卓上演劇編 ルール改良【地獄自動生成システム】2
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
「…今回もぎりぎり…」
「何とか今日に間に合いましたね」
「…無理矢理間に合わせたの間違い…落ちていたら呪ったわ…」
「本当だな。それじゃあ、うるさい奴が帰って来る前に【通路が重なった時は?】を決めよう」
「…うるさい奴って司?…」
「司以外誰が居るのだ?」
「…そう…」
「栗戸さん。ひどいですよ!」
「そうか? 俺の方がひどい目にあっていると思うのだが」
「…それはそれ…」
なんやかんやとルールを決め始める3人。
「地獄の門はともかくとして、他では将棋盤の外に出ない様にするべきだよな?」
「僕は賛成です」
「…十字路は?」
「そこだけT字路に置き換えよう。盤の外へは出ない」
「僕もそれで良いと思います」
「…晶が積極的…」
いつもは「お任せします」の晶が積極的だ。
「ああ。なんか嬉しいな。盤内の通路は前の通路へとなるべく合わせるって事でどうだ?」
「僕には良く分りません」
由宇は晶に分かるように説明を加えた。
「そうだなぁ。【廊下の目】が出て一歩進んだら右隣に【十字路】があったとする。そんな時は廊下の行き先は【十字路】とつなげる」
「…右隣が【廊下】で他の方へ伸びていた時に【十字路】が出たら?…」
「そこへ行く道を無くした【T字路】にするかな。すでに両隣共、道が繋がらない時は【まっすぐ延びる廊下】にまで格下げだな」
「前方もふさがれていたらどうするのですか?」
「その時は行き止まりって事になるのか?」
「…そうすべき…」
「行き止まりは【部屋】になるのですか?」
「うーん。鶴はどう思う?」
「…【廊下】で行き止まり…」
「そうだな。俺もそれが良いと思う。滅多に起きない事だとは思うが」
「…滅多に起きない事もルールには書くべき…」
「作りかけのルールで悪かったな。ゲームをやりながら一緒に作って行こうぜ!」
由宇が鶴へとウインクしながらサムズアップをした時、丁度司が帰って来た。
「…司…由宇が司をうるさいって言ってた…」
「事案拳奥義ツインパ!!」
由宇の両耳をパーで同時に挟み込み攻撃をする司。
気圧の変化を利用した、相手の鼓膜へと直接ダメージを与える、事案拳奥義の1つである。
由宇があまりの痛さに椅子から転げ落ち床をのたうちまわる。
元々雨の中校舎の壁を横切った由宇の白いワイシャツ。
既に十分汚れていたが、今回床を転げまわる事で、白い部分が無いほどに汚れてしまった。
「耳が! 耳がぁぁ!!」
「うるさいようだから、あたしの声が聞こえないようにしてあげたわ。感謝しなさい!」
「栗戸さん! 大丈夫ですか!?」
「…大丈夫…次回までには治っている…」
今回のルールも読んだだけでは良く分らないだろう。
やっていく内に何となく分かれば問題ない。
素人ルールはそのくらいで丁度良い。




