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六角の最盛期を越えていけ!六角義治転生〜三好や織田相手に生き残れ!〜  作者: ヒバリ


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152 若狭獲得2

152若狭獲得2


永禄1年1558年 6月 六角治頼


 孫犬丸はその言葉に気を引き締めて姿勢を正すと、しっかりと床に手をつき頭を下げる。


 「私、武田孫犬丸は、父武田義統の意思と、父を信じて私に託してくれた武藤達、若狭武田の家臣達に報いるためにも若狭武田当主として六角殿のお力を借りながら若狭を治めていきまする!そしていつの日にか公方様と三好を討ち果たして見せまする!何卒、六角家の後見と私孫犬丸が若狭武田当主となる事の許可を頂きたく思いまする!」


 孫犬丸の言葉は、義統の遺志、武藤の忠義、家臣たちの支え、そして六角への信頼を一つにまとめた見事な奏上だった。幕臣たちは「おおっ」と声を上げ、義輝も目を見開いて驚いていた。治頼は、孫犬丸の言葉が義輝の感情と政治的判断を同時に動かすことを狙っていた。打倒三好という言葉も、義輝の怒りを再び燃え上がらせるための計算だった。


 「うむ!孫犬丸の言うことは間違っておらぬ!治頼!孫犬丸をしっかりと後見して、若狭を治めるのだ!打倒三好ぞ!」


 義輝は、孫犬丸の言葉に深く頷き、六角に後見を命じた。その声には、感情と政治の両方が込められていた。治頼は、深く頭を下げながらも内心で「これで若狭は完全に六角のものだ」と確信していた。孫犬丸の後継と六角の後見が公的に承認されたことで、若狭編は名実ともに完結を迎える。政治とは、感情を制し、物語を操る者の勝利である。


 「はっ!!!必ずや孫犬丸殿を立派な男にしまする!」


永禄2年1559年 3月 六角治頼


 孫犬丸の後見が正式に認められてから、若狭の復旧は目覚ましい速さで進んだ。治頼は、戦後統治において「人材の配置」と「民心の掌握」を最優先に据え、治益・治政・治光らを中心に文官・武官を適所に配した。彼らの働きは六角家中でも評判となり、「治頼様の側近は一味違う」と囁かれるほどであった。若狭は、六角の秩序の象徴となりつつあった。


 「お主達、約10月程若狭で任務をこなしてくれて感謝する。これで若狭も他の文官に任せても回るようになったと思う。」


 治頼は、遠征組を前にして労いの言葉をかけた。10ヶ月という長期にわたる統治任務を見事にこなした彼らに対して、治頼は感謝だけでなく、信頼の証として今後の役割を示唆した。若狭が安定した今、彼らは六角家中の中核として次なる任地へと進む準備が整っていた。治頼は、戦後統治を通じて人材を育てることこそが、家の未来を支えると信じていた。

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