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魔神が行く異世界大蹂躙  作者: 夜桜
六章 対決SSSランカー、アキレス皇国大魔闘祭編
61/82

六章プロローグ

六章突入です


Twitter公開する事に決めました

@yoshikazu19981

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夜も更け、人々は眠りに付き夜行性の獣や魔物が蔓延る時間。だがこんな時間であるにも関わらず数人の人影がそこにはあった。


「あー参った。まさか夜になっちまうとはな」


「まったく……お前が偶然見掛けたバハムートになんか挑むからだぞ」


「すまねぇって。でもバハムートだぜ?SSSランクのモンスターが偶然いたら普通挑むっしょ?」


「貴方達うるさいわよ。ここら辺の魔物はC〜Bランクの雑魚とは言え気を抜くのは冒険者失格よ?」


「すまん。直ぐに黙らせる」


一人は杖を持ち、軽薄そうな印象を抱かせる口調の男、もう一人は身の丈を超える斧を背負った逞しい肉体を持つ男、そして最後の一人は腰に一本の細く鋭い剣を持った女性。


「いてっ!何しやがるレイ!」


「お嬢を怒らすと怖いからな。俺はお嬢に付く」


「余計なお世話よ。だけどフレイ、あなたは少しうるさ過ぎるわよ。魔法使いらしく少しはクールになってみなさい」


「クールはお嬢担当だろ?俺様はゆるーく生きるのよ、ゆるーくな」


レイと呼ばれた男の拳骨を受けた頭を抑えながらもフレイと呼ばれた男は軽薄そうな口調を崩す事無くお嬢と呼ばれた女に向き直る。


「お前の場合は緩過ぎるんだ。お嬢のクールを少し分けて貰え」


「生憎その馬鹿にくれてやるような物は何も持ち合わせて無いわ」


「てかそんな事よりも、これにはあいつ等も来るのかねぇ」


そう言って一枚の紙をマジックポーチから取り出すフレイ。そこには「アキレス皇国大魔闘祭」と書かれていた。


「当たり前でしょ?私達だってこれを目指しているうちに偶然出会ったんだから」


「ああ、俺達が出るのにあいつらが出場しないわけないだろうな」


そう言って他の二人も腰に下げたマジックアイテムのポーチから同じような紙を取り出す。


「だけど今回は今まで以上に楽しそうだよな」


「史上初のEXランク冒険者、カズト・マガミか……奴もこれに出るのか?」


「それは流石に予想出来無いわね。私達はカズト・マガミに会った事が無い。だから彼の人と為りを知らない」


三人はそれぞれでカズト・マガミの人物像を想像して大魔闘祭に思いを馳せる。


「てゆーかまだ着かないのかよ?」


「あんたねぇ……少しは空気読みなさい」


「このペースだと今夜は野営しないで進めば明日の朝から昼には着くだろうな。仮に野営をするんだったら着くのは明日の夜だな」


そんな風に何処か仲良さ気な雰囲気を醸し出しながら彼等は進む。

この世界最高峰の実力を持つSSSランク冒険者である「炎の魔道王(フレイムロード)」、「雷帝」、「魔剣舞姫(ソードダンサー)」の三人はアキレス皇国にて開催される魔闘祭に出場するために…………

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