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ブクマ、ポイントほんっとうにありがとうございます!

 なっ!


 ドアから入ってきたのは髪を結い、綺麗なドレスを身に纏ったエリーゼだった。


 光沢のある薄手の絹を使ったドレスはエリーゼの豊かな胸元と細い腰を強調する。


 ちなみに背中は大きく開けられており、シミ一つない滑らかな肌を惜しげもなく晒されている。


 いや、マジで可愛い。可愛いけど、何故? 防具の試着をしていたはずでは?


「最近、冒険者用のドレスの需要が高まってて試着をお願いしたんです」


 冒険者も名が売れてくると、貴族や名士に会う必要が出て来る。が、基本ドレスというのは動きやすいものではないので、女性冒険者からはいざというときに動けるドレスの需要が高まってるというのだ。


「エリーゼさんはスタイルも良いからドレスが映えます! 試着をお願いして良かったです!」


「そ、そんなことないです!」


 ドレスを制作した職人の言葉にエリーゼは当惑する。そんな表情もまた可愛い。


「アドゥさん、感想は?」

「っ!」


 うわっ、キラーパス! 


「に、似合ってるぞ」

「……あ、ありがとうございます」


 そんなふうに赤い顔を赤くされると、何か気恥ずかしい。


「アドゥさん、これについても意見を聞かせてください」


 ふう……助かった。


 そんなこんなで二、三日が経ち、俺達は王都に向けて出発することになったのだが……


「これが無かったら持ち切れなかったかもしれないな」


 俺は馬車に揺られながら人差し指にはめられた指輪に目をやった。


 結局、俺達はミスガルデの領主からの謝礼、金貨三百枚にリングソード、ボルトワント。更に補助魔法が付与された俺用の鎧に、エリーゼのための革鎧。さらには職人達に見せてもらった試作品の幾つかも譲って貰っていたのだ。


「アドゥさんにそう言って貰えるなら、父様も母様も喜ぶと思います」


 そうか? 俺、エリーゼのご両親に何も出来てないぞ。


「次はいよいよ王都だな」

「はい! 楽しみです」


 まあ、流石に王都では何もないだろうけど、堅苦しい話とかされると嫌だな……



 その後、俺達は道中何の問題もなく王都ネアポリスについた。王都周辺は魔物が定期的に狩られているので、魔物にさえ滅多に出会わないのだ。


 王都に着き、ヘンリーさん達と別れた俺達は真っ直ぐ冒険者ギルドへと向かった。


「ギルド大長に呼ばれた『守りの樹』だ」


 俺がカウンターでそう伝えると、それを聞いた周りの冒険者がざわめいた。


「『守りの樹』って、Sランク目前って言われているあの!?」


「Sランク!? 最近Aランクになったばかりだろ」


 え? 俺達がAランク!? 聞いてないんだけど。


「異例らしいが……考えても見ろよ。中級、上級の高速種をバシバシ倒してるパーティなんて他にないだろ?」


「確かに……」


 何だかやり辛い……エリーゼも何とか平静を保っていたが、耳の先は真っ赤になっている。


「お待ちしていました。どうそこちらへ」


 そう言われて俺達が通されたのはギルド大長の執務室。贅沢に疎い俺でも分かるくらい立派な調度品ばかりの立派な部屋だ。


「わざわざ来てもらってすまないな。俺がギルド大長、ローガンだ」


 この人がルーンガイア王国の冒険者ギルドを纏めているギルド大長か。迫力あるなあ……年齢を感じさせない艶々とした灰色の髪のせいか、現役を離れてもなお締まった体のせいか。


「いえ、お待たせして申し訳ありませんでした」


「いや、むしろ助かったよ。地下水の件は商人から苦情が来ていたんだが、あの森のエルフにどう伝えたものか悩んでいてな」


 まあ、あの里長の性格ならギルド大長でも苦労するよな


「それにミスカルデでも大活躍だと聞いたぞ。悪魔(デーモン)を退治したとか」


「いや、皆の助けもあって何とかですが」


 あの時は無我夢中だったからな……


「謙遜はよせ。まあ、その辺りの話も詳しく聞きたいが、とりあえず明日だ。明日、王に謁見して貰うことになるから準備をしておけ」


 げ……謁見!?


「困ったことがあったら職員を使っていい。後、宿も手配しておいた。明日、十時に迎えが行くからそのつもりでな」


 うっわ― 


 他にも色々注意事項を受けた後、ようやく俺達は開放された。


「ミスカルデでドレスが貰えて良かったです。あ、アドゥさんの服もあるから安心して下さい」


 あ、あるの? はああ。堅苦しいのは嫌なんだけどな。


「他に用意しなきゃいけないものがないかを確認した後に宿に行ってみましょうか」


「そうだな」


 気晴らしに街を見て回る時間とかあるといいな……

読んで頂きありがとうございました! 次話は明日の7時に投稿します!

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