表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/70

ほしゅう

「騙された! 学校キャンプじゃなくてマンツーマン補習じゃねぇか!」

「先生が出した課題を全くやっていない栗戸が悪いな」

「俺は数学しか得意科目がねぇけど、本当にこの問題は解けるのか?」

「数学教師が『これなら黒井さんに……』と不気味な笑顔を見せていたからなぁ」

「数学より問題があるのは宿直室だ。中から鍵が掛かる上、窓には鉄格子って何なのだ?」

「噂で聞いた話だが、昔は悪い事をした生徒の反省を促す為にも使われたそうだ」

「これはもう【補習】じゃなくて【捕囚】だよな!?」

「栗戸。もう1枚座布団が欲しいのか? 先生の温もり付きだぞ?」

「付いているのは温もりだけじゃねぇよな? 部屋中に凄い臭いが充満してるぞ!」

「気を使って音はさせないようにしたのだがバレたか」

「この狭い部屋で臭いは誤魔化せねぇよ!」

「ただでさえ狭いのに高くそびえるダンボールビルの数々が圧迫感を助長しているよな」

「本気でな! なぜ俺は数学教師に車で送ってもらう事を気付かなかった! 悔やまれる」

「ここへ彼女を宿直させる訳にいかないからな。他3人も無事帰宅の連絡があったのだろう?」

「俺に黙ってな! 奴らは晶の家にいるらしい。嵐で緊急避難中って電話があった」

「学校へスマホを持って来るな……と言いたいが黙認しているのだから教師の前で使うなよ」

「ぶぶぅ。俺のはスマホじゃありません。携帯電話です」

「どっちでも同じだ!」

「全然違うんだよ……先生……スマホはゲームが出来るんだぜ……」

「尚更悪いよな」

「まぁ俺は『ゲームをやるなら携帯機派』だけどな」

「何が違うのかよく分からぬな」

「全然違うんだよ……先生……スマホは言い逃れる可能性がワンチャンあるのだ……」

「確かにゲーム機は確実に没収だな」

「規則を破り反省文を書く事に異論はないけど……親への返却だけはやめてほしいです……」

「どうやら有効な事が確認出来て先生は満足だ。今後も続けていこう」

「親にも頭を下げるから二度手間なんだよ! よし。話題を変えよう。先生。お腹減ってない?」

「カップ麺なら山ほどあるぞ? それこそダンボールビルディングいっぱいにだ」

「凄い数と種類だな! これだけの量を何に使うんだよ?」

「災害時の非常食だな。全校生徒全員で食べたら一食分だが何も無いよりはマシだろう」

「種類がありすぎて取り合いにならないと良いな。学校が災害対策しているとは思わなかった」

「形ばかりだが。笑えるぞ? オール電化だから電気が止まるとお湯も沸かせない」

「先生。本気で嘲笑しても赦していただけますか?」

「急に敬語を使うな! 落雷で電気が止まる前に飯だ飯! 一瞬でも電気が止まると洒落にならん」

「あれからもう一年か……」


こうして由宇は教師と一夜を共にした。

蛇足ではあるが、車で帰宅した女性数学教師はバイパスの下を通る冠水した場所へ猪突猛進。

見事にエンジンを浸水で壊し【愛車】を【廃車】へ変えた事の詳細は物語で語られない。

女性教師は【H】を付けたが、男性教師と由宇が【H】を付けたか物語で語られる事はなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 この作品の前作はこちら。

主に会話で成り立つ世界

 作者本命作品はこちら。第6部分【異世界初の買い物】まで改稿。

せっかく異世界来たのに俺一人では無双出来ない

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ