82楽しい暗躍結果
82楽しい暗躍結果
天文25年1556年 5月 六角治頼
結果として祖父と父と俺の暗躍がガッツリと越前加賀に刺さった。俺の献策の後、父は即座に米と称賛の文を用意させて祖父を使ってまで朝倉の元へと使者を送った。この寒い中、祖父が行くのは大変だったろうに楽しかったと先月帰ってきた時に土産を俺に渡しにきた。
朝倉はその称賛で舞い上がったのだろうか加賀攻めを続けている。このままいけば加賀一向一揆は根切りだろう。伊賀を使って一向宗の悪評や朝倉への暗殺毒殺をでっち上げたりバラしたりした。それによって朝倉側の将兵はカンカンだ。朝倉宗滴に関しては何もしていないのに一向一揆のせいだとされている。
朝倉も数千の死者を出しているのにも関わらず六角から送られた米を使って無理矢理にでも攻めている。あの米も元々タダでやる予定だったのに祖父が言葉巧みに煽てて貸している事にしていた。利息の割合はこちらが決めて良いとも言われたらしく、俺は月3分の複利を提案しておいた。そしてすぐに商売分以外の米をかき集め貸し出してやった。
使わないなら使わないで返して貰えばいいし、使ったならそれで首が回らない様になればいい。その時は利息として朝倉を貰うだけだ。貸している間の条件として敦賀への道の整備と税をなしで商売する権利をもらった。すぐに伊賀を使って敦賀に拠点を作らせ六角のポジティブキャンペーンをさせている。
加賀の門徒を救うために石山本願寺は下間頼旦などの武闘派を派遣した。伊勢からも援軍を送る様で最近は人を集めようと躍起になっている。しかし、集まるのは狂信者ばかりで一般門徒はこちらに流れてきた上で一向宗を冷ややかな目で見ている。六角は比叡山を焼いた事もあるがちゃんと六角の法を守る間は保護してくれていることも重なり戻る気はないらしい。
それでも6000程の信徒が援軍へと向かうそうなのでこちらとしては驚愕と安堵だ。それだけのイカれ達が加賀に行ってくれるのは正直言って伊勢の被害を減らせる上でも感謝でしかない。
「半蔵楽しくなってきたな。昨年末にも頼んだ様に支えてくれよ。」
「はっ!」
俺の考えのあらかたを知る半蔵は同じ様な笑みを浮かべている。
「敦賀から越前にも影を忍ばせますが、加賀にも伸ばしましょうか?」
「そうだな、両者を食い合わせるなら両方に影響を与えられる方が良いからな。頼む。」
「それと伊勢の一向一揆の勢力ですが、わかる分では3000ほどまで減っている様ですが、信徒がどこまで隠れているかは分かりませぬゆえ、油断なされぬようお気をつけください。」
「ほう、かなり把握できているようだが長島の中にまで潜り込めているのか?」




