67 義輝との会合2
67義輝との会合2
支援者に対してその態度はないだろうと思いながらも無視して答える。
「はっ、三好軍と戦うにはまず必要なのは兵力にございます。こちらは用意するための目処が立ちました。」
その言葉に少し義輝は機嫌が良くなった様に感じる。うんうんと頷いてこちらに続きを促している。
「次に相手の補給を断つことが必要になりまする。憎き堺の連中は三好に与して兵糧を方々から集めております。それがある限り彼らは四国に帰ることができ、補給も受け続けられるのです。」
「ううむ…言いたいことはわかるが勝って追い込めればどうにかなるのではないかのぅ?」
いかにも、と義輝の言葉に追従するように周りの幕臣達は頷きこちらに自制するように目線をやってくる。
「いいえ、彼らに勝つならば最初の一戦で致命傷を与える必要がございまする。そのためには奴らの本拠に帰えられぬ様に退路を防ぐ必要があるのです!」
俺はそんなものを無視して必要なことをきっぱりと答えた。
「なれば、どうするのだ?六角には海に出れる水軍はないであろう…。北畠を使うのか?」
義輝が嫌そうな顔をする。足利と北畠は争った中だ、北畠の力を借りるのは嫌なのだろう。
「我々には近江水軍がございまする。海さえ手に入れれば船を用意して三好と戦えまする。そのためには北伊勢を、長野を切り取る許可を頂きたいのです。」
俺の目的はここだ。水軍を用意するために長野を六角の配下に加えさせてね、今は北畠の傀儡だから問題ないでしょ?嫌いだしって事だ。
「ふむ、そんなことでよければ一筆認めようではないか。伊勢守の奴は手こずっておる様だし我々が手助けしてその褒美に北伊勢を貰ったところで文句はないだろう。」
位も高く、領土を持っている北畠には敵愾心があるのか北畠に対しての扱いがとてもぞんざいだ。そちらの方が助かるがな。
「はっ、助かりまする!我が軍の力を持ってすればすぐにでも長野を下して三好の水軍を蹴散らして見せましょう!」




