没落確定コース!六角義治とか嘘だろ!?
本作、実はカクヨムの方で1週間早く連載しております。続きが読みたい方はこちらへどうぞ。
https://kakuyomu.jp/works/16818093074728943900/episodes/16818093074728966044
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更新も頑張りますー!
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肌寒い季節がまだ続く1月元旦、大学院への進学を決めバイトに勤しむ日々を過ごす大学生である佐々木良春は実家へと帰省していた。
「良春〜!早く大広間へと向かう準備をしなさい!」
母が上質な着物を着付けて貰いながら声をかける。
「分かってる!親父はどうしてるんだ!?」
「先に分家の方々にご挨拶しに行っているわ!貴方も用意しなさい!」
そう言うと周りにいた使用人達が良春の着付けもし始める。あまり一般家庭では見られない光景であろうがこれは、佐々木家が佐々木源氏の流れを引く本家であるからだ。
詳しいことは覚えていないが、自分の好きな戦国時代の大名である六角家の血筋らしい。そこから連綿と続いた我が家は今でもこうして昔からの家臣の血筋である親戚など達と交流を持っている訳だが、実際はそのように格式張っているだけで普通の親戚のように上下関係なく仲良くしていた。
身を任せて用意を終えると顔合わせまで少し時間ができたので本邸の前にある道路で煙草でも吸おうと外に出ることにした。途中で様々な親戚と顔合わせを行い挨拶をしたり受けたりしながら道路まで向かうと珍しく誰もおらず一人でタバコを楽しむ事になった。
いつも愛用しているメビウスを一本取り出して火をつけようとすると正門から最近走り回るようになった親戚の女の子が駆け出してきた。その様子を眺めていると奥からクルマが猛スピードでこちらに向かってくるのが見えたので注意しようと声をかけた。
「おーい!後ろから車が来ているからこっちまで戻っておいで!」
女の子がこちらを見るが顔を覚えていなかったのであろうか、怪訝そうな顔をして立ち止まってしまった。それを見てしまったと思った時にはもう駆け出して女の子を抱き抱えようとしていた。しかし、慣れない着物姿に足がまごついてしまい抱き上げられなかった。
車はもうそこまで迫っており女の子だけでも助けようと怪我をさせてしまうかもしれないと思いながらも体をトンっと押し出し彼女を歩道側に向かわせた。こけたとしても後ろは田んぼであり、枯れ草がまとめられているので大丈夫そうだと思うと同時に轢かれてしまったのであった。
2024年1月1日 佐々木良春 23歳 交通事故に遭い死亡
〜〜〜
天文17年1548年 某所
どこだ…ここは?身体中が痛い…!そうだ、俺はあの後車に轢かれてしまって…。つまり今は病院ってことか。なんとか一命は取り留めたみたいだが、やはり無事とはいかなかったようだな…。
少し頑張って目を開けてみると…
「おぉ!亀松丸が目を覚ましたぞ!!」
大柄で暖かみのある顔でありながらどこか威厳を感じさせる男が顔を綻ばせながらこちらを覗き込んでいる。
「義賢様、少し失礼致しまするぞ」
周りは着物を着た人ばかりで、見知らぬ顔だ。それに俺は良春のはずなのに何故か亀松丸とかいうよくわからない古風な名前で呼ばれている。周りを見ても明らかに本邸よりも古臭い場所であり様子がおかしい!
「ふむ、峠は越えられたようですな。御屋形様がやらせた加持祈祷がうまく行ったのかも知れませぬ。しばらく安静にして様子を見る必要はございましょうが、おそらく大丈夫でありましょう。」
俺のことを診察?していたのであろう老人は先ほどの大柄な男に向かって頭を下げ報告をしている。というか、おいおい、御屋形様っていつの時代だよ…それに、もしかして…
「よくぞ息子を助けてくれた!この六角義賢、感謝の念に耐えぬぞ!」
おぉ…、もしかしなくてもご先祖様の六角承禎…のバカ息子である六角義治に転生しちゃったってことぉ!?
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