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六角の最盛期を越えていけ!六角義治転生〜三好や織田相手に生き残れ!〜  作者: ヒバリ


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75 和睦

75和睦


 天文24年1555年 8月 六角治頼


 結局、北畠と六角の和睦は成った。場所は安濃津と松坂の間にある寺で細川藤孝立ち会いの元和睦を結ぶ事になり、今は祖父、父、俺の三人が一緒になって向かっているところだ。北畠に嫁いだ叔母に祖父は会いに行くらしく、父は和睦のため、俺は伊勢の引き継ぎのためだ。父はこの和睦が成った後は伊勢と伊賀を丸ごと任せるつもりらしい。こちらとしても異存はない。それに多分だが今回の独断専行に関する罰の意味も含まれていると思う。


 三人で寺の中に入ると寺の住職と幕府の使者一同が既に待っていた。こちらも座って待っていると少ししてから北畠の面々が入って来た。一人は筋骨隆々のいかにも武人という男、それと巨漢。というかデブが入って来た。


 「北畠参議伊勢守だ。お久しぶりに御座いますな養父殿。」


 父の方を見向きもせず祖父に話しかけるのは北畠具教だな。だいぶお怒りのようだ。


 「北畠侍従にございまする。叔父上、従兄弟殿、よろしくお願い申し上げまする。」


 巨漢の男はその息子である北畠具房だ。こっちは父の様子を見て慌てて俺たちにも挨拶をして来た。空気の読めるやつの様だが、父親からはものすごい形相で睨まれているぞ。


 「これは丁寧に痛み要りまする。六角治頼にございまする。」


 俺がそれに対して頭を下げる礼を示す。父と祖父は特に動きがない。無視するつもりだろう。大人気ない奴らめ。


 「私は此度の和睦をまとめさせて頂きまする幕府の細川藤孝に御座いまする。では、和睦の条件の確認を致しまする。」


 細川藤孝がこの絶妙な雰囲気をどうにかするためにさっさと話を切り出してくれた。やっぱこいつ使えるな〜。家臣に欲しい、特に内政とか内政とか内政とか。


 「北畠は岩田川以南の土地を領有し、鉾を収め長野以下北中部の国人が六角殿に臣従する事を認める事、六角は岩田川以北の土地を治める。こちらでよろしいですかな?」


 北畠具教が忌々しそうに睨みつけながら問題ないという。父は申し訳なさそうな顔を作って話し始めた。


 「私どもが望んだ事ではないとはいえ、今回伊勢守殿の心象を悪くしてしまったのは事実。現在の北伊勢で取れている米に関してですが、毎年5割をお渡しする事をここに約束致しましょう。これは熊野牛王府を使って誓っても大丈夫にございまする。信用して頂きたい。」


 北畠具教は考えている様だった。領土を直接収められないのは痛いが毎年上納米がなにもせずとも入ってくる事を考えれば民を兵として徴収できぬこと以外は得だと算盤を弾いた。


 「ふむ、分かりました。そこまで仰られるのならば此度は矛を収めましょうぞ。」

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