表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

プロローグ☆デルムント

デルムントは、骨董市で彼を呼ぶ声に惹かれて腕輪に辿りついた。

金の地金に濃い青と空色の花が描かれている。

「俺を呼んだのはキミか?」

腕輪は弱々しく輝いた。

太さからすると、女性用のようだった。

「これは、どこかにペアリングがあるな」

恋人同士でお揃いでつけていたのだろうと、彼は推測した。

「店主、これをもらう」

「はい。100クレジットです」

デルムントは白い燕尾服のポケットからくしゃくしゃの紙幣を出すと支払いを済ませ、腕輪を自分の左手首にはめて店をあとにした。

まるでお伽話のように、腕輪は謳った。恋の歌だった。


私はあの人と添い遂げる約束をした。

けれどあの人は遠くへ行った。

私は年をとるまで独りだった。

やがて天に召された。

恋しいあの人はどんな人生を送っただろうか?

私はそれだけが気がかりです。

でも、私の人生も良い人生でした。


「そうか。じゃあ、訪ねてみようかな。もう一つの腕輪を」

左手の腕輪は嬉しそうに輝いた。

デルムントは白いシルクハットをちょいとつまんで被りなおし、感覚を研ぎ澄ますと、もう一つの腕輪めがけて時空を超えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ