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ラグナロク  作者: 木の棒
第3章 文無し的な!
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第16話 闇マーケット

―― 聖樹王暦2000年 1月 12日 20時 ――


 王城バッキンガムを出て、部屋に向かう。


 今日はそれぞれの部屋に帰って、今日のことをお互い整理して明日打合せしようとなった。



 綺麗な夜空には輝く星が散りばめられている。


 ミカ様と手をつないで、メイン通りの道を歩いていく。


 文無しの声が届かなくなった後も、繋いだ手は離さない。

 離すタイミングをお互い分からないから。


 メイン通りは様々な人達で溢れている。


 家路へ急ぐ人。

 食事へ向かうカップル。

 別れを惜しむカップル。

 いちゃいちゃカップル。


 あ、あれ、なんだかカップルばっかり目に付くな。


 いや、周りから見たら僕達もカップルなのか?


 大天使ミカエル様と新人天使。


 天界では絶対にあり得ないだろう。

 ミカ様と手を繋いで歩くなんて。


 いつもよりちょっとだけ歩みを穏やかにしてみる。


 するとミカ様は嬉しそうにはにかむ。


 今度はミカ様の歩みが穏やかになる。


 僕もそれに合わせる。


 ゆっくりと、ゆっくりと歩く。


 歩きながら、王城での出来事を話し合う。

 ガブリエル様のことをネタに笑い合う。


 幸せな時間は光よりも早く過ぎてしまう。



 プレイヤーの宿に着いてしまった。

 他のプレイヤーと会わなかったので、手は握ったままだ。


「お、お疲れ様でした」


「うん、お疲れ様」


 いかん、ドキドキしてしまう。

 これってミカ様を部屋に誘っていい展開なのか?



 これから僕の部屋でちょっと打合せしませんか?



 でも明日の朝、いつもの軽食屋で打合せすることになっているしな。


 いや、逆にミカ様が誘ってくれる展開か?

 だってミカ様の方が年上のお姉様なんだし!



 私の部屋でちょっとお茶でもしていかない?



 くぅぅぅぅ! 言われたい! ミカ様に誘われたい!


 勝手な妄想を繰り広げていたが、現実は甘くなかった。


「また明日ね。おやすみ」


 ミカ様の手が離れていく。

 指先が惜しむように最後に離れていった。



 冷静になるために風呂に入りました。


 さてと、今日のことをまとめよう


 まず朝。



 ゴブルンに自己鍛錬を言いつけた。

 特に会話できるように魔力操作だ。

「金剛メイス」についても、明日の朝呼び出して聞いてみよう。



 木の棒の神力。

 残念ながら、ミカ様が使うことはできなかった。

 僕だけが使える力なのか、まだまだ研究が必要だ。


 あっ! ミカ様に神力の使い方を習いたいってお願いするの忘れてた!

 あちゃ~~~~! これだよ! これ!

 プレイヤーの宿に帰るまでに、その話題を出しておけば……。



 今から私の部屋で神力の使い方教えてあげようか?



 な展開が待っていたのではないか?!


 馬鹿だ……僕はなんて馬鹿なんだ。


 

 聖樹の祝福。

 ミカ様の白花の花びらが1枚増えた。

 増えた花びらは「サクラ」と名を与え盾となった。


 ミカ様の花びらの大きさからして、あと2~3枚は花びら増えそうなんだよな。


 推測の域はでないけど、僕はプレイヤーが持っている特典アイテムに聖樹の祝福を与えて、能力の開花? 強化ができる可能性がある。


 せいやくトランプに、聖樹の祝福を与えるとどうなるんだろう?


 やってみたいけど、今は保留だな。

 なぜなら闇マーケット。

 場合によっては、せいやくトランプを売るのはありだ。


 戦闘に役立つタイプのレアアイテムじゃない。

 かといって、あのクズみたいにこのトランプを使って誰かをはめるなんて嫌だし。


 そういえば闇マーケットのカードガチャとか装備ガチャで何が出るのか聞いておけばよかったな。

 今度聞いてみるか。



 鍛冶関連。


 金剛石と最高純度神石の貴重性が分かったのは良かった。

 さらに、この最高純度神石の中には聖純度神石がある可能性も残っている。


 ギルドで測定して確かめたいけど、もし聖純度神石があったら噂になってしまうかな?


 秘密にして欲しいとお願いしても測定した人にはばれちゃうし。

 いや、測定結果を僕だけが見ればいいのでは?

 お店では透明な水晶で測定していたけど、ギルドでも同じなら僕だけが見ればいい。

 これは明日ギルドで確認しよう。


 ミカ様の剣のためにも、聖位鍛冶師のナールとの繋がりが欲しい。

 この高純度神石の中に聖純度神石があるならなおさらだ。


 そのためのキーマンは「文無し」だな。


 文無しを上手く利用してナールへの道を開きたい。


 文無しは神力をなくして……いや、なくした神力なんかより「お金」が欲しそうだな。


 お金で釣るか?

 釣れるほどのお金がない。

 金剛石を売ればだけど、この存在を簡単にばらすわけにはいかない。


 いきなり女王と会わせて欲しいは無理だろうな。


 ……マリア様と言っていたな。

 文無しを救ってくれた心優しいお方だと。


 それに女王の側近とも言っていたな。


 マリア様への接触をお願いするか。

 そこから新たな道が開けるかもしれない。


 マリア様は文無しの「治癒魔法」に興味を持ったはずだ。

 なら、僕の「治癒神力」にも同じように興味を持つはず。


 いや興味どころか「金剛石」と「最高純度神石」を見せて一芝居すれば……。


 文無しに明日またご飯を奢ってあげて、マリア様に取り次いでもらうようにしよう。



 ふむ、こんなところか?


 ま~最大の成果は、ミカ様をランジェリー店に自然と導いたことだろう。


 ……今ごろ素敵ランジェリーを着ているのかな?

 くぅぅぅぅぅぅ! 見てみたい!



 僕はミカ様のランジェリー姿を妄想しながら、睡魔がくるまで木の棒の神力の使い方を研究したのであった。



 聖樹王暦2000年1月13日8時



 ミニゴブルン召喚!


「ゴブッ!」


 ミニゴブルンは何もなくなった自分の手を食べた。

 またバナナ食ってやがったな!


 ミニゴブルンの抗議は無視して、「金剛メイス」を知っているか? と質問した。


 ミニゴブルンは僕の持つ木の棒を指さした。


 へ? この木の棒が金剛メイス?

 木の棒に闘気を流して武器化することはできるけど、それはあくまでも闘気である。

 武器として実体化しているわけじゃない。


 実体化させることができるのか?


 試しに「金剛棒」をイメージして闘気を流してみる。


 ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!


 闘気棒にしかならなかった。


 む~~~、研究と特訓不足か?


 ミニゴブルンは早くバナナを食べに戻りたいようだったので、さっさと戻してやった。



 いつもの軽食屋でミカ様と朝食。

 顔を合わせたミカ様の笑顔が、今日1日のエネルギーとなる!


 午前中は稽古依頼を受けることにした。

 昨日まったく稽古しなかったからな。

 こういうのは継続が大事だ。

 しなくなると、面倒になってずっとしなくなる。


 お昼ご飯をミカ様と一緒に食べる。

 ご飯を食べるミカ様の可愛い笑顔が、午後へのエネルギーとなる!


 昨日の出来事をまとめた僕の考えをミカ様に伝える。



 まずはギルドに戻った。

 そこで高純度神石の測定する場合、測定結果を自分だけ見ることは可能かと聞いてみた。


 最高純度神石とは言わなかった。

 言ったら聖純度神石に繋がるからだ。


「可能は可能ですね」


 ギルドの人はちょっと渋い顔だ。

 神石はギルドに売却するのが普通だ。


 絶対売却しないといけないわけではないが、ギルドなら安定した価格で買い取ってくれる。

 なりより、このルーン王国で神石は貴重なエネルギー源だ。

 ギルドに売却することは国のためになる、とこの世界の人なら考えるだろう。


 ギリシア王国の悪評をギルドが知っているなら、僕のことも疑われるだろう。


こいつ高純度神石を貯め込もうとしているな。それをギルドに知られたくないのか。とね。


 疑われるのも嫌だけど、聖純度神石が存在しているかどうかを確認するのはもっと大事なことだ。

 ギルドの人に自分だけに測定結果を見させて欲しいと頼み込んだ。


 ギルドの奥の部屋に案内された。

 その部屋にはあの武器屋でみた透明な水晶よりも、ずっと大きい透明な水晶が置いてあった。


 この水晶の玉の上に、測定したい神石を置いて、水晶に魔力を流せばいいらしい。

 礼をいうと、ギルドの人は部屋を出ていく。

 終わったら部屋から出てきてくださいと。


 部屋の中には僕とミカ様だけになった。


 アイテムボックスから最高純度神石(大)を取り出す。


 僕の頭ぐらいの大きさの、光り輝くクリスタルが現れる。


 それを大きな水晶の上に置いて、水晶に魔力を流す!


 水晶も眩い光りを放つ!


 ……やがて水晶の光りが納まると、水晶の中に文字が見える。

 目に魔力を宿してその文字を見た。



―― 測定結果:最高純度神石、聖純度神石 ――



 やった! あるぞ! 聖純度神石が中に入っているんだ!


 ミカ様も喜んだ。

 ゴブルンが身を捧げてくれた神石だから、聖純度じゃないないんておかしいと。

 ミカ様らしい、優しい理由だな。


 部屋を出た僕達を見たギルドの人は何も聞いてこなかった。

 それはそれで怖いな。完全に疑われているのか?



 ギルドを出た僕達は文無しから聞いた「闇マーケット」のお店に向かった。


 お店に入るとNPCがいた。

 機械音のような声だ。


 有料アイテムは文無しが言っていた通り「カードガチャ」と「装備ガチャ」だった。

 1回神力100のガチャ、神力1,000のガチャ、神力10,000のガチャと3つあった。


 神力をお金に変えるのは、神力1に対して1,000Gだった。


 文無しは神力のほとんどをお金に変えたはずだ。

 ミカ様曰く、文無しの神力は推定150,000~180,000らしい。


 仮に神力150,000をお金に変えたら、


 150,000 × 1,000 =150,000,000G


 1億5千万Gである。


 ハーフエンジェルになるために神力を4万ちょい消費しているはずだし、ガチャもやったと言っていたから、1億5千万Gになったとは思えない。


 しかし、どう考えても1千万G以上は変えているだろう。


 それを全部借金返済に使ったのか。

 つまりカジノで遊ぶために……。


 僕の中でますます文無し天使の評価が下がっていった。



 悪魔とも取引できるという仲介について聞いてみた。


 カードや装備、それにレアアイテムが出品されていた。

 ほとんどが対価に神力を求めている。


 アイテム名からして欲しいな~と思えるものもあるが、対価の神力が馬鹿みたいな値だ。


「こんな神力を消費して買うのは馬鹿ね」


 そうですよね。僕は買えるだけの神力もないですけど。


「これ売りに出してみます?」


 せいやくトランプをミカ様に見せる。

 ミカ様にとって思い出したくない記憶を呼び起こすアイテムだ。

 処分したって構わない。


「……任せるわ」


 ミカ様もやはり見ていたくないようだ。


 僕は「せいやくトランプ」を「神力1万」で売りに出した。



 闇マーケットを出ると、僕達は王城バッキンガムを目指す。


 文無しと接触するためである。


 文無しは今日も10階でじいちゃん婆ちゃん達の治療に励んでいた。


 本性を隠して「可愛い天使の巫女」を演じている。

 孫を可愛がる感覚なのだろう。

 文無しに果物やお菓子をあげるじいちゃん婆ちゃんもいる。


 治療の列は長い。

 治療は無料だからだ。

 女王ティアの指示らしい。


 この世界に医者はいても薬はない。

 菌を殺すような薬はないのだ。

 病気の症状を推測できても、治す薬はないのである。


 ただし薬草などを混ぜ合わせた漢方的なものはあるそうだ。



「天使の巫女」として治癒魔法で人々を癒す文無し。

 文無しの治療を求めて、毎日のように列は続くらしい。


 午前中は緊急性の高い重い症状の人を癒す。

 午後からは緊急性の低い人を癒す。


 これが文無しの1日である。


 緊急性の高い重い症状の人はそれほど多くないそうだ。

 漢方によってこの世界の人々は内面の免疫力を高めているので、病気には強いとか。


 文無しの仕事が終わる18時まで、ミカ様と一緒に王城を楽しんだ。

 生活用品などを買ったり、おみやげコーナー見たり。


 1階の壁画や銅像を見て、3階の資料館で調べものをしたり。


 楽しいデートを満喫した!


 そして18時。

 文無しを釣ってみた。


「今日も奢りますよ?」


 文無しは尻尾を振って着いてきた。



 文無しが腹いっぱいになるまで自由に食べさせた。

 今日は支払いがこっちだと最初から分かっているからか、昨日よりさらにすごい勢いで食べていった。


「ふぅ~満足♡ ルーちゃんの奢りのご飯は美味しいわ」


「それは良かったです。それでもんな……ガブリエル様。いくつか質問したいことがあるのですが」


「今日のご飯分の返答はしよう!」


 文無しのくせに強気である。


「今日、有料アイテムのお店に行ってみたのですが、ガブリエル様はガチャをしたと言っていましたよね? 何のいくらのガチャをしたのですか?」


「こういうのって一番高いのに魅かれるのよね。もちろん神力1万のガチャを回したわ。カード2回に装備2回ね」


 神力40,000消費と。


「いくつの神力をお金に変えたんですか?」


「……20,000」


 神力20,000消費と。

 お金に換算すると20,000,000G。2千万Gだ。

 つまり2千万Gもカジノで遊んだわけだ。そして負けたと。


 ハーフエンジェル50,000

 カードガチャ20,000

 装備ガチャ20,000

 お金変換20,000

 合計110,000の神力消費か。


 もとが150,000から180,000の推測とすると、残り神力は40,000~70,000ってところか。


 さすがに神力全部を使い込んだわけじゃないのか。


「カードガチャと装備ガチャってどんなのが出たんですか?」


「カードは召喚系と補助系が出たよ。召喚系カードは「鬼娘」で補助系は「瞬間転移」だったよ」


 瞬間転移あるのかよ!

 キャラメイクの時に選べた補助系カードにはなかったはずだ。


「補助系の当たりは「蘇生」なんだけどね」


「蘇生?」


「うん。死亡したらログアウトじゃない? でも蘇生カードを持っていると死亡したら自分の部屋で目覚めるらしいよ。もちろん消耗タイプだから1回蘇生したらカードはなくなるけどね」


「鬼娘は強いんですか?」


「う~ん、近接タイプで格闘家なのよね。己の身体1つで戦う!みたいな。でも私が込めてあげられる闘気魔力が弱すぎて、全然力出せないみたい」


 そうだった。召喚される者は召喚者の闘気魔力が必要なんだ。

 カジノで遊びほうけていた文無しのレベルはいくつだ?

 闘気魔力操作はちゃんと学んでいるのか?


「装備は何が出たんですか?」


「これ~」


 文無しはアイテムボックスから装備を取り出した。


 銃? これは魔道具店で売っていた銃か?

 それと薄い青色の布の服か。


「この武器は銃ですよね?」


「そうだよ。魔力を込めて弾を撃つ銃だね」


「こっちの薄い青色の布の服は?」


「水魔法と相性が良い服らしいよ。それで水魔法取ったんだ!」


 文無しの魔法が1つ判明。

 水魔法と。

 光と闇なら、光っぽいな。



「なるほど……ところで、もんな……ガブリエル様って王城に住んでいるのですか?」


「マリア様のお宅に泊まらせて頂いているよ。すっごい豪邸だよ!」


「そこでご飯たくさん食べたらいいじゃないですか」


「ルーちゃん分かってないね。私は「天使の巫女」の仮面を被っているのよ。マリア様に本性見せたら大変なことになるわ」


 自分で僕に「仮面」とか「本性」とか言ってるよ。

 いや、昨日の帰りに文無しを無視してミカ様と一緒に帰った時点で、文無しからしたら僕は本性を隠す必要のない相手になったのかもしれない。


「僕達もマリア様にお会いすることってできます?」


 さて、本日最大の目的であるマリア様への接触だ。


「う~~~~ん……どうしようかな~」


 チッ! 文無しめ!

 こっちを値踏みするような目で見てきやがる。


 文無しのくせに! 文無しのくせに! 文無しのくせに!


「ガブリエル。私からもお願いするわ。マリア様に会わせて欲しいの」


「う~~~~ん……どうしてミーちゃん達はマリア様に会いたいの?」


 真面目な顔。ガブリエル様として真剣な質問だ。


「聖位の鍛冶師ナール様という方をご存知ですか?」


「うん、聞いたことある。ルーン王国で一番すごい鍛冶師だよね」


「その方を紹介して頂きたいんです。そしてミカ様の剣を作って頂きたいんです」


「ミーちゃんの剣を?」


「ちょっとした材料がありまして、ぜひナール様に作って欲しい……いや、ナール様でないと作れないんです」


 ガブリエル様が聞いて知っているなら、今の言葉は僕達が「聖純度神石」を持っていると教えたようなもんだ。


「……そう。分かったわ。今夜マリア様に話してみるわね。でも絶対会わせてあげられるか分からないわ」


「もちろんそれは承知しています。ただマリア様にこの手紙を渡してもらっていいですか?」


「これは?」


「秘密です。ガブリエル様は見たらだめですよ?」


「え~~~~。こういうのって見たくなるじゃ~~~ん」


「だめです。ちゃんとマリア様に渡して下さいね」


「ぶ~~~~~」


「お土産頼んでいいですから」


「うん! 絶対に見ないでマリア様に渡すね!」


 文無しを釣るのは簡単だった。



 さて、これで後は結果を待つだけだ。

 あの手紙を読んでくれたら、きっと明日にでも会えると僕は確信している。



 星空の下、手を繋いで帰る。

 王城を出たら、ミカ様が手を握ってきた。

 僕も優しく手を握り返した。


 自然と僕とミカ様は、昨日よりちょっとだけ歩みを緩めていた。



「ルシラ君。ガブリエルに渡した手紙。マリア様への手紙には何が書いてあったの?」


「……聖樹の祝福についてお話したいことがありますって書きました」


「え?!」


「この世界の人達にとって聖樹の祝福は特別な意味を持っているはずです。マリア様の興味を引くためには良い言葉でしょ? それに僕の治癒神力を見せれば、マリア様も絶対に興味を持つはずです。そこから聖位ナールにまで辿り着ければ……」


「ありがとう……」


 ミカ様はぎゅっと手を握り、身を寄せてきた。

 密着すると、腕にミカ様の柔らかい星の感触が伝わってきて最高です!



 絶対にミカ様の剣を、聖位ナールに作ってもらう!


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