノッヘンをステージ、自身の分身を機材や、最近では演奏者として貸している。

 人間社会でも変身装具の製作者として、ステージデビューしているダルシアの息子として、カナコに協力している事は知られている。


 仮に今後ヴァンダルーが音楽や芸能に関する導士ジョブを発現させても、カナコの【芸導士】とぶつかる事はないだろう。


「……分かりました。じゃあ、早速【芸導士】になって来ます! 能力値の成長率やスキル補正が美味しいそうですし、導きの影響で、お客さんが今より増えそうですからね!」

「行ってらっしゃい」

 普通の導士は、ヴァンダルーのように簡単に他者を導く事は出来ない。己の思想を教え、少しずつ導きを広げていくものだが、カナコの場合は芸……歌とダンスで導くのだ。


 ヴァンダルー程ではないだろうが、ステージの度に導きが広がる事だろう。ただ、気がかりなのは推測される導きの対象が、観客だけではない事だ。

「……メリッサとザディリスには、今の内に教えておいた方が良いでしょうか?」

 カナコがこれから得る導きは、同じステージに上がる仲間にも影響を与えるはずだ。数回だけ仕方なく協力したメリッサや、自分以外にプリンセスを増やす為に協力しているザディリスが、導かれる可能性がある。


「さっき、カナちゃんが『導士になってきます』って笑いながらジョブチェンジ部屋に向かって行ったけれど、悩みは解決したみたいね」

「はい、母さん。……自分で広めているのなら、俺が言いに行かなくてもいいでしょうか?」

「もしかして、メリッサちゃんとザディリスさんの事? なら大丈夫よ、二人にその気が本当にないなら導かれないし、導かれたら本当はその気があったって事だもの」


「それもそうですね」

 ダルシアの言葉に、ヴァンダルーは即座に納得した。実際、ダルシアの言う通り誘引される条件が揃っていなければ導きの影響を受ける事はない。


 しかし、ヴァンダルーは気がついていなかった。導士ジョブは、ジョブチェンジ可能なジョブとして出現する前から周囲に影響を与えているという事に。

 それは能力値やスキルに数字として表れる事のない、僅かな影響だ。しかし、その影響をカナコはガルトランドでのステージから、同じ導士であるヴァンダルーには分かる程度に発揮していたのだ。


 つまり、渋々だが手を貸してしまうメリッサや、カナコが留守にしている間現地採用のメンバーと一緒にステージをこなしていたザディリスは、既に導かれている……手遅れなのである!


「とりあえず、今日はお祝いなのでヴァルファズのソテーやチキンカツ、チキンカレーでお祝いしましょう。あと、ヴァルファズの羽毛で何か作りましょう」

「討ち取った相手でカツを揚げる……ちょっと皮肉ね」


 そんな事を母子で話した後、ヴァンダルーもジョブチェンジ部屋に向かい、水晶球に触れた。


《選択可能ジョブ 【冥王魔術師】 【堕武者】 【蟲忍】 【ダンジョンマスター】 【混導士】 【虚王魔術師】 【蝕呪士】 【デーモンルーラー】 【創造主】 【ペイルライダー】 【タルタロス】 【荒御魂】 【冥群砲士】 【魔杖創造者】 【魂格闘士】 【神滅者】 【クリフォト】 【冥獣使い】 【整霊師】 【匠:変身装具】 【虚影士】 【バロール】 【アポリオン】 【デモゴルゴン】 【魂喰士】 【神喰者】 【ネルガル】 【羅刹王】 【シャイターン】 【蚩尤】 【神霊魔術師】 【ウロボロス】 【ルドラ】 【血統者】 【魔電士】 【陰導士】(NEW!) 【神導士】(NEW!) 【ジャガーノート】(NEW!)》


「また増えましたね……しかも、導士が二つも」

 【陰導士】は、陰を導くのか、陰に導くのか……魔導士や冥導士に近いジョブだろうか? もう一つの【神導士】は、何が原因で出たのかは分かった。


「グファドガーンやバシャスを導いたからでしょうね」

 神を導くジョブだから、そうなのだろう。ただ、そう考えると出るまでに時間がかかり過ぎている気もする。もしかすると、神の領域へ……ランク13以上に他者を導くジョブなのか、単に一定以上の神を導かないと出現しないジョブなのかもしれない。


 そして【ジャガーノート】だが、どんなジョブなのか、ヴァンダルーの知識ではよく分からなかった。多分、『地球』の神話や伝説にある何かの名前なのだろうが。

(【完全記録術】があっても、知らないものは知らないままですからね)

 【完全記録術】スキルを得た後にも『地球』を訪れていて、その際には新たな知識を仕入れているが、【ルドラ】と【ジャガーノート】に関する知識はなかった。


「まあ、よくわからないジョブが増えるのはいつもの事です。さて、次はどうしましょうか?」

 【滅導士】ではスキルのレベルは上がっても、能力値は上がらなかった。能力値を上げるために他の導士ジョブを選ぶか、今の主な敵は亜神だから、【神滅者】や【神喰者】でも良いかもしれない。


「では、【冥王魔術師】を選択」

 他の導士ジョブを選んでまた能力値が上がらなかったら困るし、亜神達と戦うにも【冥王魔術】を使う。それに、ボティンを封印から解放するのに使うのも、【冥王魔術】だ。そろそろ【冥王魔術師】ジョブを選ぶべきだろう。




《【冥王魔術】、【詠唱破棄】、【神霊魔術】、【整霊】スキルのレベルが上がりました!》




・名前:ヴァンダルー・ザッカート

・種族:ダンピール(母:女神)

・年齢:11歳

・二つ名:【グールエンペラー】 【蝕帝】 【開拓地の守護者】 【ヴィダの御子】 【鱗帝】 【触帝】 【勇者】 【魔王】 【鬼帝】 【試練の攻略者】 【侵犯者】 【黒血帝】 【龍帝】 【屋台王】 【天才テイマー】 【歓楽街の真の支配者】 【変身装具の守護聖人】

・ジョブ:冥王魔術師

・レベル:0

・ジョブ履歴:死属性魔術師、ゴーレム錬成士、アンデッドテイマー、魂滅士、毒手使い、蟲使い、樹術士、魔導士、大敵、ゾンビメイカー、ゴーレム創成師、屍鬼官、魔王使い、冥導士、迷宮創造者、創導士、冥医、病魔、魔砲士、霊闘士、付与片士、夢導士、魔王、デミウルゴス、鞭舌禍、神敵、死霊魔術師、弦術士、大魔王、怨狂士、滅導士



・能力値

生命力:577,752

魔力 :8,940,478,230+(8,046,430,407)

力  :59,631

敏捷 :52,968

体力 :63,430

知力 :68,171




・パッシブスキル

剛力:6Lv

超速再生:4Lv

冥王魔術:10Lv(UP!)

状態異常無効

魔術耐性:9Lv

闇視

冥魔創滅夢道誘引:10Lv(UP!)

詠唱破棄:10Lv(UP!)

導き:冥魔創滅夢道:10Lv(UP!)

魔力常時回復:3Lv(UP!)

従群超強化:3Lv

猛毒分泌:牙爪舌:5Lv(UP!)

敏捷強化:9Lv

身体伸縮(舌):10Lv

無手時攻撃力増強:小

身体強化(髪爪舌牙):10Lv

魔糸精製:1Lv

魔力増大:9Lv

魔力回復速度上昇:9Lv

魔砲発動時攻撃力強化:極大

生命力増強:2Lv

能力値強化:君臨:7Lv(UP!)

能力値強化:被信仰:5Lv(UP!)

能力値強化:ヴィダル魔帝国:1Lv

自己再生:共食い:3Lv

能力値増強:共食い:3Lv

魂纏時能力値強化:中

殺業回復:2Lv(NEW)

自己強化:殺業:2Lv(NEW!)


・アクティブスキル

統血:1Lv

限界超越:8Lv

ゴーレム創成:7Lv

虚王魔術:6Lv

魔術精密制御:3Lv

料理:8Lv

錬神術:1Lv

魂格滅闘術:5Lv

同時多発動:5Lv(UP!)

手術:8Lv

具現化:4Lv

連携:10Lv

超速思考:6Lv

指揮:10Lv

操糸術:8Lv

投擲術:10Lv

叫喚:8Lv

神霊魔術:3Lv(UP!)

魔王砲術:6Lv(UP!)

鎧術:10Lv

盾術:10Lv

装影群術:7Lv

欠片限界超越:2Lv

整霊:2Lv(UP!)

鞭術:3Lv

霊体変化:雷

杖術:2Lv

高速飛行:2Lv(UP!)

楽器演奏:1Lv(NEW!)


・ユニークスキル

神喰らい:8Lv

異貌多重魂魄

精神侵食:9Lv

迷宮創造:5Lv

大魔王

深淵:10Lv

神敵

魂喰らい:9Lv

ヴィダの加護

地球の神の加護

群体思考:7Lv

ザンタークの加護

群体操作:7Lv

魂魄体:4Lv

魔王の魔眼

オリジンの神の加護

リクレントの加護

ズルワーンの加護

完全記録術

魂魄限界突破:2Lv

変異誘発

魔王の肉体(【魔王の粘液腺】が合流!)

亜神


・呪い

 前世経験値持越し不能

 既存ジョブ不能

 経験値自力取得不能




 ステータスを確認したヴァンダルーはジョブチェンジ部屋から出て、これからしなければならない事を思い浮かべた。

「マッシュ達に戦い方を教えて、アルクレムや魔王の大陸での戦いの上映会、その後セリス達に深淵種へ変異するよう説得する事。楽器の練習と【筋術】の鍛錬は毎日して、家族サービスも……それに、チェザーレから提案された、敵に対する牽制もしておきましょう」


 ヴァルファズの霊から聞き出した、『岩の巨人』ゴーンがやろうとしている戦力低下を補うための策は、放置で構わない。テイマーに統率された魔物の軍団なら脅威だが、無理矢理集められた烏合の衆ならそれ程脅威ではない。

 ……それに、ゴーン達をすり抜けて地中から直接ボティンの封印を解く作戦を実行中なので、ゴーン達の意識が魔物集めに割かれるのは好都合だ。


 ただ、頼りになる家臣である将軍兼宰相のチェザーレが提案した、アルダ勢力がゴーン達に援軍を派遣しないよう牽制する策は実行するべきだろう。




 眠り続けている『水と知識の女神』ペリアを守る、彼女の従属神『流れの女神』パーグタルタは、アルダ勢力から派遣された防衛隊の神から、報告を受けていた。

 彼女は現在、防衛隊の指揮を執ってはいない。アルダから打診を受けたが、指揮の経験がない事を理由に断っている。


 ただ、魔王グドゥラニスが襲来する以前から存在する古株の神であり、ペリアの腹心でもあるため防衛隊を構成する神々から一定の配慮をされている。

『魔王の大陸のボティン様を狙っていると思われたヴァンダルーですが、どうやらペリア様が眠るこの地についても探っているようです』

『今日、防衛隊の龍が妙な蟲を見つけたのですが、それが【魔王の欠片】で出来たヴァンダルーの使い魔だったのです。咄嗟に身を隠してやり過ごしましたので、この聖域に勘づいてはいないと思いますが』


 危機感を漂わせてそう報告する若い神達に、パーグタルタは美貌を憂いで曇らせて答えた。

『ボティンを狙うと見せかけて、ここを攻めるつもりなのか、それともゴーン殿達の守りが堅牢であるため、狙いを変えたのか。

 どちらにしても、気を抜く事は出来ない。防衛隊の方々には苦労をかけるが、我が主を守るためにより一層の警戒を頼む』


 そう口にして若い神達に頭を下げるパーグタルタだが、彼女はヴァンダルーがペリアやボティンの魂を喰おうとしているとは考えていない。それはヴァンダルーに対するアルダの邪推だと、見抜いている。

 ただ、ヴァンダルーと連絡を取り合っている訳でも、ペリアから聞かされている訳でもないので、推測しているだけだが。


 しかし、何も知らない方が良いと主が判断しての事だ。それが良い流れなのなら、自分は信頼に応えるのみと考えている。


『頭を上げてください、パーグタルタ殿! 我々は邪悪な魔王の手先からあなたとペリア様を守るために、偉大なるアルダから遣わされたのですから!』

『お任せください。この世界の秩序を守り、悪を倒すのが我々神の務めです!』


 実際、何も知らない方が若い神々への対応はやり易い。

(ヴァンダルーがこちらに使い魔を放ったのは、ペリアの防衛隊やその上のアルダ達がボティンの防衛隊に援軍を送り、戦力を集中させないようにするための牽制、若しくは攪乱の為だろう。良い流れだ)


 三度の襲撃を受けたゴーン達に、一度も襲撃を受けていない自分達から援軍を送るべきではないか? いや、いっそ全員でゴーン達と合流し、戦力を結集してヴァンダルーを迎え撃つべきではないのか?

 そう訴える神がいたのは事実だ。このままヴァンダルーがゴーン達を追い詰めていけば、その訴えは採用されていたかもしれない。


 そう考えながら何も知らない若い神達が熱弁し、意気揚々と持ち場に戻ってくのを見送る。

 パーグタルタは、ふと自分がとんでもない悪女になってしまったかのような気がしたが、これも流れだと意識しないようにした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


○ジョブ解説:滅導士


 滅びを望む者……破滅願望の持ち主や度の過ぎた悲観主義者、自らの消滅を望むアンデッド等を導くジョブ。そのため、必然的にこのジョブに就く者は最終的に破滅することになる。

 しかし、ヴァンダルーの場合は既に複数の導士ジョブを経験しており、導きを統合しているため、「滅びを望む者を変質させ、ほかの道へ導いてしまう」ジョブと化している。


 【限界突破】系など、自身に負担をかけるスキルや、【殺業回復】など他者を破滅させる事で効果を発揮するスキルのレベルアップに補正があるが、能力値の成長が一切望めない極端なジョブとなっている。

10月9日に284話を投稿する予定です。

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― 新着の感想 ―
なるほど。 『滅導士』がジョブで表示されるほど破滅を導くものに“成長”や“将来性”は似合わないからね。
[一言] ………滅導士、めちゃくちゃ地雷ジョブだったのか
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