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自衛怪  作者: 青之屋
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戦闘靴の音

 自衛隊に入隊し、最初の3か月は前期教育を受ける。

 この話は、前期教育で同じ班になった同期が言った話。


 夜消灯後

 しっかり寝ているかどうか、布団にしっかり入っているか、事細かくチェックするために見回りがある。見回り後も、見回り係の班長が回りたいときに回っていたのだろう廊下の音がたまに聞こえ、そのせいで目が覚めるというなんとも迷惑な出来事。

眠りが浅いときは特に迷惑だった。

 女性自衛官の隊舎は土足厳禁のため、日々スリッパの音が夜廊下に響くのだ。だが、同じ班の同期がおかしなことを言ってきた。

「昨日、戦闘靴の音が響き渡ったよね」

 戦闘靴。

 それは、廊下を土足で歩いたということである。

 そんなのはありえない。

 土足で歩いたら最後、永遠と掃除じゃないですか。

「ごめん、寝ていたからわからなかった」

 こういう肝心な場面ばかり寝ていて気付かない私。

 そういう体質なのは、後々角部屋幽霊事件でも発揮されることとなる。

「戦闘靴の音が響いてたんだよ! おかしいでしょう! 絶対に怪奇現象だよ」

 我が班員全員が、その現象を怪奇現象と認定しだしたのはいうまでもない。





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