表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/66

12F:夢のつづき-3

 暦の変わったカレンダー。月の数字は10。紙面の上半分を埋める写真も、青空よりは夕暮れの面持ちを強調した夏の残滓を忘れさせるような物になっている。


「中川さん、最近よくカレンダー見てますね。記念日か何かですか?」


 ふいに横合いから掛けられた言葉に、中川健治は声を詰まらせた。

 確かに指摘されて省みれば、最近はカレンダーを見る回数が増えていた。それを指摘できるという事はそれだけ自分の所作が注目されているという訳で、プライベートに踏み入られる事を嫌う健治は言いようのない不快感を覚えた。

 ましてやどういう訳か、妙な色目を使ってくる会社の同僚が相手である。

 とはいえ社会人。距離を置きたい人間が相手でもそれなりの対応をしなくてはならない。それに少々、自慢したい気持ちもあった。


「親父の牧場の馬がね、今週末レースなんだ」

「あ、サタンマルッコですよね! 可愛いから私も大好きなんです!」

「ああ……うん。まあ次のレースはそう簡単な相手じゃなくてね。どうなるか分からないんだよ」

「きっと勝てますよ、だって中川さん家のお馬さんなんでしょう?」

「そうだといいけどな」


 本当に、そうだといいな。

 終業時間まではもうあまり無い。仕事はまだ残っている。家には妻となる予定の女性が待っている。もう一働きだ。

 キーボードを滑る指先が止まる。指摘されたばかりだというのに、健治は再びカレンダーの日付を見た。

 10月7日、日曜日。フランス国旗と白いマーカーで描かれた大きな丸。

 なあ丸いの。俺の夢も連れていってくれよ。一番高いところまで。



-----



▼▼▼



「皆さんこんにちは! みんなでケイバ! 本日は特別編でございます。題して!」


 【凱旋門賞直前スペシャル】


「というあんまりにもあんまりな直前企画でございます! 司会は私黄島がお送りいたします。そして今日はちょっとすごい。豪華絢爛なゲストをお迎えしております。

 まずはこの方! 競馬解説といったらこの人、競馬評論家の竹中さんです!」

「やあどうもどうもこんにちは。私のダービー馬がいよいよ凱旋門賞ということでね、特集番組をやるってことで飛んでまいりました。

 皆さんこれ覚えておいてくださいね、サタンマルッコ。この馬がが今年の凱旋門賞馬ですよ!」

「はい、という訳でのっけから飛ばし気味の竹中さんですが、ゲストの紹介はまだまだ続きます。

 お次はこの方。日本でサタンマルッコと言えばこの人。横田友則さんです!」

「はいどうもこんにちは。マルッコのおかげで晴れてダービージョッキーとなりました、横田ダービー友則ジョッキーです」

「これは竹中さんのせいで皆さん序盤からかなりのハイペースになってしまいましたね。どんどん笑いを取りに来て私黄島は若干困惑しておりますが、どんどん行きます。

 競馬の番組でこの方を外すなんてありえない。今年度のダービージョッキー竹田豊さんです」

「どうも。竹田豊です」

「いや、さすが竹田さん。進行に優しいです。

 最後はこの方。サタンマルッコの背を知る男。羽賀競馬所属騎手、高橋義弘さんです」

「こんにちは。このような場にお呼びいただき光栄です」

「初々しい姿を見せる新進気鋭の若手ジョッキー。場馴れしていない感じが実に好感を抱きます。以上四名のゲストを交えて、いよいよ今週末に迎えた凱旋門賞を徹底分析して行きたいと思います。

 さあそれではまず、今年度の凱旋門賞、その出走馬のおさらいから参りたいと思います」


――アシスタントがホワイトボードと出馬表をスライドさせる。


「今年の凱旋門賞の注目するべきポイント、それは得意距離以外からの参戦。具体的にはマイル戦線で活躍していた馬達の参戦がとても多いという点でしょう。

 欧州マイルGⅠ戦線4勝馬、リスリグ。そのリスリグと戦績を分け合うダンクスメイ。さらには若手のマイル牝馬サイキ。これら三頭がまず目を引きます。

 竹中さん。これらの馬の参戦はどう見ますか?」

「えぇ。もう単純明快と申しますか、出馬表のところにも出ているように、このお馬さん達は全てフランスの馬なんですねぇ。フランスという国は外敵に対しては普段の諍いを忘れて一致団結するお国柄でしてね、ドバイのセヴンスターズへ対抗するための参戦と見てよろしいでしょう」

「セヴンスターズ。一昨年、昨年度の凱旋門賞覇者でございます。その他数々の欧州タイトルを制覇している、まさに欧州王者。そして、今年も凱旋門賞に参戦。予定していた愛チャンピオンSへの参戦を見送ってまでこの凱旋門賞に照準を合わせてきています。前代未聞の三連覇へ向けて気炎万丈といった趣なのですが、その対抗としての参戦であると」

「国内での話で言うとオペラオーシフトみたいな物でしょうねぇ。当日は猛烈なマークに遭うと思いますよ。まぁこれまでもそういった厳しいチェックがあったのですが、今回はちょっと各陣営の気合が違いますねぇ。絶対に囲んで直線まで何もさせないつもりなんじゃないかと邪知しするような馬柱ですよ、えぇ」

「フランスの馬は全出走頭数20頭中14頭。なんと全頭GⅠ勝利経験のあるいずれ劣らぬ名馬だというのですから、竹中さんの仰るように意気込みというものを感じますね。

 しかもこれ、この中にラビットとして動く馬が居るという事ですよね?」

「我々日本の競馬人からするとラビットという習慣は慣れない物ではあるのですが、そうであると予想されていますねぇ。GⅠ馬を当て馬にするなんて、剛毅な真似しますよ。

 卑怯だという事は簡単ですがね、これだって簡単に出来る事じゃあありませんよ。裏でどれだけ陣営間の調整があったか想像もできませんねぇ」

「何が何でもフランスが勝つ、といった感じなんでしょうかね」

「これだけやって勝てなかったでは済まされませんからね。正に威信を賭けた、そんな戦いなんでしょう」


「さて、そんな中で日本からは二頭の出走馬がいます。

 昨年、惜しくもセヴンスターズの二着に敗れたクエスフォールヴ号。そして、本日関係者にお集まりいただいたサタンマルッコ号。この二頭でございます。

 竹田さん。この二頭、特にサタンマルッコなんかはクエスフォールヴオーナーの吉沢会長自らが誘いをかけたらしいのですが、この二頭の組み合わせというのはどう思われますか?」

「チームプレイとしてみた場合は、かなり噛み合った選出だと思いますよ。実はこれ騎手の間でジャパンカップの頃から言われていた事だったんですが、サタン(マルッコ)のオーバーペースの中であれだけ走れたクエスフォールヴはハイペースの競馬に対して適性が高いんじゃないかって。ですからもしかしたら今年はアメリカに挑戦なんて展開もあるんじゃないか、なんて思っていたんですが、こうしてサタンマルッコを引き連れて凱旋門賞へ挑戦という形になってね。なるほどなぁ、と思いましたよ」

「と、仰いますと?」

「ラビットには大まかに分けて二種類あります。ペースメーカーとして先頭を走るタイプ。それから身体を使って障害物として走るタイプ。

 誤解が無いように付け加えておきますが、進路をわざわざブロックするのは勿論違反ですよ。だけどただ前を走っているだけでも後ろの馬はそれを追い抜くために左右どちらかに進路を変えなくてはならないですから、その横も並んで走ってしまえば前の馬を抜く進路が消え、意図せずの妨害ではないと主張できるわけですね。

 まぁそれを防ぐために自陣営の馬を前や横に付けておいたりするのですが、それはさておき。

 話を戻して、サタンマルッコの事をラビットだとは思いませんが、あの馬が作るオーバーペースはそうしたレース展開に慣れていない欧州馬に刺さる可能性が高く、またクエスフォールヴが得意とする展開にもなります。

 更に付け加えるなら、ペースが速いレースというのは得てして隊列も縦長になりがちです。それはつまり隊列に隙間が多いから進路を塞がれる危険性が下がるということで、馬群に飲まれて実力を発揮できない、なんてリスクがぐっと下がります。これもクエスフォールヴが得る恩恵です」

「なんだかそう聞くといい事尽くめであるように思えるのですが、どうなんでしょうか」

「ええ。実際この組み合わせは非常に強力ですよ。まずサタンマルッコを捕まえるのが難しい。さらに鈴を付けたところで、そうした展開を国内で何度も経験済みのサタンマルッコにとっては特に問題とならない点も大きい。もうこれは出走する時点でハイペースが確定したようなものです。

 そしてフォワ賞であのペースを維持したまま最後まで走りきれる事も証明されているから放って置く事も得策ではないと知られている。サタンマルッコ自身に勝機があるし、クエスフォールヴにも恩恵がある。win-winの関係と言えるでしょう。

 よく同じ時代にこれだけの馬が揃ったなって本当に思いますよ。奇跡だよ。

 むしろ頭抱えてるの、フランスの陣営なんじゃないですか?」


――陽気に笑う竹田騎手。隣の横田騎手もニヤニヤしている。


「では我々が凱旋門賞を狙うにあたって、この二頭以外にはありえない。そう信じてよいでしょうか?」

「間違いありません。そして、この二頭のどちらも勝てなかったとしたらあまりにも時代が悪かったと諦めましょう」

「そりゃないですよ竹田さん」

「まぁ見ようによってはセヴンスターズの三連覇も伝説ですからねぇ。伝説が生まれる瞬間に立ち会ったと思えば、そしてそのレースに挑んだ日本馬が居たということで、まあ仕方ないと言えるのではないでしょうかねぇ」


「長い間競馬を見ている竹中さんらしいコメントです。さて、それでは次に本命馬と目されるセヴンスターズと日本馬二頭について横田さんに窺っていきたいと思います。

 どうですか横田さん。まずはセヴンスターズですが、この馬についてどんな印象をもたれましたか?」


――セヴンスターズが勝利した直近のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの映像が流れる。


「うん。強いね。バネがすごいよ。飛びが大きいのに足の回転そのものも損なわれてない。見てよこの蹴り。こんな馬いるんだなぁって思うよ」

「付け入る隙はないのでしょうか」

「色んなレースを見たけれど、ほんと隙がないね。たぶん本質的には中団待機がいいのだと思うけど、展開を見て割と位置を変えられるみたいだね。変な言い方になるけど、足が速い馬なんだこの馬。だからどんなレースにされても困らない。

 あと昨年の凱旋門賞もそうだけど、マークして直線で交わすっていうレースをよく見せる。僕は付け入る隙があるとするならこれだと思うけどね」

「と、申しますと?」

「仕掛けを遅らせて瞬発力の勝負に持ち込むんだ。馬である以上限界速度はあるし、セヴンスターズより切れる脚を持つ馬だっている。出走馬のなかにもね。そうした馬をマーク先になるよう誘い出して、一発勝負、とかね。まあマーク屋だからって仕掛けまで同じにするとも限らないんだけどね。

 やっぱりこの馬に勝とうと思ったら、絶対能力で上回るしかないんじゃないかな。そういう点だったらクエスフォールヴも去年より力を付けているし、十分勝機はあるよ」

「ん? サタンマルッコについてはどう考えますか?」

「マルッコはなぁ~。一か八か感が強いよ。高橋君もそう思わない?」

「あ、え、その……そう、かもしれません。自由な奴ですから、フォワ賞みたいにあっさり勝ちそうな気もするし、出遅れで全部ご破算になるような気もします」

「あっはっは! ありえる!」


――ご機嫌で手を叩く横田。


「でもとにかく、レースの鍵はマルッコだと思うよ。それだけあの馬の作り出すペースは脅威になるし、そのまま逃げ残る可能性もあるとなっては後ろの方は凄くやりにくい。そんな中でセヴンスターズ初めとして欧州の馬が崩れればクエスフォールヴのチャンスが広がる。もし他馬がマルッコを軽く見てくれたらそのままマルッコで間違いないよ。そうでなかったとしても、あいつの事だしなんか不思議な爆走して勝っちゃったりしてね」

「是非、そうなって欲しいものです。

 さて凱旋門賞は今ご覧いただいているミドリチャンネルでも当日ライブ生中継するのですが、今回は他メディアの方々にも協賛いただき様々な方法で視聴可能です。ご協賛いただいたサイト様をご紹介いたしますと、ニマニマ動画――…………




▲▲▲



-----


凱旋門賞 part56



1 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx32u0

あんたたちほんと雑談好きね

テンプレは>>2

がんばえまるっこがんばえくえしゅ!



557 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxaxI0

いよいよ明後日か。震えてきた



560 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxvBu0

痙攣ニキはおちおいとちとちおちといおち落ち着いて



561 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxijX0

丸いのは17番ゲートか。馬番号と枠番号違うんだっけ



566 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx/0j0

そうだぞ。馬券買うときは気をつけろよ(一敗)



567 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx1zA0

最早ここまで来てサタンを駄馬と呼ぶやつもいなかろう

あの駄馬駄馬の駄馬と呼ばれていたサタンがまさかこんな所まで上り詰めるとは



568 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxpoe0

それ言ったら福岡を背に善戦マンやってたころのクエスからも想像できないわ



569 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxyTr0

向うの下馬評どうなってるん?



570 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx90X0

フランスギャロはセヴンスターズ圧倒的一番人気

まあそらそうだわな

二番人気にクエスフォールヴ

三番人気がリスリグ

四番人気に牝馬のサイキ

五番目に丸いの

おい丸いのお前舐められてるぞ



572 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxKJ30

まあ牝馬はしゃあない。しかも3歳だろ? 凱旋門じゃ有利だし



575 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxbkr0

マルッコ、フォワ賞圧勝したのに意外と評価低いんだな



576 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxdmn0

所詮前哨戦だし、フランスいってからの勝ち鞍がそれだけだしな

むしろ5番人気は評価されてる方だと思うぞ



577 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxwRr0

ミドリチャンネルの特番見て改めて思った

サタンとクエスが勝てないレースってなんだよって



578 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxndN0

まじで今回勝てなかったら一生かてねんじゃね

特にS氏とか二度と現れないタイプの馬だろ



583 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxwqp0

まさに珍馬



584 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx/aL0

世界に追いついた追いついた言ってたけど結局いつも勝ててないし

とはいえ勝ってほしい

日本代表がこいつらだって言って誰も文句いわないだろ

馬アンチやってる俺ですら思うぞ



589 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxffv0

クエスがあっさり勝ったのは笑ったな

ちょー気持ちよかったわ



597 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxSdh0

あれはあいつらも結局ガラパゴスじゃんって思ったなww



600 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxvce0

競馬って土地柄でるからな。アメリカとかオーストラリアもまた違うし



601 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx4460

必勝祈願に今年勝率2%の俺がセヴンスターズの馬券を一万買う



602 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxErd0

いいぞもっとやれ



603 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxwxd0

もうこうなったらなりふり構わず逆神を呼び集めてセヴンスターズあげさせようぜ



611 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxg7i0

デスブログに名前かかせよう



614 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxfgd0

もう何でもいいからいい加減凱旋門獲ってくれ

あいつらに競馬先進国面されるの腹たって仕方ないんだ



616 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx09y0

そりゃ実際先進国だからな

だからといって見下されるいわれはねぇわな



618 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx/jo0

勝ってくれほんと勝ってくれ



620 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx2uu0

ニマニマで放送あるらしいからな。当日はそこ集合な



621 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxx3sQ0

クソみたいなシステムだが競馬の生中継にあれほど向いたサイトはない



623 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxdyU0

S氏って西から来た魔王だけど、フランスだと東から来た魔王になるの?



625 名無しさん@競馬板 20NN/10/05 ID:xxxxxbbJ0

西も東も実質同じだからセーフ











 ………………


 …………


 ……





明日の更新はありません。

凱旋門賞7/7 19:00発走です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ