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六角の最盛期を越えていけ!六角義治転生〜三好や織田相手に生き残れ!〜  作者: ヒバリ


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157 これからの展望2

157これからの展望2


永禄2年1559年 3月 六角治頼


 義賢が腕を組んだ状態で眉をぴくりと動かした。義賢は、治頼の言葉の裏を探るように問いかける。だが治頼は、明言を避けながらも「策は巡らせている」と答えることで、準備は進めていることを示唆した。彼の視線はすでに尾張・美濃へと向いており、伊勢を拠点に次なる戦局を見据えていた。義賢はその視線の先に、六角の未来があることを感じ取っていた。


 「そうか、お主達はまた戦で兵がいるという事だな?」


 義賢の言葉には、治頼の構想を見抜いた上での覚悟が込められていた。治頼は、次なる戦がこれまでとは桁違いの規模になることを予見していた。必要最低限の兵を残し、全軍を動員する覚悟を語る治頼に、義賢は静かに頷いた。六角は、戦の準備を整えつつ、政の布石も打ち始めていた。


 「はっ、此度は今までに類を見ない大規模なものになると思いまする。必要最低限の兵以外は全て動員していただきたく。」


 「わかった。良いだろう。俺はお前が通じている北畠具房殿と通じて大和を抑える。お前からも紹介してくれ。」


 義賢は、治頼が通じている北畠具房を通じて大和を抑える意向を示した。兵を動かすつもりはないが、北畠が六角に組み込まれるならば、それを拒む理由はない。治頼は、父の言葉の裏に「兵を使わずに領土を得る」という老獪な戦略を感じ取っていた。戦と政を使い分ける義賢の手腕は、治頼にとっても学ぶべきものだった。


 「大和?はっ、分かりました。文はすぐに用意致しまする。父上の方でも兵が必要になるのではありませぬか?」


 「いや、俺は出兵する気はない。大和はあくまでも北畠のものだからな。ただ、その北畠がこちらに組み込まれたいと申すならば断る理由はないという事だ。」


 「はっ、委細承知致しました。」


 父は具房を使って大和を制するつもりなのだろう。それが経済的にか領土的にかは分からないが。兵を使わずに政争をすると言うならば構わない。ここからは連戦になる。


 「それとお前の配下達だが、全員大将格として扱え。どうせお主は奴らに大きな戦力を扱わせるつもりなのだろう。」


 「ありがとうございまする!」


 義賢は、治頼の配下たちに対して正式に大将格を与えるよう命じた。これは、次なる戦において彼らが軍団を率いる責任を負うことを意味していた。治頼は、治益・治政・治光らに城や国を任せる準備を進めており、彼らの成長と実績が六角の軍政を支える柱となっていた。義賢の承認は、彼らにとっても大きな励みとなる。


 「うむ、下がって良いぞ。」


 「失礼いたしまする。」


 これで治益達に正式に大軍と城や国などの統治を任せていける。次の戦に備えるのだ。

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