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遠距離恋愛の果てに  作者: 藤乃 澄乃
【第3章】 動揺
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7月1日(日)バーベキュー

サブタイトルは、今年の実際のカレンダーに則ってつけています。

詳しくは、あとがきをご覧下さい。

 7月最初の日曜日。龍也たつやくんは職場の仲良しで集まってバーベキューをするという。

 仲の良い先輩とその彼女、後輩2人とそのうちの1人の彼女。自分の仲良しに紹介してくれるなんて、なんだか嬉しい。


 珍しく6月のうちに梅雨明けしたせいか、今日は絶好のドライブ&バーベキュー日和。

 それぞれ現地集合ということで、龍也くんの車で晴れた朝の清々しいドライブを楽しんだ。


 郊外のオートキャンプ場に車を止めて、待ち合わせ場所に向かう。

 少し緊張気味の私。

 

 バーベキューコーナーの入り口にて合流し、みんなに紹介してもらう。

 メンバーは、龍也くんの先輩の大崎智貴さんと彼女の笠井恵子さん、後輩の小川俊之くんと彼女の佐々木美枝さん。同じく後輩の和田浩一さん。因みに和田さんは先日の新入社員歓迎ボーリング大会で、私と同じレーンだったあのイケメンくんだ。そして彼女はいないらしい。

 

 みんな気さくないい人ばかりだ。挨拶も終わり緊張もほぐれたところで、いよいよバーベキューの準備にとりかかる。


 キャンプの料理は男の仕事だ! とかなんとか言っちゃって、張り切っている男性陣が備え付けのコンロに火をおこす。女性陣は持ってきた野菜をカットしたりおしゃべりしたり、おしゃべりしたり……。


「おい、しゃべってばっかりいないで、ちゃんと手を動かせよ」


 先輩の智ちゃんこと大崎さんからひと言入る。


「はーい、ちゃんと手も口も動かしてまーす」


 なんて、彼女の恵子ちゃんが答えて一段と和やかムードに。


 その後も女子はおしゃべりに花が咲き、もうすっかり仲良くなった。



 用意もととのい、いざバーベキュー開始!

 相変わらず男性陣はコンロの前に陣取って、焼加減がどうのこうのと楽しそうにしている。


 とりあえず乾杯! ということだがみんな車できているので、ここはソフトドリンクを紙コップに注いでゆく。


「みんな注ぎ終わったか?」


 智ちゃんの声に全員が紙コップを持ち上げて、注ぎ終わった合図をする。


 とそこでビッグニュースが飛び込んだ。


「乾杯の前に、みんなに報告したいことがあって」


 私にはさっぱりなんのことかは解らなかったが、他の人達は心なしかニヤニヤしているように見える。


「俺たち、結婚することになった」


 智ちゃんの言葉に、みんなは祝福の乾杯をした。


 智ちゃんは私たちより3歳上の先輩。彼女の恵子ちゃんは私たちと同じ年。ってことは……。


 23歳で結婚!?


 私には到底考えられない。まだまだやりたいことは沢山あるし、仕事だって頑張りたい。

 いくら好きな人がいたとしても、どれほど一緒にいたいと思ったとしても、私には考えられないほどの決断だ。まだまだ私は、恋に恋したい年頃なのかな?




今はまだ過去のお話の部分ですが、

今回からは今年の実際のカレンダーに則ってお話は進んでゆきます。

そして、7月半ばころに回想シーンから現実のシーンへと移り変わる予定にしています。


今後ともよろしくお願いします!

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