64 意思
64意思
「そんな言い方をしてくれるな!俺たちは共に学んだ友達だろう!亡くなった民には申し訳ないが今回は仕方がない戦のだったのだ。久政殿にはどうしても自立したい気持ちがあった。この戦国の時代を生きる一人の益荒男として力を試そうともせずに生きる事は難しいのだ。」
俺がそういうと久政と見られる男は明らかに
目を動揺させた。困惑、喜び、悲哀、様々に見える。
「くつわを外してやれ。友の父親ぞ。」
俺の指示に合わせて兵が二人の拘束を解く。
「初めましてだな。浅井久政殿。六角主水佑だ。」
「浅井左兵衛尉だ…。此度のこと私の勝手な都合で起こしたものだ。この命でなんとか納めては貰えないだろうか。」
久政が諦念と懇願の様子を見せて頭を下げる。
「ふむ、ひとつ条件をつけて許してやろう。どうだ?」
久政が顔をあげてこちらを見る。
「なんでもいたしまする。」
俺はここが引き込むための分かれ道だと思い気合を入れて話し始める。
「うむ!では、死ぬまで賢政の為に生きて六角を盛り立ててくれ。そして六角の元で強く大きい浅井を作り上げるのだ。俺は、畿内を抑えて日の本を統一したい。」
初めて話す話だ。皆が驚いてこちらを見ている。
「そして、外つ国が日の本を征服しようとするのをなんとか跳ね返したいのだ。今、天竺よりも大きく遠く強い外つ国が世界を武力で制圧してえたひにんよりも酷い扱いをしている。俺は日の本をそのようや国にしたくはないのだ。お前の力を俺にも貸してくれ。頼む。」
俺はそう言って頭を少し下げる。賢政が慌てて頭を上げさせる。特に反発することなく頭を上げ久政の目をじっと見る。
「ふぅ…近江一国しか見えてなかった私とは違いまするな。器が大きい。貴方は何を見ているのでしょうかね。分かりました。私の微力な力ですが貴方様のために息子共々働きまする。」
久政が地面に両手両膝をつき頭を下げる。賢政もそれを見て同じようにする。
「うむ!浅井親子はこれにて俺の直臣になった!差別や蔑みは許さぬ!何か気に食わないことがあるなら拳で語り合うのだ!そして遺恨を洗い流せ!これからは仲間だぞ!」
皆の目に力がこもる。立っていた家臣達も片膝をつき再度皆が頭を下げる。
「よし、では久政よ。まずは浅井の領土を六角に組み込みたい。協力してくれるな?」
「はっ!」




