44 近江統一への第一歩
44 近江統一への一歩
天文20年1551年 6月 六角亀松丸
今日は近江を騒がせる出来事が起きた。それについて家臣達を集めて評定を行う予定だ。その前に父と祖父に呼ばれて部屋に向かっていた。
「よく来た。お主の予想とは違った展開になったな。」
邂逅一番父がそう揶揄ってきた。そこまで深刻に見てはいないようだ。
「むしろ、さらにいい方に進んだと言えるでしょう。これで近江統一が進みまする。」
「まぁ、まずは座るのだ。」
祖父の勧めに合わせて下座に座る。
「さて、今回浅井が京極の支援を受けて高島を攻めた。今まで幕府直轄の臣下として我らの完全なる配下とは言えなかった。しかし、今回彼らが領土を捨てて我々を頼ってきた事により奪い返した際領土の管理運営権を要求できるようになる。さて、意見はあるか?」
父があらかた説明してしまうが大体そんなものだ。
「私も同じ意見にございまする。できるだけ恩を売る形で浅井を高島から追い出しましょう。その援軍に出陣してきたら坂田郡から小谷へと逆侵攻をかけましょう。」
「逆侵攻か…。今の兵力で足りるのか?」
祖父が訪ねてくる。
「今の兵力として、私の直下として兵が2000、黒鍬衆が1000、運輸兵が500にございまする。」
「六角としては、銭兵が4000、運輸兵が1000と言ったところだ。農兵が10000ほどいるがなるべく使いたくはないな。」
父と合わせて祖父に伝える。
「動かせる兵が合計6000か。小谷城を落とすとなると4000は欲しいが、そうすると高島七頭の領土を取り戻すための兵が足りぬ…。何かいい案はあるか?」
「そうだな…。小谷城を落とせずとも姉川を前線として使えるように国友をしっかりと六角の支配下に置けぬだろうか?今は六角の要請に応じて鉄砲や武具を作ってもらっているが臣下として扱えれば最上だ。攻め取ろう。」
祖父の疑問に父が答える。
「はっ!兵力の分け方はどうなされますか?」
「お主直下の兵2000と黒鍬1000を使って国友を中心に砦や柵を用意せよ。六角の支配を盤石なものとするのだ。ワシは4000の兵と農兵2000を徴兵して連れて行こう。4000の兵で攻め、支配下に置いた地域の野盗狩りや残党狩りを農兵にやらせよう。」
「はっ、出来ますればそろそろ指揮できる将を増やしたいと考えておりまする。軍学校で優秀なものを選抜して試してもよろしいでしょうか?」




