80 伊勢での生活3
80伊勢での生活3
「蒲生兄弟にはその力で兵を育て上げ戦でも活躍してもらっているな。近いうちにまた活躍してもらうだろう。しっかりとその武を磨いておいてくれ!」
「「はっ!」」
全員が杯を開けたのを確認して元の席に戻る。そして用意しておいた漆箱を開き一人一人呼び出し感状を渡す。
「さて、皆には内政官を纏める役が足りない為それぞれの地域で働いてもらっている。それを改めて命ずる。あくまでも俺の直臣としての位だと思ってくれ。六角家全体で見れば一つずつ格は落ちてしまう認識で頼む。」
褒美の様なものだ。実際の領地は六角が管理運営している上に土地はそれぞれ国人達が名目上所持している。しかし実権を家臣達に与えることは可能だ。それを利用した褒美だ。
「後藤壱岐守、軍大将かつ六角家伊勢国取りまとめ役として代官長に任命する。また、桑名城を居城として与える!北伊勢の内務軍務を俺の望みが叶う様に差配せよ!」
「服部半蔵、軍大将かつ直下忍頭を任命する。俺の管轄内で好きに活動することを許可する。六角のためにその力を発揮せよ!」
「滝川一益、軍中将かつ神戸城主とする!」
「藤堂虎高、軍中将かつ羽津城主とする!」
「明智光秀、軍少将かつ伊勢上野城主とする!普段は安濃津に詰め内政を手伝う様に!」
「青地茂綱、軍少将かつ三砂城、北廻城、城主とする!」
「蒲生賢秀、軍少将かつ島田城、西方城城主とする!」
「「「「「「「ははっ!」」」」」」」
「伊賀に関しては観音寺にいる時に用意した面々で内政を回していくことになるからお前達に役職として任せてやれるのはそれくらいだった。すまぬな。仮想敵は長島一向宗になる。奴らの力を内政で極限まで削ぎ落とし一気呵成に攻め落とすぞ!」
今回の人事で大体の配置が決まった。と言っても現在任せている仕事の都合上半数以上は安濃津に詰めたままとなるが。
〜〜〜〜
同刻
「証恵殿、このままでは長島から人がいなくなってしまいまするぞ…」
一人の坊主が下卑た顔をこわばらせながら話し合っている。
「いえ、それならばそれで良いではありませぬか。信徒達が内部に入り込むほど我々の激に応える際の効果が大きくなります。それにまだ敵対したわけではありませぬよ。」
「しかし…!彼らは我々の職である土倉などを取り上げて武装も解除しなければ領内での布教を許可しておりませぬぞ!」
「それは六角領内での話、我々はただここで仏の教えに準じているだけにございましょう。彼らから何かを言われることはございませぬ。」




